夢と現実

まさみゃ〜(柾雅)

第1話と言っても続きを書くつもりはないよー

 私は昔から夢と現実は区別できる方だった。ただ、最近になってそれが分からなくなる時がある。そこまではまだいいのだが、夢の内容は、自分の欲望とか夢とかそういう明るい物ではなく、現実と同じ風景や、全く知らない歪んだ世界の時が多い。

 それで、今覚えている中で三つ挙げられる。

 一つ目と二つ目は現実と同じ世界観、三つ目は夢だとはっきり認識した歪んだ世界。そしてどれもが体験した日との間が近い。


 一つ目は高1の頃、自分の寝室に入った時から違和感を覚えた。自分の部屋で間違えはないのだが、何かが違う。暖房をつけているはずなのだが、少し肌寒いし、誰かに見られているような気分だった。

 それでそのまま部屋に入って扉を閉めるが、閉め切る前に体が急に動かなくなった。そして四肢の先から徐々に血の気が引いてくる感覚があり、怖かった。ただ、私自身そういう系が苦手なのに見るのが好きだったので、少しは興奮した。

 話を戻すが、扉を閉めている途中で動けなくなったわけだから正直、その体勢ずっと続いて辛かった。で、その状態で動けなくなっていると、背中に冷やっとした何かが触れる感覚がした。感覚でいうと、カーテンとかの布系ではなく、人肌のようなものだ。そして、それがジワジワと体を支配してくる感じがして気分が悪かった。さっき触れられた時は分からなかったが、それは腕で、次第に足元にも冷たさを感じた。その時から私は、これは本格的に危ないと悟ったのかな?勢いよくばれた。でも、声も物音も立たない。それで疲れて、冷気が強く感じる左側を向いてしまった。

 左ってやっぱり悪いらしいね。本当に居たよ。そういう類の存在が。暗くてよく分からなかったけど、肌は蒼くなって居て、両目はくり抜かれたように黒いし口も同じように黒かった。着て居た服は私に引っ付いていたのでよく分からなかったがボロボロだったのは覚えている。髪型は少年のような感じで、150cm位だと思う。(私は170cm代)

 そいつを見た後私の記憶は途切れて、気がついたら寝床に横になって朝を迎えていた。


 二つ目はその数週間後。二つ目は最初はハッキリとは分からなかったが、今思うとゾッとする。だって、夢の中から出て来たんだもん。

 まぁ、前回の体験から少し落ち着いてきた頃、夢を見た。なぜか暗い部屋でスマホをいじりながらパソコンを使っていた私がいた。初めは三人称視点だったがいつのまにか直ぐに一人称に変わり、肌寒さを感じた。夢の中でパソコンを使っていた記憶はあったが、何をしていたのかは分からなかったけれど、それはどうでもいい。パソコンを使っているうちに、肌寒さと誰かの視線を覚え、振り向くことがいけない気がしたので、スマホの画面を使った。電源を入れていない状態で、月光を反射させて背後を確認したが、何も居なかった。それで作業に戻るが、また直ぐにスマホを使って、背後を確認した。すると一瞬、画面に何かが映った気がした。でも、いくら背後を確認しても何も映らない。そこで声がした。


 「背後じゃないわ、上」


 女性の声だった。今まで現実では聞かなかった声だが、それよりも前に夢の中で聞いたことなある声だった。ただ、応答をしてはいけなかった気がしたので、私は言葉の通りに従って、スマホで天井を確認する。

 天井を確認した時、スマホに一瞬映ったそれが居た。それは長髪で、枝毛になってしまって居た女性で、蒼白い肌を持って居た。服装もこれは分からなかったがボロボロな感じだった気がする。それで、そいつを確認して驚いた瞬間、そいつが奇声を発して落ちてきて暴れ出した。ヤバイッと思って逃げようとしたがその瞬間、自分の足元の床が歪んで落ち、寝床の真上に落ちた。もちろん、それ(名前がわからないので)も一緒に。それで一緒に落ちたそれがまだ暴れている時に目が覚めた。まだ真夜中の2時だった。

 ここまでなら悪夢ENDで済むが、時計で時刻を確認する時に見えてしまっていたんだ。部屋の隅で夢に出てきたそいつが居たのがね。


 三つ目はその後にまた落ち着い頃、日曜日の朝で体験した。しかもこれが人生初も金縛りだったw

 日曜日の朝、目が覚めて暇だったから、寝床でスマホを使って野望が詰まった小説の続きを書いていた。(そのうち投稿するよ。)書いていて、色々と資料を同時に集めていたが、突然、不自然な睡魔に襲われた。それでも耐えて書いていたが、いつのまにか意識を手放してしまい、気が付いたら夢の中だった。その世界観は滅茶苦茶で色々と歪んでいた。例えば走った時に加速するスピードが速く、跳ねた時の飛距離も長かった。それに身体の肉枷の重さを感じない。まぁ、言うなれば精神だけ存在し、精神が身体を象るの世界かな?そこでジャンプして少しの間飛んだりとかして遊んでいたら、背後から


 「やっと見つけた」


 だってさ。その声は男性といってもアニメ声に近い男性ボイスで、少しトーンの高いハスキーボイスだった記憶がする。(一血○傑のコノ○テングに近い)

 それで突然、ブツブツと何かが聞こえるかと思うと急に現実に引き戻された。それで足元が暑くて寝返りを打とうと思ったけれど、足が上がった感覚があるのに布団すら動いていない。あ、これは本格的に危ないなと思ったのはその後に、夢?の中で聞こえた声がまたブツブツと近くで言い始めた時だね。心の底から興奮と恐怖が渦巻いて、無理に動いたらやっと動いた。でも、直ぐにまた動けなくなったから、目を閉じた。やはり左側は悪いのだろう、声は左側から聞こえていた。

 それでもうどうしようもないので、冷静に考え始め、声が出せないなら自力で脱出しようと思い、生物の先生が以前オカルト系の話をしていた時のこと思い出した。脱出する方法は簡単、下腹部に力を入れて抵抗するだけ。それだけですぐに起き上がれた。


 ちょっとコミカルになってしまったが、これで三つの恐怖体験談はお終い。てか、そうでないと私の精神が持たぬw

 うん、この三つが私が最も恐怖した出来事の中での特選だね。(そう、三つだけでは無かったのだw)

 そして近況報告的なのをいうと、最近、家の物が勝手に落ちてくる。(今のところ私の近くにある軽い物)

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夢と現実 まさみゃ〜(柾雅) @dufeghngnho

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