第79話 ヘルコックかばん

「…えーと何これ?どうなってんの?」

図書館に戻ってきたカズの第一声がこれである

何故なら…

「なんでコノハズクとワシミミズクが倒れてるんだ?」

「あ、カズさんどこ行ってたんですか?」

「いやちょっと山になそれより何があった…」

「実は…」


カズが山に向かった数分後

「ダメだ…見つからないねサーバルちゃん…カズさんもどっか行っちゃったし…」

「うみゃー…私も文字が読めればいいのに…」

「うーん…どうしよう…」

かばんとサーバルは手がかりを探していた

「博士達も文字が読めるから手伝って欲しいんだけど今は居ないし…」

その時博士達が図書館へ帰ってきた

「全く酷い目にあったのです」

「博士かばん達が何か探してますよ?」

「あ!博士達が帰ってきたよ!」

「あのお願いしたい事が…」

「我々は今疲れているのですそうですよね博士」

「そうですね助手それにお腹も空いたのです頼みごとがあるなら料理を作るのです我々は疲れて何も考えられないのです」

「でも!料理を作る時間は無いんです早くしないと!」

かばんは博士達に言うが…

「ダメなのです我々疲れて動けないのです」

「料理を食べればお願いを聞いてやるのです」

「「さあ早く料理を作るのです」」

その言葉を聞いたかばんは…


カチッ#

「か、かばんちゃん…?」

「サーバルちゃん…今から料理するからここで待っててくれる?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

かばんはひたいに青筋を浮かべ笑いながらサーバルに言った

サー…

サーバルは顔を青くしながら

「う、うんわかったよ…」


調理場に着いたかばんは料理を作り始める

「じゃあカレーをと……えっと前にカズさんが使った…唐辛子はと…」


その後かばんは料理を運んできた

「さあ出来ましたよ」

「「こ…これは…」」

カレー…しかし色が違っていた

「なんか赤いのです…」

「本当に大丈夫なのですか?」

「はい!大丈夫ですよ味見もしましたから」


すると腕につけたラッキーが…

「カバン味見ヲチャントs…」

かばんがラッキーを押さえつけ…

メキメキメキメキ…力を込める

「アワワワワワワワワワワ…」

「ラッキーさんちょっと黙っててくださいね?」


それを見ていたサーバルは…

「今日のかばんちゃん…怖い…」


「「それでは…」」

2人は赤いカレーを食べ…そして…


「「が…がらいのでずうううううう!!!!!!」」

同時に叫んだ

「なんですかこれは!」

「辛すぎるのです!水をよこすのです!」

しかし…

「すみません蛇口が壊れてて水が出ないんですよ…こうざんに行くにしても急だったので…」

かばんは嘘をつく

「あれ?まさか食べられないんですか?賢いお二人が?僕でも食べられた料理を食べられないんですか?賢いお二人が」

かばんに言われた2人は

「な、何を言っているのですか!」

「全部食べきってやるのです!」

言い返した…すると

「なら良かったです実は作りすぎちゃって…食べられるなら大丈夫ですよね?」

ドンッ!

かばんはカレーが大量に入った鍋を持ってきた

「沢山食べてくださいね?」

博士達はそれを見た瞬間顔色を変え…

無言で飛び去ろうとしたが…

ガシッ

かばんに捕まる…

「どこに行くんですか?2人共まだ料理はこんなに残ってますよ?」

笑みを浮かべるかばんに2人は恐怖を覚えた…


「なるほどね…それで倒れてるわけか…」

「はいカチンと来たので」

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