第35話 迷い狐

セルリアン騒ぎから一ヶ月後

さばんなちほーに建物が建っていた

そこは、カズ、かばん、サーバルの3人が住んでいた

カズが住む家をビーバーとプレーリードッグに頼んだが何故かかばんとサーバルも一緒に住むことになったのである

「さあ今日の朝飯は何かなっと」

「今日は卵焼きですよ」

「みゃー!いただきます!」

「美味しそうですね」


3人はその日の朝食などをローテーションしていた、今日はかばんのようである

「あと油揚げの味噌汁です…」

「……さすがに飽きてきたな…」

「そうですね…でも…」

「何言っているんですか?油揚げ美味しいじゃないですか」

数日前からある客人が来ていた…

どちらかと言うと居候である

髪色は金、尻尾が9本、頭からは耳が生え帽子をかぶっていた、本人曰くフレンズとは違うらしい

この居候の大好物が油揚げなのでここ最近油揚げ料理が並んでいた

事は3日前に遡る

カズはスクーター…ではなくバスを運転していた、その理由はスクーターの電池切れである、久しぶりにスクーターを乗ろうとしたが電池が切れていたのでバスで運んでいた

「ったく、なんで電池切れになるかな…」

じゃんぐるちほーまでたどり着いたカズは誰かが倒れているのを見つける

「おい、あんた大丈夫か?」

「すみません…何か食べ物を…」

「悪いが何も持ってないんだが…だあ!めんどくせー!わかったよ!俺の家に連れてってやるよ!」

カズはバスの後ろにのせさばんなちほーに走り出した

「カズさん早かったですね…誰ですかその人?」

「腹減って動けねーとよ、何か食い物持って来てくれ」

「はい、わかりました」

その後回復したので話を聞いたが…

「えーとつまりあなたはフレンズではなく式神だと」

「ええ、私の主人に別世界へ飛ばされてしまったんです」

「信じられねーな別世界からやって来るなんざ」

「まあ、そうでしょうね普通はそう思いますよ…何をしてるんですか?」

かばんは尻尾を気にしていた

「あの…その尻尾、9本もあるし…気持ち良さそうだなって。」

「別に触ってもいいですよ?」

「ありがとうございます!」

モフモフモフモフモフモフ

「おい、どうしたかばん?」

「もう離れたくないです…」

かばんが式神の尻尾を触っている時サーバルが夕飯を持って来た

「今日はカレーと味噌汁だよー!って何してるのかばんちゃん」

「うへへー」

かばんは尻尾に埋もれていた

「……かばんの分の夕飯食っていいぞ…」

「はい、いただきます…これは油揚げ!」

「あんた油揚げ好きなのか?」

「もちろんです!油揚げを出してくだされば主人が迎えに来るまで家事はある程度やります!」

「ここに居座るつもりか…まあいいけどよ」


-質問コーナー

「質問が来ませんでしたので何か適当に喋ってくださいカズさん、漆塗りより」

カズは渡された紙を読み終えたあと火で燃やした


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