深くて妖しい幽霊の言葉

毎年夏に帰省する画家を目指す少年。唯一の楽しみであった秘密基地での天体観測。中学2年生の夏、彼はいつものように秘密基地へ向かうと下手くそな鼻歌が聞こえる。そこで出会ったどこか大人な雰囲気の幽霊。その幽霊と過ごし人間嫌いの少年は少しずつ成長してゆく・・・。

幽霊の言葉がとても深く、考えさせられました。終盤は序盤で出てきた何気ない設定が生きてきて、切なさのあとには暖かさが残り、なんとも言えない満足感。きっと読んで後悔しない素敵な短編でした。