第25話 恨み

「この前の巨大セルリアンが出たと聞いたが…お前がやったのか」

ヒグマが問いかける

「ああそうだよ…敵討ちができた訳だ…」

「その様子じゃ歩くのは厳しそうだな」

「今、ラッキーさんに通信してもらってカズさんのラッキーさんにバスでくるようにお願いしました、少し待ちましょう」

「そうか、だが何が起こるかわからない私達も同行しよう」

すぐにバスが来てカズ達はそれに乗った

さばんなを出て港の近くまで来た所でカズが言った

「一旦海の近くで降ろしてくれ、護衛はリカオンがやってくれないか?」

「え?私ですか?オーダー了解ですがどうしたんですか?カズさん」

「いや、お前じゃなきゃダメなのさ…」


バスは海の近くで停車した

カズはリカオンと一緒に海へ歩き出す

「なんであいつはリカオンを選んだんだ?」

ヒグマは不思議に思い聞いた

「まさか…カズさん…」

かばんはそう呟いた


「あの…カズさんどうしたんですか?」

「実はな…」

カズはリカオンへ近づき…そして…

海へ蹴り飛ばした

「何するんですか!急に!」

「実はさっきお前に化けたセルリアンに嵌められたんでな、念のため調べさせてもらった、良かったな溶岩にならねーって事は正真正銘本物だ、別に第2話で海へ突き落とされたのを恨んでる訳じゃねーよ」

カズはリカオンに言うが

「いや!絶対恨んでますよね!目から感じますよ!」

リカオンは怒り出した

そこへ

「カズさん何やってるんですか!やるとは思いましたけど!」

かばん達がやってきた

「話は聞いたぞ、リカオンはずっと私たちと一緒だった、これが何よりの証拠だ」

「そうかい、なら安心だなさっさと行くぞ」

カズ達はバスへ向かう

「ちょっと待てええええええええ!私を置いてくなああああ!」


その後ロッジへたどり着いたカズ達はさばんなでの事を話し合った

「つまり、あのセルリアンは元々処分する予定だった、代わりに新しいセルリアンを作り出すのが…親玉の狙い」

「そうだろうな、あの変身セルリアンが「あのお方」って言ってたからな、親玉がいてそいつもセルリアンで間違いない」

「親玉が誰であれその怪我じゃしばらく動けそうにないな、最近お前は戦ってばかりだ後は私たちに任せてゆっくり休め」

「そうかい、ありがとよ」


どこかの建物内では…

「ええ…あの人間が動けない今なら成功できますが…まだまだセルリアンを揃えるには時間がかかりそうです、しばらくは様子を見ましょう…フフ」

変身セルリアンが何者かと話をしていた



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る