第6話 惑星エドネス
ある人というのは一体どんな奴なのだろうか。俺の予想ではとてもごつくて怖いイメージがあるのだが・・・・・・そうでないことを祈りながら俺はこの船内をナビに従って走っている。
右、直線、左と進んでいくうちにゴールが見えてきた。
(なんだ・・・・・・誰もいないぞ)
その時、俺の耳からノイズのような音が聞こえてきた。と、同時に俺はまた体が動かなくなった。
「お前がNo.1か・・・・・・」
前から現れたそいつは そう言 った。
こいつ――只者じゃない。俺は本能的にそう思った。
「お前には今から惑星エドネスへ向かってもらう。」
(エドネス――聞いたことがないな・・・・・・)
"エドネスとは地球から約10000光年以上離れている地球に似た惑星です。直径は地球の5倍、水あり、光あり、生き物もいます。"
(ここからあとどのくらいでつくんだ?)
"ここからあと9000光年以上離れていますので時間はまだまだかかります"
9000光年以上だと・・・!?俺はそんなには生きられるのだろうか。
「こっちへ来い。No.1」
いきなりそいつはまた喋りだし、俺の体もいきなり前へと進んでいった。
そいつは俺の頭に手を置き、何かを企んでいるようだった。
「もういい。下がれ」
そういうと今度は後ろへ勝手に動いていった。
(そういえば何でこいつは口で喋っているんだ?)
俺はAIに聞いた。
"彼は、B.I(意思伝達装置)を好んでおらず、取り付けていないのです。"
俺にも取り外すことは出来るのか。少し気になった。
"取り外すことはできませんが、機能の停止はすることが出来ます。オフにしますか?"
俺は人間性を大事にしたい。なのでもちろん答えはYESだ。
"了解。B.Iをシャットダウンします"
試しに俺は口を開いてみた。すると、
「あ、あ、聞こえているか?」
"はい。聞こえていますよ。"
俺は少し嬉しかった。なんだか人間に戻ったようだ。
俺は少し調子にのってしまい、 目の前の奴に喋りかけてしまった。
「おまえの名前はなんだ?」
「名前はない。お前にもNo.1という仮名しかないだろ?」
「俺にはある。俺の名前は"らいと"だ!」
俺はどや顔を決めた。
「それでは俺の名前はダアクだ。ライトとダーク。2つ合わせていいコンビだ」
意味がわからない・・・・・・が構うのはやめよう。これから大変になっていきそうだなと思う今であった。
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