第34話 パークの未来
カズが目を覚ましたのはロッジのベッドであった
「ロッジか…ここは…」
「カズさん、気がつきましたか?」
かばんが心配した顔で覗き込んで来た
「良かった…このまま目を覚まさないんじゃないか心配で…心配で…」
「起きたようですね」
博士が部屋に入って来た
「かばん、お前はサーバルのところへ行ってやるのです、久しぶりに思いっきり話すといいのです」
「はい、わかりました」
かばんが部屋から出て行った
「お前は後でかばんに礼を言うのですよ、三日間もお前を看病していたのですから」
「そんなに寝てたのか俺は…」
「かばんはフレンズ故に1日で起きましたが、お前が目を覚まさなかったので一睡もせず三日もお前の事を」
「そうかい、悪いことしちまったな…さっきの話だとサーバルも起きたらしいな」
「お前達が山へ行ってる間にやって来たのです、ヒグマと一緒に」
博士は話を続ける
「カズ、そろそろ時間が来るのです別れの挨拶ぐらいしないのですか?」
「別に今生の別れでも無いから大丈夫だろ、あと少しで来るだろうしそんな時間も無いしな」
「港に助手とオオカミを向かわせています早ければおそらく」
そこへ助手が入って来た
「博士、カズ、来ましたよ」
「そうかい、じゃ行くか」
「いろいろ世話になったな料理は食わせてやれなかったがまた来た時に食わせてやるよ」
そう言ってカズはロッジを出た
カズは港へたどり着いた
そこに1人の女性が立っていた
その後ろにはカズが乗って来た船よりも大きな船が停まっていた
「お久しぶりですねトモカズ君」
「…ええ、そうですねミライさん」
「お勤めご苦労様です、どうでした?10年ぶりのパークは」
「相変わらずいいところでしたよ、何も変わらず…」
「そうですか、それは良かったですね」
「それではミライさん、そろそろ」
「トモカズ君、実はその事でお話が…」
「待ってください!」
ミライが言い切る前に2つの影が走ってきた」
「どういう事ですか!カズさんお別れって!」
「そうだよ!何も言わないでどっか行っちゃったから博士に聞いたら…カズちゃんパークから出て行くって!」
「……………」
カズは何も言わない
「元からそういう事情で来たんだよカズは」
「オオカミさん…どういう事ですか!教えてください!」
「実は…」
「待て…」
カズが口を開く
「それは俺から話す…俺は元々期限付きできたんだよ、何故なら」
カズは荷物から何かカードのような物を取り出した、そこには
「ジャパリパーク職員調査班…じゃあ、カズさんは…」
「そうだよ、俺はパークの職員、調査として今までいたのさ、パーク再興のためにな…」
「そんな…今まで何も言ってくれなかったじゃ無いですか…どうしてですか!」
「別にいいだろ言わなくても、安心しろ必ずまた来るからよ」
かばんは拳を握るが…
「わかりました…じゃあ約束…してください必ずまた来るって」
カズに小指を向ける
「ああ約束するさ…」
2人は指切りをした
「サーバルちゃんもカズさんに…あれ?サーバルちゃん?」
サーバルはいつの間にか居なくなっていた…ついでにミライも
「まさか…」
カズは青ざめる
「かばん!船の中に行くぞ!」
「は、はい!」
「消えたヒトとフレンズ…いい漫画が描けそうだ」
3人は船の中へ入った…すると
「みゃみゃみゃみゃみゃみゃみゃみゃー!誰か助けてー!」
サーバルがミライに耳をしゃぶられていた
「ん〜その声、この耳の味…たまらないですね〜」
ミライは顔を赤く染めていた
「何やってるんですかミライさん」
カズが呆れた声で訊く
「あ、トモカズ君もやります?」
「いや、やりませんよそれよりそろそろ時間ですよ?」
「ああそれならトモカズ君が希望すれば期限伸ばせますよ?」
「え?」
「新たに大量発生したセルリアンをトモカズ君が退治してくれたのでその功績を認められ長期のパーク調査が認められたんですよ」
「マジですか…」
「どうします?延長しますか?」
「もちろんさせていただきますよ」
ミライはサーバルを解放した
「じゃあ私はこれで、トモカズ君後は頼みましたよ」
カズ達はミライが乗る船を見送った
「カズさん…これからもお願いしますね」
「みゃー…耳がべちょべちょだよー…」
あはははははは!
カズ達は笑いあった、そして
「パークの未来がどうなるかわからねーが…必ず…護ってみせる…」
「あれ?34話まだ終わらないの?」
「実は漆塗りさんからお知らせが、これです」
カズはかばんから紙を渡された
「えーとなになに?読者の皆様ここまで読んでくださりありがとうございます、一旦区切りという事で新企画をやります、その新企画とは質問コーナーです、回答は本編最後の方でやります、普段はカズさんが答えますが、フレンズへの質問の場合そのフレンズが答えます、答える時はユーザー名、質問を載せるのでそれが嫌な場合は希望するペンネームもお願いします、漆塗り」
「質問コーナーねぇ?質問なんか来るの?」
「まあやるだけやりましょうよ」
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