観察開始。3

 アサコは引きつづき含み笑いをしている。



 なぜだ?オチはそこじゃないのか?

 別れの原因なら私じゃないと思う…のだけど…。

 つーかまだいじる気満々やろ!!?

 何なんだよぉぉぉ‼︎ (@Д@ ;)

 アサコの突然の告白に二人とも固まっていると







 アサコ「…でもタカッチはデカ○ンだよぉwwwww 」



 とアサコが爆弾発言をしてきた。





 ズコーーーッ! 三c⌒っ.ω.)っ

 ニヤニヤの行く末はそこだったのかぁぁぁ★

 焦ったぜ!ちくしょー!! ちくしょー!!







 実乃果「……あ、そうなんだぁ…(^ ^ ;) 」



 てっきり『ミノなんかがタカヒロをGET出来るワケがないでしょ!まぁ出来るものなら付き合ってみれば~?wwwww 』と付け加えてくるかと思ったわ。

 アサコよ、そんなに私をもてあそんで楽しいのかぁぁぁ!! (@皿@ ; )ガルルルル

 でも『タカヒロはデカ○ン』という情報は私の脳内にしっかりとインプットさせて頂きましたけどねwww

 しかしイケメンの上にデカ○ンとかどんだけですかwww :( ; ´ ꒳ ` ;): アヒ-

 とりあえずこれ以上アサコからいじられるような事もなくて本当に良かったと胸をなで下ろしながら帰ったワタクシメ。



 家に着いてからさっきの事を分析してみたのだけれど、アサコは私がタカヒロを好きなことに確信はなかったけれど山を張ってみたといったところだろう。

 アサコの「やっぱそーなんだぁ」という話し方で理解した。

 私がタカヒロを好きだという事は決して誰にも話していないし、態度に示したり、ちょっかいを出したりというような事もしていないから分からないで当然だ。

 まぁ大方おおかた『実乃果からたわいもないメールがくるんだ』とタカヒロから聞いていたのかもしれない。

 恋人同士だからそんな話しをしていても何らおかしくはないけれど、しかしその事が二人の別れに直結するとは到底考えにくい。

 アサコも分かってはいると思うけれど、どこをどう見ても私がアサコに勝てる要素は見当たらない。

 私とタカヒロは挨拶程度のメールしかしていないし、ましてや二人で会うような内容のメールも口約束もしていない。

 よってこの件に私が絡んでいるということは皆無だろう。

 そうなると何が原因で別れたのか疑問になる。

 正直真相はすごく気になるけれど周りに詮索したらこっちが怪しまれるから出来るワケがないし、とりあえず今は『タカヒロの彼女枠が空いた』という事実が分かっただけで十分満足したから良しとしよう。





《アサコ観察の最終報告》

 アサコに接近した事によって私はアサコのさ晴らし(?)の対象にされまくった。

 そして使徒の侵略によって私の心は甚大じんだいなる損傷を負う。

 タカヒロの好きなタイプとは意地悪そうな子なんだろうか?…と疑問を植え付けられる結果となった :(´ ◦ω◦`): ガクブル





 アサコにからかわれたり、タバコを覚えたり、そしてタカヒロとお近づきになれたりと様々なことがあった年だったけれど、今年も無事に年末年始を迎えることとなった。

 え?クリスマス?

 なにそれ美味しいの? o(゚◇゚o)ホエ?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る