第53話 真相

かばん達は山の頂上に着いた

「よく来たな…待っていたぞ…」

そこにカズは居なかった

「カズさんの仇を…とらせてもらいます…」

かばんは木刀を構える

「ふふ…どうやらあのことは言ってないらしいな、こいつを気にかけているのか?セルリアンめが」

「………」

ゼロは何も言わない

「どういう事ですか?ゼロさん」

「それは…」

「俺が生きてるってことさ」

かばんが振り向くと後ろにはカズが立っていた

「カズさん…よかった…生きてたんですね!」

かばんはカズの元へ走り出した

「かばんさん待ってください!トモカズさんは!」

カズは近づくかばんを…木刀で殴り飛ばした…


「え?…カズ…さん?」

カズは…笑った…

「おい朧、最終調整は終わったぜ」

「そうか、わかった」

「どうした?そんな顔しちまってなんかあったか?」

「カズさん…どうして?」

「…クク…悪いが俺はてめーらの敵だ、お前の泣き顔中々だったぜ?はははははははははははは!」

「「あははははははははは!」」



オオカミも笑う

セルリアンはオオカミに反応する

「何がおかしい…なぜお前まで笑う」

「いやぁ…すまない…中々素晴らしい演技だったものでね…そろそろネタバラシしたらどうだい?これ以上はかばんが可哀想だよ、カズ」


「そうだな悪ふざけは終わりにするか」

カズはポケットから何かのスイッチを取り出した…そしてそれを押した

カチッ

ドカァン!

すぐ近くで爆発音がした

「今の爆発は…まさか!」

「その通りだ、お前の最終兵器を爆破させてもらった、流石にあれを正面から倒すのは無理だからな」

「どういう事ですか?トモカズさん、オオカミさん」

「実はカズから話を聞いたんだ山の麓に何かがあるってね、それはあのセルリアンが作った…超大型セルリアンだった」

「そして俺はそのセルリアンに機械をつければ更に強大になると言ってあいつに近づいたのさ」

「死んだふりをしたのはあのセルリアンに爆弾をセットしやすくするため、ほら以前私に仕掛けた爆弾の超強力バージョンさ」

「あまり知ってるやつが多いとバレるかもしれないからな、オオカミだけに全て話したのさ、悪かったな黙ってて」


「カズ…さん…」


かばんはカズに近づき…

野生解放をしてカズを素手で殴った

「これでおあいこです…カズさん」

「イテテ…これで済むなら安いもんさ…」

カズは立ち上がりセルリアンへ木刀を向ける

「じゃ、さっさと始めるか!ラスボス戦を!」

かばん達は無言で頷く


「俺の計画を邪魔するとは…やはり同族以外は信用できんな…来るがいい…相手をしてやる」


カズ達はセルリアンへ攻撃を仕掛ける

「うらああああああああああああ!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る