第3話 冒険
無数の光にらいとは感動していた。死の世界――らいとは今まで信じていなかったのだが、今、死の世界があることを実感した。
何故か今の俺には、自分が死んでいないという考えが頭に浮かばなかった。 生きている感覚がしないのだ。
それと自分の体を見てみると、何も無かった。体がないのだ。
しばらくこの光の世界に浸っていると、
俺はいきなり吸い込まれるかのように前へと勝手に進んでいった。
そして、しばらく進んだあと、今度はさっきとは対照的な光景が目の前に広がっていた。そこは 殺風景な部屋があるだけで、全く何もなく、薄暗い。
不気味に思っていた時、ふと自分の体に目が入った。さっきまで無かった体があるのだ。しかし、その体は機械のようだった。
俺は全く状況を掴めなかった。このままここにいたら変になりそうだ。そう思った時だった。
今度はいきなり声が聞こえたのだ。機械のようなかわいらしさのない声だ。
あたりを見渡したが、誰もいない。ということはアナウンスかなにかだろうか。死の世界にも人間のような機械もあるもんなのか。
少し感心していると、またその声が聞こえた。
" 現在 2080年 4月25日 AM 7時5分
コードNo. 1
ID Imai raito the chosen one
今からこれからの事を説明する。君は選ばれしものだ。"
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