第6話 遊戯『ゲーム』のはじまり

『死の騎士遊戯をはじめよう』


「なんだよそれ!ふざけてんのか!」


俺は怒りのままに叫んだ

わけのわからない血まみれの部屋

死体だらけの部屋

わけがわからないまま遊戯だと?ふざけるのも大概にしろ


だが怒鳴ったはいいが、声の主にそれが届くことはなかった

俺の怒鳴り声など聞こえなかったかのように

どうでもいいことだといわんばかりに


『大丈夫だ、うまくいけば二人とも助かる』


それは逆をとればうまくいかなければ二人とも死ぬ


暗にそれをしめしていた


ひどく腹立たしいが

ひどく不快だが


俺は聞いた


「俺らはどうしたら生き残れる?」


声が震えないように

あくまでも、冷静を繕って


『先刻も言っただろう 遊戯をしてもらう…と』

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