第3話
さぁ!頭痛から少し時間が経ったので拷問しよう!!先程からテオーンはやれここを出せだの覚えてろよここから出たらお前を殺してやるだの煩いのだ。こうなったらどちらが立場的に上で、生殺与奪の権利を握っているのかをはっきりさせてやろうではないか。
後付設定とか言われたくはないので先に言っておくがここは俺が住む俺だけの世界なので俺が欲しいものはなんでも大抵はあるのである…べ、別に日常的に転生者を拷問なんてしてないぞ///…なんてツンデレ構文風に言って拷問シーンを省く訳もなく
「オラオラ、お前のいう仲間は何人いる?でもって命令違反とか言ってたぐらいだから頭がいるんだろ?そいつも履いちまえ。そうすればお前の生爪を1枚1枚剥がす作業や指の骨一つ一つを潰さないで済むからよ」
…言っといてなんだがテオーンが言わなくても多分俺は拷問をしないだろう。めんどくさい上にこいつの考える事がこちらにも伝わってくるのだから。
「や、やめてくれよォ…俺ぁいたぶるのは好きだけどいたぶられるのは大嫌いなんだ」
おやおや?いくら何でも簡単にゲロし過ぎではないだろうか?…ほほぅ。そうかそういう魂胆か…考えるね
どうやらこのテオーン次元を超える発信機で仲間に自分の位置を知らせているようでこいつは油断している俺(テオーンが思っているだけ)を袋叩きにして殺す魂胆らしい。
そして当然のように出てきて不意打ちを仕掛けてくる何十人もの転生者達…おいおいいくら何でもお前ら全員不幸な事故により神様の恩恵を授かりましたってか?
「お前ら目標は俺達の数に呆然としてやがる!!全力で叩き込むぞ!」
ウワァーオ…リーダー?もどきの奴が威勢よく味方を鼓舞しているよ…
目の前から来るは一人の転生者から放たれた幾千もの矢、転生者自身が獣へと姿を変え突撃、空を裂き熱く燃え盛る様な斬撃、世界を滅ぼしかねない程甚大な破壊力を持つ魔法陣。
それが幾つもの数を成して襲ってくる。どれだけ俺の事を知らず、いや知らないからこそ一撃で仕留めようとする心意気…感服しますよ、ホントに。
コレばかりは俺もなす術はないし回避も不可能に近いだろう。俺の仕事は基本的に転生者とサシでの勝負だ。そりゃ神様の恩恵や転生特典なんて持ってる相手にそう易々と勝てるわけないじゃないですか。だから俺は回避不可能と思われる攻撃網に自分から突撃して全てを受け続けた。奴さん達遂には魔力も体力も使い果たしたらしいが危なかった…真面目な話これが後三四日続こうものなら俺はお陀仏だよ。
「良くもまぁバカスカ打ち続けてくれたなぁ…覚悟しろよお前ら、ここから俺はお前らに現実を突きつけてやろう。異世界転生なんてな所詮は一時の夢と大差ない事をその身をもってしれ!!」
そこから始まるのは彼等からしたら楽しい夢から一転した悪夢だったろう。目の前にいるのは全力を持ってしても打ち破れなかった化物とサシで殺り合わなきゃいけなかったのだから、そして化物の力で回復させられまた殺されかけを何十回も繰り返されれば廃人確定コースまっしぐらだ。
余談だが俺は一応バランサーなのでその後痛めつけた数十人の転生者を理矢理元の世界に送り返した。中には頭貼ってる奴に脅されてやっていた奴がいたり、最後まで返還を拒み続けるやつもいた。めんどくさいかったので全力で元の世界に送り返した。二度と転生しようなんて思わせることのないように…
長引いてしまって申し訳ない。テオーンの拷問をやり直さなければ、しかし味方に密告した事もあるので今度は四肢を捻り潰してから話し始めることとしよう。これで何ももうできないだろう。
「さて、聞き直そうか。お前らは一体なんだ。正義のヒーローがなんであんなに沢山やって来て俺を殺しにかかって来る」
圧倒的強さを見せられてしまったからなのかその後のテオーンはとてもスラスラと自分達の事を話した。当然全て話終えさせたあとは死刑囚が居るべき監獄におかえりになってもらった。
次回からはこんなめんどくさい奴らを送りつけ的やがった頭を締めてやる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます