第10話 とんでもテント2


......何だったんだ。俺の求めるものってなんだ?危険ってなんだ?


問い詰めたいことは沢山あるがまぁ仕方ない。

もう朝だしご飯作って華音も起こさないいとな。

今日はテント内の残りの部分の探索しようと思ってるし。


さて、華音は朝弱いからなー。

俺がなんか飯作ってやるかー。


うん。そうだ。あれにしよ。


〈主、テントの全機能が回復、正常に動作を開始しました。ご飯も用意できるようです〉


うん。じゃあ、それに頼もう。

ナビさん、二人分、朝食お願いしまーす


〈A:承りました〉


じゃあ華音起こしてくるか。


コンコン ガチャ


ドアは開けるが中は覗かない。


「華音さーん起きてくださーい」


.........。


「......華音さーん!起きてくださーい?」


「んー?」


「ほら、華音、起きて?ご飯だから」


「あと...5分...」


「はぁ、じゃあ華音の朝ごはんのチョコパンケーキは抜きね?」


「何を言ってるの?遅いよ?早く食べにいこ?」


好物に目がないところはさすがである。


なびさーんどこでご飯食べればいいの?


〈A:お部屋にお持ちします〉


じゃあ華音の部屋によろしくねー。


〈A:承りました〉




コンコン


しばらく待っていればノックする音が聞こえたので扉を開ける。


「失礼します」


そう言って入ってきたのは昨日の魔動人形のうちの1体だった。


「朝食をお持ちしました」


そう言うと部屋のテーブルに料理を並べていく。


中々豪華である。しかも寝起きでも食べやすいように胃に優しめのものばかりである。

薄く切り巻いたローストビーフにソーセージ、みずみずしいサラダにエッグベネディクト。

少し大きめのイングリッシュマフィンの上にこんがりと焼かれたベーコン、そしてその上に半熟の卵を載せさらに上からトロリと溶けたチーズがかけられている。好みで胡椒を降って食べると美味しいと魔動人形さんが言ってた。


つまり何が言いたいか、一言で表そう!


「「超美味そう!!!」」


「早く食べよ!」


「手を合わせて!」


「「頂きます!」」


結果だけ伝えましょう。


美味すぎて崩れ落ちかけた。


椅子からひっくり返るかと思ったくらいうまかった。


「「美味っ!?なんこれ!?」」


特にエッグベネディクトはめちゃくちゃ美味かった。

死ねました。




食べてる間に今日の予定を立てておくか。

「今日はテント(仮)の中の探索してあとはちょっと身体能力と自分の意識の擦り合わせをしたいんだけど華音は何する?」


「うーん。探索はついてく!擦り合わせの時はある程度やったら魔法で遊んでるー」


「分かった」




「「ご馳走様でした」」


「いや、美味かった。こんな飯がこれからも食えるなんて感動だわ」


「わかる!もう超美味しかった!」


「うし、じゃあ探索行くか?」


「れっつごー!」




とゆーわけで最初の部屋に戻ってきた。

昨日は1つ目の大扉の中で部屋を見つけてそのまま寝ちゃったから残りの2つを探索していこうかなと思っております。


まずは真ん中の部屋から見ていく。


ガチャ


なんか扉が5個ある小さな円形の部屋にでた。


「なんだここ?」


「あっー!ねえ!見て見て!扉の横になんか書いてあるよ?」


[屋外プール]


「「???」」


わけがわからないので開けてみる。


ガチャ


……………………………外なんだけど!?


バタン


「な、なんで閉めたの!?」


「なんで!テントの!中に!屋外の!プールが!あるんだよ!?おかしいだろ!?」


「ちょ、ちょっと落ち着いて、ほらお茶」


ズズッ 「はぁ~」


「落ち着いた?」


「まぁ、落ち着いた」


「で、何があったの?」


「屋外プールだった。しかも夏の。太陽ギンギンの。セミの鳴き声が聞こえそうだった」


「こっちに屋内プールあるのに?屋外もあるの?」


「屋内もあんのかよ?!」


あーもーはい次。



[温泉(大浴場)]


「だからテントでなぜ温泉が湧くんだ!?」


ガチャ


開ければよく見る男湯、女湯の暖簾がかかっている入口がある小さな部屋だった。


「とりあえず温泉見てくる?」


「入りたいけど着替えないしなー」


「俺らって着替える必要ある服着てたっけ?」


「あ、そもそも《無限収納》に入ってるじゃん」


「「よし、入ろう!」」


かぽーーん


「はぁ~~~いい湯だなぁ~」


溶けそうだぁ~

ちゃんと温泉なんだよなぁー

炭酸泉とか何種類もあるし。

脱衣場もロッカーがちゃんとあって下はあの、草?木?みたいなのを編んだやつ?だったし。


このテントほんとに一体誰が作って俺の《無限収納》に入れたんだろうな。



「へくしっ!ズズっ、うーむ?風邪でも引いたかのぉ?」



いやまさかあのじいさんが作るとも思えんのだがなー



「なんか失礼なことを誰かに言われとる気がするの」



シャワーのところにはちゃんとシャンプーもリンスもボディーソープもあった。


「そろそろ出るか」


体を拭いて服を着る。

あ、ここにちゃんとコーヒー牛乳とかの自販機があるな。


チャリンッ ピッ ゴトン パカッ ゴクゴク 「ぷはぁー、風呂上がりはやっぱこれだな!」


「華音はまだみたいだな。ん?」


さっきは気づかなかったが入った扉の両隣にも扉がある。


右の扉には[リクライニング]


左の扉には[岩盤浴]


本格的に温泉施設みたいな感じだねぇ!?


まぁ華音が出るまではリクライニングにでもいるか。


ガチャ


ん?リクライニングシートになんかタブレットみたいなの付いてるな。


ん?電子書籍で読み放題なの?

うおっ!?日本の漫画全部あるんじゃね?アメコミとか日本語訳されたやつまであるじゃん!


このへん読みつつ華音を待つか。

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