「こんなすごい作品でも書籍化しないのに……」


「らぁぁ! 僕はどーしたらいいんだぁー!!」


 アパートの扉を開け、頭を抱えて叫ぶ。


「なんだよぉ。どうしたんだい、帰ってくるなり大声を出して」


 読書中のビガンゴさんが顔を上げて、白い目でこちらを見る。なんか最近は毎日こんな感じだ。まあそんなことはお構いなしに鬱憤を吐き出す。


「あいつだよ!一日博士だよ!」


 昨晩、僕の作品についたレビュー。それが全ての発端であり、ある意味ではこの事態の元凶なわけだ。


 僕の大好きな……違う。運命の人である佐伯さんにキモいリプを送るキモキモ星人『一日博士』。僕はこいつから佐伯さんを守らなければならない。こいつは敵なのだ。それなのに、それなのに!

 奴は僕の小説を面白いと言って、レビューを書いて高評価の証である星を3つもくれて、更に【Tubuyaita-】でリンク付きの拡散までしてくれたのだ。


 そこまでが昨日の夜のこと。そして、今日。僕がバイトに行ってる最中に、僕がSNSで呟いた宣伝にリプをくれて相互フォローになった挙句に《素敵な作品でした!次回作も期待してます!》だと。


 いい人じゃねえか、ちくしょう。何これ。


「だからさあ。ビガンゴ言ったよね? いい人だと思うって」


 呆れ顔でビガンゴさんが言うが、そんなことはわかってる。わかってるから困ってるのだ。

 一日博士め。奴はSNSのフォロワーも多く、いつも誰かと楽しそうにコメントの応酬をしている。そんな奴がオススメしてくれたので僕の作品は昨日からPVが増えている。レビューは新しくは付いていないが、何個か星も貰っている。


「一日博士のおかげでみんなにも読んでもらえるようになったんでしょう? 感謝しなよぉ」


 ビガンゴさんが言うことは頭では理解できる。一日博士がリンクを貼ってくれたおかげでSNSの方にもフォロワーが増えた。わざわざDMダイレクトメッセージで挨拶をしてくる人もいたので丁寧に返事をしたし、気がついたら「闇火☆龍樹」の名前でやっていた二週間よりもフォロワーの数は増えた。


 でも、それが全部この一日博士のおかげだと考えると少しばかり癪なのだ。



「いいことじゃないか。作家仲間との交流は執筆活動の良い刺激になるよ」


 そう言われても、炎上させられて一度アカウントを消した事があるので、顔の見えない相手の事は信じられるわけがない。


「別に僕は友達を作るために小説サイトに登録したんじゃない」


「そうか、そうだったね。眼鏡ちゃんに好かれるためだったね」


「そうです……って違うっ! 小説家として人気になって商業デビューするのが目的ですから!」


「へぇ。そっかぁ。商業デビューが目的だったんだねぇ」


「なんですか。その薄ら笑いは」


「別に〜。じゃあ、SNSで繋がった人達とも仲良くなりたいわけじゃないのね」


「そりゃそうですよ! なんなら敵ですよ! ましてや一日博士のようにいつでもSNSに居座って誰かと薄ら寒いやりとりをする友達ごっこなんてまっぴらです」


「ふーん。それにしては緑川さんにはやたら自分から絡んでいくじゃん」


 どきり、とした。


「な、なんのことですか?」


「女子高生作家の緑川美鳥ちゃんだよ。君だって、よく彼女の呟きにコメントをしてるじゃない」


「そ、そんなことないですよ!」


 慌てて否定する。この象、暇なだけあって目ざとい。


 実は、ライリーに登録した日、ネット小説というものがどういうものなのか探るために何作かランダムに短編を読んだのだが、その中で良作だったのが『緑川美鳥』ちゃんの作品だったのだ。ジャンルは学園ミステリーで、魅力的なキャラクターが織りなすほのぼのとした掛け合いに、あっと驚く仕掛けがラストに隠されていた。


 なかなか面白い作品だと僕は思い【Tubuyaita-】のアカウントを覗いた。そうしたら、なんと作者は女子高生だというではないか。感想を伝えてフォローした。でも、それだけだ。本当だ。


「ほんとぉ?」


「当たり前じゃないですか! たまたま彼女の作品をライリーで読んで、面白かったからフォローしてコメントをつけただけです!」


 若いのに素敵な小説を書くのだな、と感心したのだ。ただそれだけだ。やましい気持ちなど一切ない。女子高生という響きに惹かれたわけではない。きっと可愛い女の子なんだろうな、と思ってはいるけど僕は彼女の小説のファンになっただけで、別に作者自身に興味があるわけではない。


「なーんだ。そうだったんだ。いやね、ビガンゴは君が女子高生に対して並々ならぬ劣情を持て余していることをパソコンの閲覧履歴から知ったんで、下心で緑川さんと繋がろうとしたのかと思ったんだよぉ。なんだ、ただの思い過ごしかぁ」


「ななななんで閲覧履歴なんて見てるんですか!プライバシーの侵害でしょ!やめてくださいよ!」


「たまたま見ちゃったんだよぉ、ごめんごめん。ともかく安心したよ。いつもは眼鏡ちゃんのことばっか考えてる癖に、ちょっと若い子とコメントのやりとりなんかして、浮気心が芽生えてるんじゃないかって、軽蔑しかけてたところだったからぁ」


 象のくせに!偉そうに!


「そんなわけないじゃないですか! もう!そんなことより一日博士の話ですよ!」


「そんなことよりも何も、別に博士君の件は問題ないじゃない。君の作品を面白いと言ってくれたんだから素直に喜べばいいじゃん。それにせっかく繋がったんだから彼の作品も読んでみたらいいじゃない。ビガンゴは読んだよ。凄く良かったよ。それこそ今の流行りにもマッチするし商業デビューも時間の問題だと思うけどね」


 なにぃ!? あの軽薄で、ナンパで、いつでも【Tubuyaita-】に居座っているような《ツブ廃》の作品が面白いだと? そんなわけがない。


「一度騙されたと思って読んでみなよ。【ライカと僕】ってタイトルで。SF部門の累計16位にいるからさ」


「……累計16位? 週間じゃなくて?」


 それって凄いんじゃないか? いやいや、待て待て。考えてみろ。あの軽薄な男がSFなど書けるものか。呟きだって女の子に絡んだり自分で作ったご飯の写真をあげたりで、SFちっくな話題などゼロではないか。

 ……ははん、なるほど。そうか、気づいたぞ。奴も不正の類いでのし上がった系のヤカラだな。


 僕がおこない炎上した【複垢】と同じく、某巨大掲示板で凶弾される不正行為に【相互】というものがある。

 【相互】とは【Tubuyaita-】などのSNSで繋がった人と互いに星を入れ合う行為だ。《あなたの作品を読んで評価したのだから、あなたも私の作品を評価してくれ》と暗に示し星を送り合うのだ。

 集団で相互クラスタを組み、互いに星を投げ合えば、一気に週間ランキングの上位に躍り出ることもできる。書き手も読者であるネット小説独自の不正行為だ。

 だが、これは複垢とは違い不正認定が難しい(掲示板によれば)。なぜならば、実際に読みあって面白いと思った上で評価をつけるのならば、純粋な評価であると言えなくもないからだ。


 ともあれ、憎き一日博士はこの相互を利用して累計ランキングの上位に食い込んだに違いない。さすが博士を自称するだけのことはある。ずる賢い男だ。もしかしたら、僕の作品に星を入れたのも自分の作品を読んで評価しろ、と暗に言いたかったのかも知れない。

 だが、その目論見はこの僕によって見破られた。浅はかだったな、博士よ。貴様の化けの皮、この次代の天才作家である僕が暴いてやる。



「よし、ビガンゴさん。読んでみます。僕は佐伯さんにも信頼される小説評価の鬼です。つまらない作品だったらバッサリ切り落としてやりますよ」


 累計ランキング上位の作品なのに全然面白くありませんでした、とリンク付きで言ってやる。待ってろ、一日博士。

 布団に寝転がり、腕まくりして、スマホを開く。

 色眼鏡かけまくりであらすじを読んだ。


『近未来。宇宙コロニーで暮らす貧しい少年ケビン・コマロフの元に、地球生まれの少女ライカ・キタムラがやってくる。ライカは生まれつき体が弱く、重力の少ないコロニーに療養のためにやって来たのだ。

 ふとしたきっかけで出会ったケビンとライカ。二人の儚くも美しい運命の輪はゆっくりと回り始めた……』


 ふん、気障ったらしいあらすじだ。まあいい。読んで粗を探してやる。お前のような破廉恥野郎に少年少女の恋など描けるものか。鼻で笑いながら、僕は第一話を読み始めた。




 ……そして、二時間後。




「うわああん!! ライカー! ライカのおかげだったんだなぁ、ケビンが生きて帰れたのも……。これが本当の愛だよぉ……うう、ライカぁ! ライカー!!」


 涙でスマホの画面を潤ませながら、僕は叫んでいた。


「うるさいなぁ。ビガンゴだって読書中なんだから、少しは静かにしてよ」


「だって、ライカが、ケビンが、うわーーん!!」


「なんか読む前までは不正を暴くとかなんとか意気込んでいたじゃない」


「ヒック、ヒック。だって、こんな良い話だなんて思わなかったんだもん、うわーん!」


 粗探しをしようと思っていた気持ちはどこへやら。グイグイ引き込まれて最後には嗚咽まじりに涙を流す羽目になっていた。


 少年と少女の美しくも儚い恋を情緒感たっぷり詩的に描く技量。ギミック満載の設定で作り上げた世界観をSFに親しんでいない人にもわかりやすく伝える力量。そして続きが気になって気になって最後まで一気に読まずにはいられない絶妙なストーリーライン。

 恐るべし一日博士。これは本物だ。こんな作品、とてもじゃないが僕には書けない。


 読者として感動すると同時に、同じ小説を書く者として、その力量の差に打ちひしがれた。これがSFランキング累計16位の実力なのか。星の数を見る。700に迫る数。数多くのレビューが寄せられ、そのどれもが感動と称賛の声。3000字を越す長文でのレビューもある。

 これだけの人々の心を動かす作品を、あのSNS上では破廉恥な発言ばかりの一日博士は書いたのか。恐ろしい。


 ……いや待てよ。こんなに圧倒的な作品がそれでも16位なのか。その事実に気づいて愕然とする。ネット小説では「俺つえー」系のラノベが評価されるのは知っているが、それはジャンルが違う『異世界ファンタジー』の話であり、SFではないだろ。慌てて、ざっとSFのランキングのタイトルとあらすじを覗いてみた。わかりやすいラノベ系の作品もちらほら見受けられた。しかし、それにしても一日博士の作品よりも評価が高い作品が15個もあるのだ。


 僕には到底太刀打ちできない。こんな作品が書籍化もされずゴロゴロ転がっているなんて信じられなかった。

 博士の作品と僕の作品ではジャンルも違うし、短編と長編という違いもあるが、それにしても全てにおいてレベルが違う。自分の小説なんて恥ずかしくて人に見せられたものではないのかも知れない。


 そんなことを考えていると、急に不安になってきた。偉そうに小説家になるんだ、と言っていた自分が世間知らずの馬鹿に思えてくる。


 ビガンゴさんだって、僕の作品をそれなりに良い、と評価してくれたが、それは僕が彼に日々ビールやらお菓子やらをお供えしているからこその贔屓目なのかもしれない。

 逆立ちしたってこんな小説は書けそうもない。

 感動に打ち震えていた心が急激に冷めていく。この作品に比べれば僕の作品なんて、ままごとみたいなものだもの。


「……どうしたの? 急に黙って」


「僕、自信がなくなりました。こんなすごい作品でも書籍化しないのに……。比べると、僕の作品なんてゴミクズみたいなものじゃないですか……」


「おいおい、なんで良い作品を読んだ後に落ち込んでいるんだよ。人は人。君は君だろ?」


「そんなこと言ったって、僕にこんな大作はとても書けません。才能が違う……」


「はぁ……。いいかい。一日博士はきっと幼い頃からSF物の小説なり映画なりが好きだったんだよ。だから蓄積された知識を爆発させて、こんな面白い話をかけたんだ。この話は彼にしか書けない物語だ。オンリーワンのね。君にはとても書けないだろう。でも、そもそも君が一日博士みたいな物語を書く必要なんてないんだ。君は君の物語を書けばいいんだよ。君が今出してる短編。照れもせずに片思いの恋を描いたあの短編。ビガンゴはいいと思うよ。君には一日博士のような物語は書けないだろうけど、彼だって君が書くような物語は書けない。当たり前だよ。人間はみんな違うんだもの。君が彼じゃないように彼も君じゃないもの。君は君にしか書けない物語を書けばいいんだ。落ち込む必要なんてないよ」


 ビガンゴさんの言葉をうなだれたまま聞く。耳には入ってきても、ビガンゴさんの言葉は僕の心には届かない。僕にしか書けない物語なんて、本当にあるのだろうか。


 中学も高校もそれなりに過ごしてきて、何かに熱中したような記憶もない。大学では青春を謳歌するでもなく、就職をきちんとしたわけでもない。ど底辺のボンクラフリーター、それが僕だ。

 自分は他の人とは違うのだと根拠もなく信じ、周りにあまり読書をする人がいなかったから、自分が読書家だと思い込み、何を勘違いしたか小説なんて書き始めて。


 小説で食えている人なんて一握りだ。一冊二冊と本を出して、消えていく小説家なんてごまんといる。でも、僕はその枠にすら入り込めそうもない。


 ……辞めよう。小説家を目指すなんて。


 こんな圧倒的な実力差を見せつけられて、それでも夢を見れるほど僕は馬鹿じゃない。今からではまともな人生にはたどり着けないかも知れないけれど、今のバイト先に就職してもいい、ハローワークに行ってもいい。もう夢なんて見るのはやめて普通の人生を送ろう。


「ビガンゴさん。僕、小説を書くのやめます……。才能のなさに気づきました。せっかくアドバイスいただいたのにすみません」


「……え、ほんとに?」


「はい……」


「一日博士の小説を読んで、自分には才能がないと思ったから?」


「はい……」


「うーん。まあ本気でやめると言うのなら、ビガンゴは止めないよ。君とビガンゴの間には契約は結ばれているけれど、解消することも可能だ。少しばかり代償は必要になるけどね」


 代償という言葉が少し気にかかったが、そんなことを真剣に考えるほどの気力はなかった。

 僕は自信を失ってしまっていた。思えばなんてちっぽけな自信だったのだろう。哀れだ。もう二度と小説なんて書かない。

 佐伯さんとも連絡を取るのも辞めよう。彼女はきっと小説家としてデビューするだろうし、そんな時に、僕がそばにいることのメリットなんてない。だって僕には才能がないのだから……。

 ライリーのアカウントを消して、PCに入っている書きかけの小説も全部消してしまおう。

 そう思ってライリーの画面を開いた時だった。


【新着レビューが一件あります】


 赤い文字がマイページに浮かんでいた。

 今更レビューなんてもらっても、もう僕の心は動かない。そう思い、レビューなど見ないでアカウントを消してしまおうと思った。けど、最後に少しでも褒められて終わりたいな、とダサい僕の心は思ったのだった。


 赤い文字をクリックしてレビューを確認する。


【運命の糸は必ずあるっ! そう思わせてくれる素敵な恋愛小説です!】


 高評価の星3つとその横にレビューをくれた人の名前が表示される。見覚えのあるその名前に僕の心臓は激しく揺れ動いた。


『さつき風香』……そう、佐伯さんからのレビューだったのだ。


「……じゃ、ビガンゴとの契約を破棄するということで、悲しいけど君には代償として人間を辞めてもらうよ。そうだなぁ何がいいかなぁ。空飛ぶ絨毯はもういるしぃ。あ、そうだ。無限キセルになってもらおうかな。ずーっとタバコを吸い続けられるキセルだ。そうだ。それがいい。そうなれば君ももう自分に嫌気がさして落ち込むことなんてないからね。win-winの関係だね。じゃあ、目を閉じてぇ。一瞬で終わるからさ——」


「わーー!!! ビガンゴさん!! 見て見て!!」


 ビガンゴさんが僕に向かって何かを言っていたが、それを遮って僕は叫んだ。


「——びっくりしたぁ!? なに? 君は本当に突然叫ぶ人だなぁ。その調子だと、今ビガンゴが言ったこと聞いてなかったでしょ?」


「あ、ごめんなさい。ぜんっぜん聞いてなかったです。それより、ほら! 見て!! これ!!」


「なんだよ、取り乱しちゃって……って、あら? これ眼鏡ちゃんじゃない!? 眼鏡ちゃんからのレビュー!?」


「そうなんですよ!! 僕の作品に佐伯さんがレビューをくれたんですよ!! やったー! 『運命の糸は必ずある』だって! 佐伯さんったら! もう! 僕の才能にメロメロですよ! はっはっは! 来たー! やっぱり僕には才能があったんだー!! やったー!!」


「……さっきまでの落ち込みはどこ行っちゃったんだよぉ」


「ビガンゴさん! 僕、やめるのやめます! 書きます! そうだよ。佐伯さんが面白いって言ってくれるんだから面白いんだよ! よーし、書くぞ! みなぎってきたぁ!!」


 両手を握りしめて、天を仰ぎ叫ぶ。薄い壁を隣の住人にドンドン叩かれたが、関係ないさ。今日こそ一人盆踊りだ!


「えーっと、じゃあ契約は続行でいいのね? ビガンゴ的には、もうどっちでもいいって気持ちになってるけど」


「ゾッコーですよ! 当たり前じゃないですか! これからもよろしくお願いします! ぜひ、僕を大作家に導いてくださいね! ビガンゴ神さま!」


「まったく、君はお調子者なんだからぁ」


 やれやれと鼻を揺らすビガンゴさんの横で、僕は踊り続けた。


 ハッピーだ。ハッピーだ。こんなにハッピーな気持ちになったことは無い。佐伯さんが『運命の糸は必ずあるっ』と僕の小説を読んで思ってくれたのだ!


 そうだよ佐伯さん! 運命の糸はあるんだ! そして、その運命の糸は、君と僕を結んでいるんだよ!


「バンザーイ! バンザーイ! バンザーイ!」


 バカみたいに浮かれて騒いだ僕であった。













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