第80話 ヒーロー

かばんの料理により気絶していた2人はようやく目を覚ました

「やっと起きたか…どんだけ辛いもん食わせたんだよ…」

「まあこれで探しやすくなったじゃないですか」

「一体我々に何をさせるつもりですか!」

「またあの辛い料理を食わせる気ではないでしょうね!」

「違いますって…実は」

そこへ

「大変でござるー!」

カメレオンが走って来た

「お前…どこにいたんだ?」

「実は…怖くてずっと隠れてたでござるよ…」

「隠れてたって…で一体何が大変なんだよ」

「それが!」



その頃山では

「だいぶ背の傷も癒えたか…余はそろそろ行くぞその方はどうする」

「ヒグマたちが目覚めりゃすぐに行きたいが…中々目を覚まさんのぉもうとっくに起きてもいい頃なんじゃが…」

「…まさかな…」

「おまんが言いたいのはこやつらもロウを与えられて奴の支配下に落ちた…そうじゃろ?」

「四神さえ操るのだそのくらい」

「安心せいロウの気配は無いこやつらが起きたらすぐ行く準備は出来てる」


ドグオオオン!

へいげんに巨大な音が鳴り響く

「くっ…なんじゃこの化け物は…」

スザクが城の壁に叩きつけられていた

「やれやれ…この程度ですかせっかくチャンスをあげたのに…残念ですよ」

セルリアンはスザクへ近づき…

「ぐ…ああああああ!」

首を左手で絞め始める

「さて先ずは君から始めましょうか…スザク」

「何を…する気じゃ…」

「君たち四神にはもうひと暴れしてもらいますよまたサンドスターロウをあげましょう」

セルリアンの右手が黒くなり始めた

「他の四神は気絶してますからねあとでゆっくりやればいい」

「貴様…!」

「さあまた私の下で働きなさい」

セルリアンは右手をスザクに伸ばす…


ガシッ!


その右手を何者かが掴む


「その手を離しな…それ以上そいつにその汚ねぇ手で触るんじゃねぇ…」

ガンッ!

カズがセルリアンを殴り飛ばした


「トモカズ…何をやっている…あいつの倒し方を探してる筈じゃろ…」

カズは無言でスザクを抱き抱える

そして

「飛べるかスザク…飛べるならあいつら全員連れてにげろ…」

「しかし…」


「やれやれ…やってくれましたね…不意打ちとはいえ私を吹き飛ばすとは…」

「時間がねぇ…早くかばん達と手がかり探してこい…」

「……わかった…情けないなまさか人間に助けられるとは…」

スザクは3人を抱え飛んで行った


「…その様子ではまだ見つかってないようですね…私の事が…」

「ああそうだな」

「まあいいでしょう…君たちにはもう少しチャンスをあげましょう」


突然地面からセルリアンが大量に現れる

「今から一週間以内にこのセルリアンを倒しきり私の殺し方を見つけなさい、これが最後のチャンスですよ決戦の舞台は遊園地で…」

セルリアンは姿を消した…


「おいおい…この量…かなりヤバイな…」

カズはセルリアンを倒して行くが…


ウォォォォォォォォォ!!!!

以前のような大きさは無いが四足歩行型巨大セルリアンが四体も現れる


「うそ…だろ…」

カズは木刀を下げ…立ち止まる…

巨大セルリアンは一斉に足を振り下ろす


ガキィン!

セルリアンの足は壁のようなものに弾かれた


「何やってんだまさかもう諦めたわけじゃ無いよな」

「お前…」


「遅れて悪かったなだがこんな言葉があるだろ?」


風が吹き白い髪が揺れる


「ヒーローは遅れてやってくるってな!」


「シロ!」

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