第78話 ゼロ

「しかしどうするかな…ほんとにあいつの倒し方とか見つけられんのかよ…」

カズ達は図書館で資料を探す

「はぁ…文字が読めんのは俺とかばんだけか…こんな時ゼロが居れば少し変わるんだがな…そういやゼロはどうした?」

カズがサーバルに訊く

「うみゃ?ゼロちゃんなら山に行くって言ってたよ!でも遅いなぁそろそろ来ても良いのに…」


(…そういやなんで四神あいつらは来れたんだ?フィルターを貼ってるはず…まさか!)


カズはスクーターに乗り走り出した

「カズちゃん!どこ行くの!」


へいげんでは

「はあ…はあ…」

「この程度ですか?四神と言っても大したこと無いですね」

「我ら四神が同時相手でもセルリアン1匹倒せぬとは…いや」


「私たち四神ですら手も足も出ないって言った方がいいんじゃ無い?スザク」

「私の場合は爪だがな」

「ビャッコそんな事を言うてる場合か」


「残念です四神ですらこの程度ですか…」

セルリアンは刀をしまう

「君たちにもチャンスをあげましょう今から私は一切攻撃しませんただ避けるだけです、その代わり時間制限付きですがね」

「貴様…我らをなめているのか?」

「このままだと面白く無いですからね全力をぶつけなさい私を倒してみなさい…小娘達よ」



「一体どこに行きやがった…あの野郎…」

カズは山頂を歩く…そして

「よぉ来たかトモカズ」

「コウリュウ…セントラルに居るんじゃなかったのかよ」

「わしの部下が暴れたからのぉ止めるために来たわい」

「ゼロはどこに行った…」

「あのセルリアンか…あいつは…わしが殺した…」

「どういう事だ…」

「実はな…」

コウリュウはゼロの事を話した


「じゃあ…あいつは…自分から海に…」

「ああ…そうじゃ………ッ!」

カズが突然コウリュウへ摑みかかる


「てめー!黙って見てたのかよ!あいつがサンドスターロウを吸い出してる時も!海に入る時も!全部!」

「…あいつは元からそのつもりじゃった…おまんの作る平和なパークに自分は要らんと…だから自分から…」

「…………チッ…なんだよ…なんだってんだよ!」

「…わしとて何かしてやりかったさ…じゃが何も出来んかった…わしが殺したんじゃ…」

カズはコウリュウから手を離し山を降りる

「…すまんのぉ…セーバルの時もわしゃぁ…何もしてやれんかった…」


カズは海辺についた

海を見ると黒い塊が海の一部を覆っていた


「…バカヤロー…平和なパークにセルリアンである自分は要らねーだと…ふざけた事抜かしやがって…」

カズは海へ歩き出し…黒い塊の上に…乗る…

ゴッ!ガンッ!

するとカズは素手で塊を殴り始める

「チクショー!なんでお前まで行っちまうんだよ!なんで…なんでだよおおおおお!」

ガンッ!

手からは血が流れる

「何が自分は要らねーだよ!お前は…お前は…セルリアンなんかじゃねー!俺たちの…俺たちの大事なだろ!」

「クソ…クソったれがあああああああああああああ!」


「トモカズよそこらへんにしておけ、いくら叫んでも奴は帰って来ない…その方がやるべき事はなんだ?」

「ヤタガラス…」

「その方がここで叫んでも何も変わらぬ…変えたいなら」

「…わかってるさ…ゼロの為にも…セーバルの為にも…」

「…10年前その方らを逃がす為に…サーバルとセーバルは…」


「いや言わなくていい……すまなかったなヤタガラス…コウリュウにも伝えといてくれ…」


カズはスクーターに乗り走り出した


「馬鹿者が…また1人で背負い込むつもりか…」



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る