第14話 試練の塔 最初の挑戦 ~その3
まず、私が観察したのは、人面犬の骨格だった。
最初にコリー犬のようだと思った印象は間違ってなかった。大きさも1m程度でそれほど大きくもない。体重も20㎏ほどだろう。
しかしコリー犬に似ているのはもちろん、頭と手を除いてだ。後ろ足は四本指で犬のそれであるのに対して、手は五本指で人間よりもサルに似ていた。
「まるで可愛らしさの欠片もない不愉快な生物だな……」
観察して、つくづくそう思う。
顔面も正面から見れば、歪んでいる猿か、醜悪な人間のようにも見えた。
けれど、横顔は犬のそれに近い。顔が長いのだ。
冷静に見てみると、実に奇妙な生き物だ。
衛生的に良さそうな生物とも思えない。さらに言えば、人間も含めてだけど、動物の口内と言うのは清潔とはいいがたいものだ。
コイツの黄色い牙に噛みつかれたら、それは毒を受けたのと同様かそれ以上の危険があるだろう。狂犬病のような、感染性の病気を持っているかもしれない。
狂犬病は発症すれば、ほぼ必ず死ぬ不治の病である。
「この大きさの
「ネズミもひとたまりもないな」
「……うん、そりゃそうだろうね」
嘘か本当かはわからないが、犬と人間とを戦わせたら10㎏級の犬でも成人男性より強いと言う実験結果が出たなんて雑学を聞いたことがある。なんともひどい実験だ。
実際に素手の人間と犬を、命賭けで戦わせたのだろうか?
それはさておいても、この
私はその場を離れ、もう一匹の観察対象に移った。
人面犬に食われていたナニカを確認しようと思ったのだ。
人面犬に食われていたのは、角の生えた屈強な黒いヤギに見えた。
食われたまま虚空を見つめるその動物の姿は、哀れにも思った。だが、自然の摂理とみればそうなのだろう。
「とはいえ、人面犬が死んでいても哀れには思わないが、ヤギが死んでいる分には可哀そうなものだなあ……」
「人間の動物愛護精神とやらは、醜い動物に働きにくい現状があることを考えると、それは本当に動物愛護と言えるのかはなはだ疑問なのだが」
「可愛いは正義だから仕方ないね」
「ほう、
聞こえない、聞こえない。
人間が可愛いか正義かどうかなんて、私にとってはどうでもいいことだし。
観察によって得られた情報は、非常に有用だった。
ヤギは激しく食い散らかされていたものの、確認できるほどに範囲の大きく深い爪痕と歯型があった。骨に残るほどの跡だったので、痕跡としては明確だった。
この野生の頑強な獣の肉体を貫き、実に深く深く食い込むほどの傷を与えたということだろう。
血の跡がどこかに続いていることから、一撃で仕留められた訳ではなく、傷を負ったままこの場所に辿り着いたことは明白だ。
毛が辺りに散らばっているため、相当にもがいたことがわかる。噛みつかれて逃れようと、もがいたのかもしれない。
これらを総合的に考えると、人面犬がこのヤギを狩ったのではないように思えた。
もしかしたら他の動物の食べ残しなのかもしれない。
人面犬はそこまで大きい爪を持っていないし、この屈強なヤギのもがきを止められるほど強靭なアゴをしているはずもなかった。人面犬は、人間やあるいはサルに似ている頭部、つまりその小さな頭蓋骨に見合った、アゴのサイズでしかなくそれをしたと考えるのは無理があると思ったのだ。
より強大な肉食獣が仕留めたと考える方が自然だった。このサイズの獣を仕留めるほどの大きさの肉食獣とは、どれほどのものか。まさしく
すこし勘を働かせる。
「これは、あの遠吠えの主と何か関係があるのか?」
「飛躍しているように思うが、まるで関係がないとする根拠はないであろうな。 人面犬どもと遠吠え主がなんらかの共生関係にあると言うのは、あり得るかもしれぬ」
「可能性の一つとして、考慮しておこう。 だとしたら……このヤギの大きさは成人男性を優に超える重量はある。 爪や歯型の大きさからしても、遠吠えの主は、それ以上の大物だ」
普通、獣は自分の体格と同等かそれ以上の獲物は狙わない。反撃を受けて、ケガを負ってしまえば、自然界では死に直結するからだ。
異世界の
私はふと気づいて、かがむ。
「これは……赤い毛? いや針か?」
これは、襲われた黒いヤギのものではなさそうだ。その赤い毛とも針ともつかないものは、辺りにちらばるだけでなく、何とヤギの死骸に刺さってすらいた。
「そんな
私の知識など底が浅いものだが、あまり記憶に思い当るものがない。
だが、おそらく硬質化した毛などを、針として飛ばすことが出来るか、あるいはハリネズミのように針で身を固めることが出来るなどの能力があると予想は出来る。となると、予想される巨体、パワーを含めて近接戦闘は難しい。
「赤いサボテンの
「だとすると、サボテンが吠えることになるのだが?」
「なにそれ、笑える。 ……怖くて」
「呆れたものだ、真剣に考えろ。 肉食性の凶暴なサボテンなどは余も想像したくない」
「サボテンも食べられるらしいけどね、物に拠るけど」
「肉食サボテンのステーキを、ネズミが好んで食べると思ったら大間違いだぞ」
「家の壁だろうがかじるくせに、グルメなことだ」
「壁や配線コードの方が幾分かマシである」
「やめてくれ、けっこう困るんだよ……それ」
さすがに肉食サボテンが正体だとは思わないが、現状を分析してみれば、未成年の生徒に、最初に与えられる試練としては「過酷過ぎる」の一言だった。
この荒野の地が最初の階層だとすると、のちに与えられる試練はいかほどのものか。想像するだけでめんどうだった。
「2年生になってから事に当たるのは早すぎる、と言うのは思った以上に賢明な助言だったのかもしれないねえ」
つい、ボヤいしてしまった。
さきほどから状況が想定以上に悪い。
「迷宮とは言え、子どもが挑むものだ」などと、少々なめていたのは否めない。この試練は子供に突破させる気があるのか、どう考えても怪しいものだ。
私がその場を去ろうとすると、テイラーが呼び止めた。
「|其方(そのほう)いいのか? 豊富な食料が目の前に転がっているのだぞ」
「いや、それはちょっと……」
テイラーは、目の前に転がっている死体を指していたのだった。
持参した食料はあることを差し引いても、
でも、考えてみれば野生動物を解体して、調理できるくらいの技術は必要なのかもしれない。今の私にそれが出来る能力はなかったし、適した道具も持っていなかった。
「今後の課題かもしれないね、サバイバル技術は」
「魔術師のくせに……まさか
「それは私が聞きたい。 魔術師への課題にしては、野性味が溢れすぎているように思う」
テイラーの軽口に応対しながら、私は歩き出す。
乾いた荒野と言えど、植物がまるでないわけでもない。
短い藪が点在しているし、時折みられる棘の付いた丸みを帯びた植物には、なんとハチが止まっていた。
その棘だらけの植物も変わった形をしていた。先端から、いくつも芋虫のような鮮やかな黄緑色をしたコブが飛び出ており、芋虫の口に当たる部分からは赤みを帯びた触手のようなものが生えていたのだった。
その触手をむさぼるかのように、ハチがせわしなく動いている。
恐らくこれはサボテンの一種なのだろう。芋虫と触手に見えるものは、花弁なのかもしれなかった。
もっとはっきりとサボテンに見える植物もある。
それを注意深く観察してみると、硬そうなその幹に穴をあけ、その空洞に鳥が巣くっていた。小鳥からしてみれば、安全なねぐらなのだろう。
「やはり、ここは異世界のどこかを再現しているかもしれない。 もしかしたら、生態系までも……」
「面白い考察だ。 試練を作る側の立場から考えてみよ。 作り手はなにを試したいのか? 生徒の知識か、対応力か? だとしたら、そう間違ってもいないかもしれぬな」
「元は異世界にあった学院の試練だからね。 そう考えると、一度帰って調べてみるのはありかもしれない。 攻略の糸口になる」
私の通う学院は、異世界から移植されたものだ。
設備から文献、人員に至るまで、そっくりそのままこちらに移されている。
正確には、日本語化された書籍も数多くあるわけだし、パソコンやら冷蔵庫などの機材も搬入しているわけだから、設備としては増えているのだろうけれど。
「仮に調べるにしても、明確な手掛かりがなければ無理難題であろう。 荒野であると言うだけでは、絞り切れぬ。 特徴的な植物や動物を見つけることが、解決の糸口となろう」
「手掛かりねえ……いまいち、ピンと来ないな。 名前がわからなくても、調べられるくらいメジャーな生き物とかってどんなのさ?」
「ネズミにそんなことを聞くとは、その若さでもう耄碌したのか? ネズミが本を開いて、読むとでも? 幼いころから童話を読み、『長靴を履いた猫』をたしなむとでも?」
「そんなことは言ってないけど」
「ああ、忌々しいことだ。 ともかく、帰るのであればそれなりに成果がほしいところだ」
ルール上、『試練の塔』から帰るだけならば、実はそう難しいことでもなかった。
この『試練の塔』は特異な空間である。
魔術には『門の創造』と言うものがある。対応した空間と空間を繋ぐ、移動手段だ。
いわば、ワープとかテレポートをするための魔術である。実に夢がある。
とは言え決して便利なものではなく、事故率が高い危険な移動方法で、また非効率である。
入口と出口の双方に、巨大施設と人員でも用意しない限りは、空間の狭間に行方不明になったりしかねない。
よって個人レベルの力しか持たない魔術師は、地球ではいまだに飛行機や船に乗って旅行に出かける。非常に残念な話である。
しかし、『試練の塔』では、事前に与えられた『
この『試練の塔』では、生徒でも手間さえかければ簡単に、入口に帰還することが出来るようになっているのだ。
授業で習った限りだと『門の創造』は、創った門を起動するときに移動する距離に比例して、魔力の源……すなわち、魔術師の生命力を奪うはずだが、なぜかここに来る時にはほとんど消耗はなかった。よほど特別な場なのだろう。
「これを通勤とかでも使えたら、渋滞とか満員電車がなくなって便利だろうに」
「……随分と立派な野望の魔術師だな」
「そう褒めるなよ、テイラー」
「褒めているように聞こえるのならば、
呆れたようにテイラーが私に言った。
どこからどう見ても、いつも魔術師に寄り添う理想的なパートナー像である。いっそ猫に食われたらいいのに。
「でも、気軽には帰りたくないね。 1度帰ってしまうと、半月は再挑戦してはならないルールになっているそうだし」
「ふむ、そうか。 それは面倒なことだな、帰還させることを躊躇わせるためか?」
「いやあ、こんな試練を経験するとなれば、私はむしろ納得だよ。 これは間をあけて、生徒の様子を観察する期間が必要だよ。 トラウマの1つや2つ、受けてもおかしくないもの」
テイラーは気にならないのかもしれないが、準備整えたからって翌日に再度挑戦なんてできる人は、だいぶ頭がおかしいと思う。この状況下を経験させられるとなると。
暑さを我慢して歩き続けてきたが、日が暮れ始めている。
しかし、一向に中継地点となるだろう、水場にはたどり着けなかった。
うすうすその可能性には思い当っていたが、なにかしらの判断を間違えている可能性が高くなってきている。しかし、果たして何を間違えたのか。
にしても、道がデコボコなのが、長い時間続くと体にこたえる。なぜこんなにも道がなだらかではないのだろうか。少しは整備してほしい。
「そろそろ、休むことを考えよう」
私は荒野において、少しでも窪みになりそうな場所を探した。
幸い、そこまで冷え込むことはなさそうではあったが、寒暖差は激しかった。昼間の熱さに反して、夜は涼しい部類になりそうである。
汗もかけないほどの渇きに暑さ、一転して嘘のように涼しい夜。寒暖差によって、疲労は確実に体に蓄積していくだろう。
「学院生活から一転して、こんな環境だと自覚しているよりもひどい消耗をしてそうだ」
「わかっているのであれば、まずは
しかし、そうもいかなかった。
少しずつ、私達を観察する目が増えている。
遠吠えの主だけではなく、人面犬が徐々に集まり、私達を追跡し始めているのに気付いていた。安らかに休息はとれそうにないが、この常に緊張を強いられた状態で移動し続ける方が危険である。
「わかってはいるけど、このままだと安心できないよ。 まずは安全確保だ」
魔術で砂を固めても、うずもれてしまいそうな気もするので、少し時間がかかってでもしっかりした地盤を選んだ。
身を守るための警戒用の魔術を張り、野営地を自分の陣地として固める。魔術師は総じて、自分の陣地として仕掛けを施した場所で戦う方が強いのだ。
「……仕方のない奴だな、余は好きにさせてもらう」
テイラーは私にすべてを任せて、荷物を漁る。
私が持参したヒマワリの種をかじりながら、暇をつぶすつもりなのだ。
「残念ながら、乾燥チーズはないよテイラー」
私が笑顔で嫌味を言うと、テイラーは鼻で笑ったものの、どこか空虚に言葉を返した。その目は、心底可哀そうなものを見るような様子ですらあった。
「ハッ。 そんな凝り固まるほどに腐った獣の乳など、誰が食うものか。 よく考えて我が身を振り返るがいい、そんな腐臭の漂うおぞましいゲテモノを好んで食べる人間は、実に哀れなものだ。 それを常食するまでに、お前たちはどれほどの空腹と苦痛に耐えたのだ?」
「きみ、本当にチーズ嫌いだよね」
さすがの私もそこまでガチで人類が哀れまれると、ドン引きである。
テイラーはチーズを食べなかった、ネズミの癖に。
エルフであるファルグリンもチーズを嫌うので、身の回りにはチーズ嫌いが多い印象である。私が知る限り偏食が少ない非人間族の友人は、ドワーフくらいなものである。
ふと思い返すと、人外の友人の方が多い気がしなくもないが、あまり深く考えないことにしよう。
思った以上に時間がかかってしまったが、ようやく腰を落ち着ける。
見上げれば、天空の夜闇に美しく月が輝いた。
仮に異世界を模しているにしても、普段見ている月とは別物ではないかと疑いたくなるほどに大きく輝く。威風堂々としたその様は、虚空に佇む王だとすら思えた。
「今夜は満月なのか」
空を見回すと、いくつか大きい月が存在した。
遠くに小さく見える青白い月、さらに小さいほのかに赤い月。
そして、私の良く知る白く、大きく輝く月。
「ああ、やはりここは地球を再現したものではないのか。 向こう側の世界を再現したものである説が強いな」
満ちる月が荒野を照らす、それは驚くほどの明るさだった。
人工的な灯りがないこの空間を、月は照らす。
星々を眺めながら、私は何とか記憶をたどろうとする。
「占星術の授業で、彼らの『
我々の世界で『地球』を指すような言葉は、異世界にはない。
だが、それに近しく彼らの神話観の中では、『次元』を指す概念を『ムンド』と言うのだそうだ。奇妙にも、スペイン語に類似している。
人のムンド、精霊のムンド、冥界のムンド、天界のムンド……それぞれ、いくつも分けられる多層に重ねられた巨大な世界。
遮られた次元と次元の多層サンドイッチ、あるいは巨大ミルフィーユが彼らにとってのいわば『地球』だ。我ながら、おなかが空く例えである。
「うーん、よくわかんなー」
「
「だって、いつもそうなんだもんなー」
空を見上げてぼやく、いまいちピンとこない。
星図で見るものと、実物に近いこの光景はまるで受ける印象が違う。
地平線から頭上の星々まで、すべてがくっきりと見える。
彼らのムンドでは北半球・南半球の概念がないはずで、星々はどこにいても、同じものが見える世界である。にもかかわらず、うろおぼえな私の知識は今一つ目の前の現実にハマらない。テストの点数はとれたが、実力にはなっていないらしかった。
軸となる北極星のような星は、異世界には存在しない。それがより一層、星見の困難さに拍車をかける。ただその美しさに圧倒されるばかりだ、前世も含めて私の見たことのない光景である。
「さすがに星図表は持ってきてないからなあ。 テイラーはわかる?」
「ネズミが星を見上げるとでも?」
「そうだよねえ」
溜息を吐きながら、一気に脱力し寝っ転がる。なかなか上手くいかないものだ。社会人になったばかりの頃を思い出した。今は、仕事を教えてくれる先輩すらいないわけだが。
寝たまま、空を見上げるのは気分が良いものだ。視界のすべてが満天の星空である。
……なんだか、ぼーっとする。
ああ、いや、これはまずいな。ひどい脱力感だ、立ち眩みに近いくらいの。
私はそんなに疲れているのか。頭ははっきりしているのに、体がいまいち動かなくなってきた。
「陽介。 無防備すぎるぞ、常に敵に姿を監視されているのだぞ」
テイラーが私を叱咤する。
でも、上手く体が動かない。
「あれ?? ……やばい、なんでこんなに体が動かないんだ?」
子供の体力だからか?
だから、こんなに動けない?
「陽介っ! 早く動け、態勢を整えろ」
そうは言っても、動けないものは動けないのだ。
その姿を見て、気付いたテイラーが小さなその手で持ってきたのは、ヒマワリの種やキャンディだった。
「この痴れ者め、エネルギー補給を怠ったな!」
「そうか……これはハンガーノックと言う奴か」
激しく長時間にスポーツなどに打ち込んだ場合、人体におけるガス欠状態に陥ることがある。極度にエネルギー、つまり糖分が欠乏すると人間は体を動かすことが出来なくなるのだ。それがハンガーノック。
前世で登山部の先輩は、これをシャリバテなどと呼んでいたような気がする。
激しいスポーツをしなくても、登山にような長時間の険しい移動は相当のエネルギーを消費するため、専門用語として定着している。
「陣地構築の前に、エネルギー補給をすればよかったのか」
今回は、この環境下での移動だけでなく、魔術の連続使用によるものも原因として上乗せされているだろう。
ロドキヌス師に聞いたことがある「魔術もまた人体のエネルギーを大幅に消費する。魔術による作業を続けたり、激しい戦闘を繰り広げると、行動不能になる者は少なくない」と。
また子供の身体は未発達でエネルギーを蓄えにくい。そのため、大人よりかなり早く低血糖を引き起こしてしまう危険性が高い。
肉体改造すら完成していない、新米魔術師がまず避けるべき状態だった。
「そこまで来ているぞ、」
闇夜に輝く無数の双眸が、私を観察している。
昼間に見た人面犬が集まってきているのだろう。
必死にエネルギー源になりそうなものを口に頬張り水で飲み下すが、焼け石に水である。
摂取した食物がエネルギーに変換されるには時間がかかるのだ。
「くそ、エネルギー配分や管理なんて基本中の基本じゃないか」
ハンガーノック自らの意志とは関係なく、体が動きを停止してしまう。脳へのエネルギー供給量も減少するため、思考や意識が低下していく。
剣と杖を引き抜き、警戒に当たろうとするがあまり力が入らない。
すぐにでも奴らは襲ってきそうな殺気である、事態は深刻であることを嫌でも実感した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます