第12話 そして現実へ
『さて、今日はもう遅い。君たちも疲れただろう、寝るといい』
声の主がそういうやいなや
隣の壁が動いた
なるほど、声の主が操作しているのか
私たちは疲弊しきっていたので、その言葉通りに休むことにした
『部屋は1つで問題ないか?』
「私は大丈夫、たくとは?」
「鋭理がいいなら」
『こちらの手間が省けた、ありがとう』
なぜ、お礼を言われたかはわからないが部屋へ移動をしようとした時に声の主が思い出したかのように言った
『明日から人を殺してもらうから』
そうだった
私たちは明日から人を殺さなければいけなかった
安息できる場所などないと嘲笑うかのように
私たちは眠りについた
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