第33話 決戦

「はあ…はあ」

こちらは遊園地…フレンズ達はセルリアンを倒し数を減らしていたがあともう少しのところで体力の限界に達していた

「ライオンが怪我…他のフレンズ達も既に限界…もう終わりだ、私達は…もう」

ヘラジカが珍しく弱気になっていた

そこへセルリアンが襲いかかる

ヘラジカは覚悟を決めたが…

「うみゃみゃみゃみゃー!」

「でやあああああああああ!」

2つの影が現れセルリアンを倒した

「ヒグマ…それにサーバル!」

「みんな!遅れてごめんね、大変だった?でも大丈夫だよ!」

「まさかお前ら、病み上がりの私たちがこれから戦うのに立てないわけじゃないよな?」

2人に言われ、膝をついていたフレンズが1人、また1人と立ち上がった

「行くぞ!私たちの力見せてやれ!」

「勝手に指示するななのです、それは我々長の役目…ですが、サーバルにヒグマよく来たのです」

「全く、こんな怪我で休むわけにはいかないねー」

「本当だ、もしまたサーバルに倒れられたらカズは私と勝負してくれないかもしれないな」


「「では…皆の者行くのです!我々の群れとしての力見せてやるのです!」」

おおおおおおおおおおおおおおお!!


その頃山では

「はあああああああああ!」

「ああああああああああ!」

カズとかばんが人型セルリアン相手に奮闘していた、その数は港で最初に戦った時より多く、集団戦に長けていた

1体切っても別のもう1体が攻撃をしてくる

2人は傷だらけになりそこから血が滲んでいた、さらに

「「はあ…はあ」」息も上がっていた

しかし中々倒れない2人に女王は焦りを見せ始める

「くっ…何故ただの人間がここまで…早くこいつらを始末しろ!」


無数のセルリアンが2人に襲いかかる

その後もカズとかばんは戦い続けるが、セルリアンが2体、同じ数まで減らしたところでついに倒れてしまう

女王は勝利を確信した

「フフフ…ここまでか?早くトドメをさせ」

セルリアンがトドメをさそうと飛びかかる

2人は…立ち上がろうとした、世代は違えど同じ友と交わした約束のために


(約束だよ!絶対強くなって帰ってくるから!)


(サーバルちゃん…全部終わらせて必ず帰ってくるからね…)


「「ああああああああああああああああああああああああああああ!!」」


2人は最後の力を出しセルリアンを倒した


「「はあ…はあ」」

「馬鹿な…そんなはずは…アレは私が長年かけて作った最高傑作だそ…」

女王は遊園地に配置したセルリアンを集めようとするが…

「まさか…遊園地の奴らも…はっ!」

すぐ後ろにカズが来ていたことに気づいた

「感情を持ったのがダメだったらしいな…ここまで来るまで気づかねーとは…さっさとてめーのしんぞうを砕かせてもらうぜ」

「くっ…!」

「そこか…無意識のうちに弱点を庇ったなお前…」

「黙れええええ!貴様さえ居なければ!」

女王は片腕を触手に変えカズに攻撃するが、

ガシッ

掴まれてしまった

「なっ…」

「言ったろ感情を持ったのがダメだってな、動揺して弱くなってるぞ…それだけじゃねぇ…忘れたのかここには!」

「もう1人居ますよ!」

かばんが女王へ木刀を突き刺そうとしていた

「貴様らああああ!」

女王はもう片方の手でかばんを攻撃しようとするが

「遅い!」

それより早くかばんが石を貫いた

パッカァーン!

女王をついに倒した…

バタンッ

2人は同時に倒れる

「どうやら…約束を守れたらしいな、俺もお前も」

「そうですね…これで…終わったんですね」

「今すぐロッジのベットで休みたいが一歩も動けねぇ…」

「僕もですよ…それになんだか瞼が重くなって来ました…」

2人は意識を失った…その後遊園地から駆けつけたフレンズ達がカズとかばんをロッジへ運んでいった




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