ヘルパス 高柱猫の演説「人間の再定義の提案」

作者 柳なつき@アゲイン完結準備中

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★★★ Excellent!!!

 この作品を読んで、頭を鉄球で打ち付けられたかのような気分になった。強い衝撃。
 この文章が何がすごいかと言ったら、これは女の体をした男の主人公が、"賢い"人たちにスピーチをするという物語の形でありながら、これの主人公が私たち読者に実際に語りかけているということだ。
 主人公は生まれつき美少女のような体で、萌声で、ただし男だ。"男の娘"とかそういうもので盛り上がっている人たちにも読んで欲しいと思う。多分かなり強いショックを受けるとおもう。
 この作品は単なる綺麗事でも社会批判でもない。主人公は暴言も吐くし、まあまあエグい描写も出てくる。個人的には村上龍を連想させられたのだが、その分周りくどいことなく直接主人公の声が響いてくるのだ。とんでもない作品だと思う。
 駄文しか書けない僕がいろいろ書いてもこの作品の凄みは伝わらないと思う。どうか読んでいただきたい。

★★★ Excellent!!!

アゲインの前日談とも言える今作は、どのようにして高柱猫という青年が、『人間未満』を生み出し、ネコ社会というディストピアを生み出すに至ったのかの話です。
彼の悲痛な叫びが痛いほど伝わってきます。
果たして、多くの人を魅了した彼の(いいえここは彼らというべきでしょうか)叫びは痛々しくも攻撃的でそれでいてクレバーなものでした。
理不尽に振り回された人がそれに抗い反撃した結果はきっと、アゲインを読めばわかるでしょう。ぜひセットで読んで頂きたいです。