第4話 SPACE PROJECT
(俺が・・・選ばれた・・・!?)
"はい。あなたはこのSPACE PROJECTの候補者No.1となっております。 今、あなたの記憶は全て我々が管理しております。今からあなたへ――
(おい!ちょっと待て!!俺がSPACE PROJECTの候補者?そんなの俺は知らない!)
"はい。ですから、今から記憶をあなたへ返すために、記憶をあなたの元へ送るのです。"
(なんだよ・・・それ・・・)
"しばらく待っていてください。すぐ終わります"
そういうと、俺の機械のような体に何かへんなものを挿された。挿される感覚はある。
俺の体に何かが挿さった後、その女形機械声はまた喋り出した。
" 記憶の復元が終わるまで、あなたの不思議に思ったことを私が説明しましょう"
(不思議に思ったこと・・・ そんなのこの全てが不思議だ )
"そうですね。 ではまずあなたの体から説明します。あなたはこの世界へきてから、一言も喋っていませんよね。"
(!?)
そういえば俺はまだ一言も口を使っていない。というか喋り方を忘れたかのように喋ることが出来ない。
"この世界の歴史を語ると長くなってしまうので、簡単に説明すると、あなたたち人間は声を発することがなくても、思うだけで相手と会話をすることができます。だから私はあなたが喋らなくても私はあなたが何を言いたいか分かるのです"
(それじゃ、お前も人間なのか?)
"いいえ。我々は姿のないAIです。人間についているB.Iという機械を使って、我々はあなたたちと会話をしています。"
(なんでお前は――)
"記憶復元全て終わりました。"
俺の想いはこの声によって遮られた。
"ではあとの質問は自分の記憶に聞いてください"
(おい!まて!)
しかしそれからそのAIの声は聞こえなくなった。
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