第7話 新たな冒険
「ここが食堂だ」
俺は今ダアクにこの船内を案内してもらっている。寝室、食堂、 リビング・・・・・・。体が機械である俺たちにこんな者が必要なのだろうか・・・・・・
「あぁ、必要さ。たしかにお前らはもう食べたりしなくても生きていける体ではある。しかし、精神は変わっていない。人間は何もやることがなくなると精神が崩壊してしまうかもしれない。だから必要なのだ。そしてお前らの体を設計した人たちは人間性も大事にしている。味覚などの五感もしっかり備わっている」
との事だそうだ。
次に案内されたのは、何やら変なものが沢山置いてある場所だった。どうやらここが出発口らしい。
俺達は惑星エドネスまで9000光年以上かかってしまう。それでは時間がかかりすぎてしまうので、この出発口から、俺達はまたデータ化となって、光の速さで宇宙へと飛ばしていく。それでも9000年はかかってしまうのだが・・・・・・。しかし、その9000年の間に俺達は何もしないという訳ではない。俺達はまた"架空の世界"で過ごしていられるのだ。
「架空の世界でお前が死ぬ時。その時が惑星エドネスへついているように設定されている。準備はいいか?」
「待ってくれ。もう行くのか?」
「あぁ。ならべく時間は使いたくないからな」
「そうか・・・・・・ならお願いがある」
俺はやっと願いが叶うかもしれない――そう思った。
「架空の世界の俺はイケメンでみんなからモテるような人にしてくれ」
ダアクは笑いを我慢しているかのような顔をしながら
「分かった。」
とだけ言い、それからカウントダウンが始まった。
"3.2.1.出発。"
宇宙への旅が再び始まった。
再び俺が架空の世界から目覚めた時、
俺は惑星エドネスと思われる場所へとついている――そう思っていたのだが、ここはまるで惑星とは思えない場所だった。
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