第29話 不安

「サーバルちゃん…」

サーバルは未だに目を覚ますことはなかった…

「あれからもう一ヶ月…さすがに長すぎるのです…」

今回は助手だけがロッジに来ていた

「もし…もしこのまま、サーバルちゃんが起きなかったら…僕は…」

「心配すんな、こいつはそう簡単にくたばらねーよ…お前が信じないで誰がこいつを信じるんだ…」

「カズさん…はい」

カズの怪我は完治していた

「じゃあ今日もお願いします!」

「おう!」


カズとかばんは今日も稽古に励む

「大分強くなったじゃねーか!このままだと追いつかれるどころか追い抜かれそうだぜ!」

「まだまだ!カズさんには勝てないですよ!」

その様子を助手は見ていた

「まさかあのかばんがここまで…流石ですね…カズ」

しばらく2人は打ち合っていたが…かばんが木刀を弾かれた

「また…負けですね…」

「ここまで強くなれば上等じゃねーか」



ここは、どこかの建物内

「ええ…人間の怪我は治りましたが…やっとセルリアンを大量に作れました…そろそろ動き出しましょうか…女王様…」

女王と呼ばれた何者かは…邪悪な笑みを浮かべた、そして…

「では…始めよう…フレンズ達を…パークを恐怖に染めよ!」


場面はロッジへ戻る

カズ達はセルリアンについて作戦会議を開いていた

そこへ

「大変です!すぐにどこでもいいので部屋を貸してください!」

リカオンが必死の表情で入って来た

「どうした!何があった!」

「ヒグマさんが!」

キンシコウがヒグマを連れて来たが…ヒグマはぐったりしていた、そして…

「こいつは…血か!何があったんだ!」

「遊園地の近くをパトロールしていたら突然セルリアンが…」

キンシコウが語り始める

「しかもそのセルリアン普通と違う姿をしていました、形的には普通と変わらないのですが…爪のようなものが生えていました。」

「まさか…」

カズは変身セルリアンが言ってたことを思い出した

(古いセルリアンをさっさと始末し、新しいセルリアンを作り出す事!そしてパークを恐怖に染める事!そう10年前のように…計画はすでに始まっています)

「あいつら…始めやがった!」

「私はすぐに博士へ伝えて来るのです!」

助手は飛び出していった

「くっ…場所は遊園地だったよな?」

「はい…ですが…」

「もうすぐ夜だ…今から行くのは危険か…」

「行くなら明日の朝ですね…」



「もうすぐ夜が来ます…おそらく奴らは朝…来ますよ、それまで待ちますか?」

「それも良かろう、いくら強くても我々には勝てないだろう…フフフ…ハハハハ!」

女王は勝ち誇ったかのように笑う



そして朝が来た…





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