第83話 星の記憶 前編

「ここは?」

私が目を覚ますと見知らぬ場所にいた

「おお!実験は成功だ!」

「誰…ですか?」

わからない…私が何者かも…

「ふむ…我々の事は…研究員とでも呼ぶがいい」

研究員…

「君はそうだな…スターとでも名付けておくか」

スター…それが私に与えられた名前

「では早速みんなの役に立つ仕事を与えよう」

そう告げられ…私は手錠に繋がれた

その後私は焼かれ…沈められ…更には核も破壊された…だけど私は死ななかった…死ねなかった…苦しい…だけどこれはみんなのため…耐えるしかなかった

時には同族であるセルリアンにも食べられた…息ができない…苦しい…それでも死ねない…

ある日

「たまには他の子と遊んでみるかい?」

研究員に連れていかれた場所には…耳や尻尾を生やした研究員がいっぱいいた

「彼女達はフレンズと呼ばれている、君は半分セルリアンだがもう半分はフレンズなのだよ」

フレンズ…またひとつ覚えた…

だけど私は怖かったセルリアンはフレンズを食べる…フレンズはセルリアンを倒す…私はあの子達に隠すことにした


でも…研究員が話してしまった…

でも周りの子は全然気にしなかった…嬉しかった…

その夜フレンズの1人に今までの事を話してしまった…話さなければよかった

その次の日あの子を探したが居なかったので研究員に聞いた…しかし

「彼女なら我々に歯向かってきたのでね解剖したよ…馬鹿なやつさ…ハハハハハ!スターに謝れだと?ハハハハハ!」

許せなかった…私は…

「おっと殴っても無駄だよ君は我々に勝てない…こいつを檻に入れておけ」


私は閉じ込められた…でも私はじっとして居た…復讐のために

セルリアンは情報の再現が出来るらしい…私はあの子の持っていた武器を記憶を頼りに再現する…あとはいつものように研究員がご飯を持ってくるのを待つだけ…

「おい飯の時間だ食え」

私は持っていた武器で…研究員の首を…

その後私は再び火で焼かれ、沈められ、セルリアンにも食べられた…だけどこんなものじゃ死なない…私の復讐は終わらない…


しばらくして奴らが私に注射器を持ってきた…中には黒い何かが…

奴らはそれを私に刺した…そこから記憶がない…

気がつくと私は見知らぬ場所にいた…そして周りにはみたことがない生物が…だが懐かしい感じがした…

「困ったな…サンドスターを食わせまくって破裂させる計画だったが…」

「何を言ってるのですか…」

嫌な予感がした…

「なに君に打ち込んだのはサンドスターロウさ君はセルリアンになりフレンズを食ったのさ…君はフレンズがセルリアンに食われると元に戻るのを知っているだろう?…」

私は…吐いた…


「どんな気分だい?」


聞きたくない…


「仲良しのお友達を食べた気分は」


「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」


「ハハハハハ!面白かったよ!なんだったら見るかい?君がお友達を食べる瞬間を!バッチリ録画済みさ!」


私は手にした武器で首を…


「おっと彼のようにはいかないよ…また檻にでも入れとくか…」


私は何度も焼かれた…沈められた…核を破壊された…セルリアンにも食べられた…ある日…


「スターよ君の研究は終わりだ…バレたくないから殺したいが…死なないのでね、檻の中で死ねぬ体を引きずるがいい」

研究員は姿を消した…


それから武器で檻を何度も斬りつけた…復讐するために…仇を討つために…


どのくらい経っただろう…遂に檻が壊れた…私は外に出た


空気が美味しい…だが奴らは居ない…


外には奴らとは違うが似たような奴らが居た…私は…大量のセルリアンを作った…


私が作ったセルリアン達は奴らをどこかへ追いやった…だけど同時にフレンズも…


その後私は森の中で静かに暮らした…

そこに…


「お前さんがスターかい?」

また…来た…姿は違うが奴らに似ている生物…

私は武器で斬りかかるが…

「おっと!いきなりなんだい!危ないじゃないか!」

「私の前から居なくなってください…研究員が…!」


「俺は研究員じゃないから安心してくれ」

「ならあなたは…何ですか?」

「俺か?俺はただの人間だよ」


人間…私はまたひとつ覚えた…

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る