第3話邂逅

そこに女性が倒れていた。

今どきの女子大生風の服を身にまとい可愛らしい顔をしている。

それとは対象的な、汚物である吐瀉物を撒き散らし、道路の真ん中に倒れていた。

街灯が彼女にスポットライトを当てている。

一瞬で目を奪われた。

女性にこんなことを思うのは初めてかもしれない。

「綺麗だ」

お世辞でもなんでもく、ただ正直に、一点の曇りもなくそう感じた。

「うぅ」

彼女がうめく、とりあえず生きてるみたいだし、おおかた酒を飲みすぎただけだろう。

僕は1分ほどその場で考え、彼女を家に連れ帰ることにした。

もちろん、下心が無かった訳では無いがこの選択はのちに僕の運命を大きく変えることになるとはまだ知る由もない。

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