第84話 星の記憶 後編

私はこの人間に興味を持った

私が知らないいろんなことを教えてくれた…怖かった火も怖くなくなった…外の面白さを教わった

ある日のこと


「単純な力は四神レベルなんだがなぁ…なんせ扱いに慣れてないからなぁ…」

「何の話ですか?」

「お前さんの剣の腕だよパワーだけじゃ厳しいぞ?俺が稽古してやろうか?」

最初は断ったが結局教えてもらうことに…

読めない…あの剣がどこに来るか全くわからない…


その後は剣を…勉強を教えてもらった…家族のことも聞いた…私はあの人間といるのが楽しかった…


私は自分がした事を話した…話してしまった…

だけどこの人間は

「そうか…君がした事は許されないかもしれない…だけど君は苦しんだんだ…辛かったんだろ?」

そう言って私の頭を撫でた…暖かい

ずっと一緒に居たかった…

だけど


「じゃそろそろ帰るとするかね」

「行ってしまうのですか?」

私を1人にしないで…1人は嫌だ…

「大丈夫さまた来るからよ」

人間は歩き出そうとした…その時


バァァン!

何か音がした


「やっと見つけたよ…スター…久しぶりだね」

奴らだ…

「何しに来たあんたら」

「それが上司に対する口の利き方かね?まぁいいさ君は知ってはいけない事を知った…消えてもらうよ」


人間は剣を構えた…


「そんな棒切れ一本で何ができる?銃は剣より強しって言葉があるだろ?」


「どこのホ●ホースだ…それにあんたらを上司と思ったことは一度も無い」

「フフ…気に入らない相手には噛み付く…反抗期の子供みたいだな」

「正直者って言ってくれ、それに男はいつだって子供さ気に入らない事に気に入らないって言って何が悪い」

「まぁいいさ…それでは…」

研究員は銃を…私に…

バァァン!

私は目を瞑った…痛くはなかった…だけど…暖かい…何かに包まれていた

「ぐは…」

人間が私を…守った?

「狙い通りだよ君自身よりスターを狙えば君は庇うだろうからね」


どうして…

「どうして…私は死なないんですよ?」

男は…

「君は…42年…長い間苦しみ続けた…これ以上苦しむ必要はない…」

そう言って倒れた

「馬鹿め化け物に感情などあるものか」


私は…剣で研究員全員を殺した…

私のせいでこの人間は…あの時と同じだあの時も私のせいで…

まだ生きている私ではどうすることもできないでも消えてほしくない…だから私はこの人間を…食べした…私自身で


私がいる限りまた誰かが傷つく…私は私自身が許せなかった…だけど死ぬ事はできないならば


「このパークを壊す…パークが無くなればサンドスターの供給が無くなり私は死ねる…パークが無ければこれ以上悲しみは生まれない…パークを滅ぼし私自身も死ぬ…」


それが私の復讐…


遊園地に1つの影が…

「…つい懐かしい記憶が…感情などとうに捨てたはずですが…おや?」


「待たせたなスターさんよぉ」

カズ達が遊園地にやって来た

「なるほど…私の事を知ったようですね…」

「1つ聞きたいことがある、もし死ぬ方法があると言ったらどうする?」

「それでも私はやめませんよ」


「そうか…だったら…」

カズは剣を構えた

「てめーをぶっ倒す!!」

スターも剣を構える

「かかって来なさい…決着をつけましょう」

2人は目の前の敵に斬りかかる




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