第9話 魔法訓練ー3
お昼休憩も終わり午後の練習を始めた、
「じゃあケンタ、土人形を作って見てくれ、」 俺も一体見本で作っていく、
「こんなもんでいいっすか?」
「ああ、十分だよ、じゃあその人形に魔力を流してみて、」
俺は自分の作った土人形にラジオ体操第一の動きをさせてみる、
「......」
「うごかないっす」
「最初はイメージだ、ゴーレムとケンタが一体になるイメージで」
「イメージっすか、一体になる?う~ん」
「まあ、イメージって奴は人それぞれだからな、ケンタの理解しやすいやり方を作る練習をして行こうか、」
「はいっす、頑張ります」
あれから小一時間ほどたったんだ、なんだかケンタと一緒に動くゴーレムがいたんだ、
「ケンタ、動くようになったじゃないか、」
「あ、いや、動くようにはなったんすけど、自分が動かないと動いてくれないんすよ、こいつ、」
「でも、動かし方はわかっただろ?それを理解出来れば大丈夫だ、あとはゴーレムだけを動かすようにして行けばいいんだよ、」
「はいっす、練習するっす、」
俺は中級の検定を終わらせていないケンタに気が付いた、そこでちょっとテストしてみることにした、
「ケンタ、行くぞ!」 一応掛け声だけは駆けておく、そしてケンタに腹パンを打ち込む、
「ガキン」と止まる手ごたえ、ちゃんと魔法による身体強化が瞬時に出来るようになっている様だ、
「うん、良い反応だ、これなら検定も無事終わるはず、今日はがんばれよ」そう言って励ます
「ありっす、頑張ります」
「じゃあ、あとは自習でがんばれよ」と言って俺はリエさんの練習場所に向かう、
「は~い、じゃあ今度はゴーレムに自分がいつも使っている物を入れてやって見ようか、」
「「はいっリエ先生」」
随分信頼を取り戻して来たみたいだよ、これなら安心して任せられそうだ、俺はその場を後にしてグスタフ君の元へ、
「やあ、グスタフ君、ラビタロウの調子はどうだい?」
グスタフ君はラビタロウのトレーニングを見てくれていたんだね。
「あ、コウさん、お疲れ様です、ラビタロウ君は土系統の魔法得意なんでしょうか?」
「多分そうじゃないかな?兎獣人だから得意な方だと思うけど、どうしたんだい?」
「僕もそう思ってゴーレムを作っていたんですが、ご覧の通り土人形が...」
そこには土の塊が転がっているだけだった。
「グスタフ君大丈夫かい?難しい様なら交代しようか?」
「いえ、もう少し手伝わせてください、ラビタロウ君は時間をかけてゆっくり覚えていくタイプみたいですから、もう少し僕に時間をください きっと可愛い土人形を作っていきますから」
「うん、わかったよ グスタフ君が思うようにやって行こうか。」
「はい、頑張ります、コウさんは人に伝えるって言う訓練も僕に与えてくれているって言う事、ちゃんと意識していますから大丈夫です。」
「流石、よく理解してくれてるんだね、」
「はい、僕もリエさんが兎兄妹の訓練をしている経緯を知ってますから。」
「そう言ってくれるとこっちも気が休まるよ、じゃあ他の所も見て来るね、」
「はい、頑張ってください。」
そう言って俺は別の広場に移動する、このゴーレムって奴に乗って操縦出来ないかと考えていたんだよね、コンパクトに考えて全高は3.8m位で土人形を作ってみた、中に入れ込む媒体は俺って事でw
何とか形をイメージしてこの位のサイズのロボットをイメージを強化していく、中に入っているからかなりイメージで作りやすくなっているようだ、
俺はこの位のサイズのロボットアニメを思い出し形状を変更を重ねていく、
出来上がった姿が某装甲騎兵によく似ていたwまるでスOープドOクの外見になっていたんだ、
取り敢えず騎乗する、ハッチを開けてコクピットへ体を滑り込ませる と、そこには只の空間があるだけだった、そこに椅子をイメージした物を作って座ってみる。
ハッチを締めると真っ暗闇ですよ、コレ 今度戻った時にでもモニターとカメラでも買って来るかな、
取り敢えずハッチを開けたまま歩かせてみる、
キツイよこれ、振動が酷い、ケツが痛くなるので身体強化してそこを誤魔化してみる、揺れも凄いコレ 長時間の作業は無理っぽいな、
現状不満な点を書き出していく、
1、振動、揺れが酷い
2、外が見えない
3、武器が無い
4、足が遅い
なんか致命的な欠点ばかりだな~と思いつつ考え込んでいると。
「コウさん何やってるの?」聞いて来たのはミーナさんとベクター君とハンス君一行だった、
「土魔法で作った摩道具に乗り込んでみたんだけど...」
「それおもしろそ~!」
ミーナさんがキラキラした目でこっちを見ている。
「どうやって作るの? ちょっとあたしも作ってみたいんだけど教えてくれる?」
「ああ、いいよ~」
俺は皆にこれをコピーするように言って作ってもらう、現物が有ると作りやすいからね。
全員機乗して各自機体と体を合うようにセットしていく、
「よ~し、じゃあ軽く模擬戦やってみようか」
「「「はいっ!」」」
5分ほどで全てが終わった、コクピットの中はどのゴーレムの中もげろまみれだ
「振動とこの微妙な揺れがキツくて長時間は無理ですよ」
ミーナさんがギブアップしてた、
「コウさんコレ何て言う拷問道具なんですか。」
ハンス君が言ってきた。
「・・・・・」
ベクター君は真っ青な顔色で小刻みに震えるだけだった。
「...これはヤバいね禁断の乗り物になっちゃったね...オエッ...」
この時点で全員無言で休憩に入った。
ここからだよ、この揺れと加速、減速、衝突のGをなんとかしないと体中青あざだらけになってしまうし、これじゃあ楽しめない、取り敢えずシートベルトで体を固定する事にした、っで考えたんだ 揺れる原因を、それは2足歩行で悪路を歩いているからじゃないのかって。
考えたんだ、膝をクッションにして足の裏にローラーを付けて回せばいいんじゃないかってね、っで作ってみたコレ、実際に装着して動かすとローラーが土にめり込んで動けませんw って事で足の裏にキャタピラを付けて稼働させるって事に行きついたんだよね。
これでかなり動けるようになったんだ、何気に土系魔法が更に楽しくなってきた、これでちょいとミーティングして各自のゴーレムのデザインを変えていくことにした、
一通り各自のデザインが出来上がったのでその形状を忘れないようにする為何度も分解しては造り込んで練習をした、そんな事ばかりやっていたら全員魔力切れで倒れましたw 全員ぶっ倒れて夕方近くまで動けなくなっていたんだね、今日一日こんな事ばかりやって終わりました、俺達4人は別に作業をしていたリエさん達とグスタフ君達もここに集まって来て魔力切れを起こした残滓のゴーレムを覗いてみていたんだ。
「なんだかこの辺り酸っぱいにおいがしますね...」
「......」
「新しいゴーレムですか、明日僕にも作り方を教えてください」ケンタが言った
「勿論だよ、これはなかなか面白いから是非とも覚えておくといいよ」俺が答える
「モンスターを狩る時にいいかも知れませんね~」グスタフ君が言う
「うん、あとは視界の問題点を何とかしないといけないんだよね」
「そうですか、僕も何か考えてきます」
「皆もいい案が有ったら言ってね」
「「「「はい」」」」
そんな時に号令がかかった、
「中級受講者全員集合!それでは本日の昇級試験を始める、臆さぬ者はかかって来い!」
タイガーマスク教官が中級の昇級試験を始める。
「はいっす!自分行きます!」
「ケンタか、よし...」
「ガキン」
ちょっと不意打ち気味に放たれたパンチがケンタの腹筋で止められる。
「うむ、良い反応速度だ、合格!」
「次!臆さぬ者はかかって来い!」
「「はい、教官お願いいたします!」」
そこに現れたのは12~13才位の龍人と虎獣人の少女達だった、
「ロニー今日中級に入ったばかりだが大丈夫か?」
「伯父様 御心配には及びません」
「教官殿、自分たちは以前から身体強化は出来ておりました、安心して打ち込んでください」龍人の少女が言った、
「よし、ではどちらが先だ?」
「はい!私ウィルムが先に行かせて頂きます!」 龍人の少女が名乗り出た、
「ドラケンの娘か、」そう言っている間に
「よろしくおね...ガキンッ」
「見事だ、よくぞ止めたな」
「有難うございます」
無言でタイガーマスクがロニーの前に来てノーモーションからの腹パンを打ち込んだ。
「ガキン」
「有難うございました」
「うむ、二人とも合格だ、」
「次! いなければ後日 臆さぬ者はかかって来い!」
「上級受講者は今日の検定はいないようなのでこれにて解散とする、まだ練習したい者は俺が未だここにいるから判らない事が有れば質問を受け付ける」と狼獣人のカイ教官が言った。
「では解散!お疲れさまでした!」
「「「「「「「有難うございました」」」」」」
俺達のグループは何時もの様に全員纏まって帰って行く事にする、特にさっきまで魔力切れで倒れてたから、ちょっと不安があったんだね。
無事ギルドまでたどり着いた俺達は受付で今日の無事と帰りの連絡をする。
「只今戻りました、グスタフ、ベクター、ハンス、ミーナ、ラビタロウ、ラビノスケ、ラビミ、リエさん、ケンタ、コウ以上十名無事戻りました、」
今日の受付は虎獣人の姉さんステファニー姐さんだった。
「皆お疲れ様、怪我はなかったかい?」
「はい、今日も一日無事過ごしました、」
「今日は何か面白い事有ったのかい?随分疲れてるようだけど?」
「はい、土魔法で人が乗れるゴーレム作って練習してたんですけど、魔力切れ起して4人ほど倒れました、」
「そうか、土魔法は消耗が激しいからな、ほどほどにしておくんだよ、」
「有難うございます!では今日はこれにて解散!」
そう言って各自解散していったところへ
「只今戻りました、ステファニー叔母様」
「ロニーちゃんとウィルムちゃんは今日が中級初日だったね、どうだい?様子は」
「なんだか思ってたよりぬるい所でしたね、」
「そうかい、教習はね自分を高めていく場所なんだよ、ぬるく感じたならばそれはロニーちゃんがぬるかったと言う事なんだ、まだ理解出来ないだろうけど、まあ、頑張りな、」
ステファニーさんは笑顔で答えていた。
「「・・・・」」
ロニーとウィルムは顔を見合わせ言葉の真意を確かめようと質問する、
「では叔母様ぬるくない人たちのチームを紹介して頂けませんか?」
「ん~いいけど入れるかどうかは何とも言えないよ? あそこは今人数多いからね~明日ちょっと早めに此処に来てくれれば紹介だけは出来るから、あとは貴方達の熱意と交渉次第だけどね」
「では明日、宜しくお願いします」
「はい、お疲れ様~」
その頃レストランセキのカウンター席についたコウとリエさんが晩御飯を注文していた、
「今日のお勧め二つお願いします、あ、飲み物は紅茶で、」
「はい、少々お待ちくださいね、」
そう言って熊耳のムムさんは厨房に戻っていった。
夕飯を食べながら、リエさんと今日の出来事を話し合い明日の打ち合わせをしてから部屋に戻り、いつものように魔力増強訓練を始める。
現状魔力を無駄に消費する謎金属が俺の両腕、両足、胴に装着しているんだ、慣れてる人はこの材料でフルプレートアーマーを着たまま一日過ごすらしいよ、まあ、自分はこれでなんとかなってる位だからこのままで増やすのはまだ先だな~、と思いながら風呂の湯船につかりながら指の先に火を灯す。
今日の魔力切れで現状かなり魔力が無くなっていたのかすぐにクラクラする位まで魔力切れを起こしそうになっている、まだ8時前だと言うのに、風呂から上がって寝間着に着替えてから大きなベッドにダイブした後の記憶は無く、いつもの時間に目が覚めた。
朝食を摂りギルドに着くとステファニー姐さんがやって来た、
「おはよう、コウのチームで後二人ほど面倒見てくれないかな?」
「え?どうしたんですか?」
「いや~ちょっと厳しく活動してるチームを紹介してくれって頼まれてね、」
「そうですか、でもうちもそんなに厳しくはないですよ。」
「いやいや、この短期間で訓練中に魔力切れ起してぶっ倒れまくってるチームが厳しくないわけはないだろう?」
「まあ、魔力切れでぶっ倒れるまでやっていたのは認めますが...」
「じゃあ、いいかな?」
「はい、まあなんとか...」
「よ~しロニー、ウィルムこっちへ来てくれ」
「「はい」」
現れたのは身長150cmくらい虎耳で尻尾がちょっと警戒モードに入っている少女と龍人の少女の二人組だった。
「ロニーと言います宜しくお願いします」
「ウィルムです、宜しく」
ウィルムと名乗っ多少女は太く長い尻尾で肘、膝、足首の関節部が鱗で覆われていて体術系統が得意そうなスタイルだ。
「コウと言います宜しくお願いします」
「今日からロニーとウィルムの二人はコウのチームに入れて鍛えてくれるそうだ、コウ宜しく頼む」
集合時間になってきたので残りのメンバーも揃い各自挨拶を始めてから採石場を目指す、
「これだけの人数だ、中級の練習の邪魔にならない様に各自気を付けて移動してくれ」
俺はそう言って最後尾から追走する、先頭はグスタフ君に任せているんだ、中級の受講生がいたらちょっと大回りしてよけて通るように走っている、そんな走り方をしていると2人だけ直線的に走るのがいたんだ、新人の二人組だったんだね。
「ロニー、ウィルムちょっと止まって」
俺は二人を止めて話を聞いてみる事にした。
「二人は今、何故止められたのかわかるかな?」
「「わかりません」」
「うん、説明してなかったね、ごめん 今から説明するね、中級で身体強化の訓練なんだけどここに通ってくる人達は生まれながらの魔法使いって訳じゃないんだよね、」
「それが何故止められる原因になるんですか?」
あ~この子達って他人が苦労して来てるって事全く意識できていないんだろうな、と思いつつ
「そうだな~ 君たち本を読むのは好きかい?」
「「はい」」
そんな時回りで騒がしくされるとどんな気分かな?
「腹立たしく思います」
「殴り飛ばします」
「それでは中級訓練生の人達が一生懸命になって身体強化を発動させようとしてるときに横を偉い速度で通過されたらどう思うかな?」
「おどろきます」「殴り飛ばしたいと思います」
「うん、大切なのは人を思いやる心なんだね、ちょっと後ろに戻ってさっきの人達に誤って来ようか、」
「「はい」」
俺達は先ほどの中級受講生たちに近くを走り抜けた事を詫びた、
「「先ほどは追い越すとき近くを通ってすいませんでした」」
「あ、ああわざわざ...」
声を発する事が出来たのはこの4人グループのリーダーらしき人のみだった、あとの3人は呼吸も乱れて息をするのがやっとなくらいに疲弊している様だ、
「自分はこの子達のグループリーダーやっていますコウと言います、教習中大変な所を失礼いたしました、」
俺も深々と頭を下げて詫びた、
先に2人を採石場に向かわせ俺はここに少し残る事を2人に伝言した、
「じゃあ、他の受講生さん達に気をつけていくんだよ!」
「「はい」」
「大丈夫ですか?」
「はい、なんとか...」
「全員朝食は食べてきたんですか?」
「はい、ギルドに行く前に屋台で済ませました、」
「そうですか、っで走っている時げろでました?」
「いいえ、出そうになったらちょっとだけ休憩を入れてやっていました」
「ん~中級に入って何日目です?」
「僕は今日で30日目です、」
「そうですか、ならばそろそろ本気で魔法を使いたいと思いませんか?」
「いや、僕たちは本気で魔法が使いたいからこの教習所にきたんですよ」
「ああ~うん、身体強化が発動しない理由がちゃんと有りましたね」
「マレー教官の言った言葉覚えてますか?」
「はい{お前ら、苦しくなるまで走れ!苦しくなっても更に走れ!もうダメだと言う所まで走れ!}と言っていました」
「その次にこんな事言ってたの覚えてますか?{そこから更に走り込むんだよ、もう動けなくなって何もできなくなった所が出発点だ!}って言っていたのを」
「はい覚えてます、」
「じゃあ何故教官の言葉に従わないのですか?」
「え?ちゃんと一生懸命走っていますかど」
「わかりました、本気で身体強化を発動させたいなら俺に伴走させてもらえますか?」
「はい、お願いします」
「俺の言うように走ってもらえますか?」
「身体強化が出来るようになるならば殴られようとも構いません」
「他の3名も同意しますか?」
「「「はい」」」
この採石場ロードには鬼が出る、
「オラオラきりきり走らんかい!」
「げろが出そうです~」さっき話していた奴が言う
「出しながら走れ!」細い竹の棒で尻を叩いてはヒールをかけていく
一人後ろの方で倒れている奴がいたので、たたき起こす、
「貴様そんなに眠いのか!早く立ち上がって走れ!」
「そう言われて受講生その2が起き上がる」服はげろまみれだ、
「顔を上げろ、胸を張れそして足を踏み出せ、そうだもっと早く!」
受講生その2は身体強化が出来たようだ、
「よ~しそのまま全速力で採石場へ行け!」
この調子で全員身体強化して採石場へ集まった。
「おい、また鬼が出たらしいぞ、今度は男の鬼が出たらしい」
「うううっ こわいよ~本物の鬼がこの道に現れるなんて~」
「コウ君、又鬼が出たんだって、大変だね」リエさんが言ってきた
「なんだかこの採石場ロードには鬼が住んでるらしいよ」
って自分達が鬼だとは思っていないらしい。
グスタフ君たちはもう準備が整い昨日の続きを始めていた、
グスタフ君はラビタロウと粘土細工を、ハンス、ベクター、ミーナさん更にケンタも昨日の続きで搭乗用ゴーレムを作っていく、リエさんとラビノスケ&ラビミは昨日の続きを練習していくらしい、っで新人2人はというと、採石場跡に向かってファイアボールを打ち込んでいた
俺は2人の所に行き得意な魔法と苦手な魔法を聞くことにする、
「二人とも得意な系統は?」
「「火と水です」」
「じゃあ不得手なのは?」
「「土と風です」」
「そうですか、では土系統の練習からやって行きましょうか」
「何故ですか?火と水さえあれば冒険者でやって行くには十分だって聞いているんですけど」
「ああ、ここのチームは全ての系統を平均以上に使えるようにするのが目的なんだよ」
「「そうだったんですか」」
「だから不得手な土系統を練習していこうか」
「「わかりました」」
「最初はゴーレム作りからなんだけど、作ったことはある?」
「「いいえ」」
「じゃあゴーレム作りが丁度グスタフ君の所で練習してるから行ってみようか」
「「はい」」
「グスタフ君ちょっとお邪魔しますよ」
「いらっしゃいコウさんとロニーさんにウイルムさん」
「やあ、ラビタロウどうだい調子は」
「みみ、みなさんここ、こんにちはなんだな」
「ぼぼ、ぼくはラビタロウです、ちち、ちょうしは わかんないんだな」
「グスタフ君今日のトレーニングメニューは?どんなことやるのかな?」
「はい昨日と同じで土人形を作ってます、なかなかいい出来になってきましたよ」
そう言ってゴーレムラビタロウ作を見せる
「ほう、これはなかなか、」
そこには鉄O28号のような細工の入ったゴーレム人形があった、
「じゃあ、ラビタロウこれ動かしてみて」
「うん、わかったんだな、」
するとノッシノッシと28号が動き出した、
「コウさん、一つ問題点が出来まして...」
「何だいグスタフ君」
「ラビタロウ君は特に思い入れのある物って言うのを持っていないんですよ」
「それならば、体毛でもいいんだよ、」
「ああ、そうなんですか」
「じゃあラビタロウ毛をちょっとゴーレムの中に入れて見てくれ」
「ささ、さっそくやってみるんだな」
「動くんだなコレ、すごいいきおいで動くんだな」
いや実際目で追うのがやっとなくらいの動きをしてるんだよ、これを搭乗型のゴーレムで出来たら凄い事になりそうな予感がするんだ。
「じゃあラビタロウは今日から3mクラスのゴーレム作る練習からかな?」
「はい、そうですね、これくらいの物で3mもあれば十分魔物を狩れますね」
「ラビタロウは直接魔物と交戦せずこのゴーレムでやって行った方が確実だと思うよ」
「ラビタロウ、でも魔力切れには注意しながら練習するんだよ」
「うん、わ わかったんだな、」
「っで、ロニーとウイルム、ちょっと土で人形作ってみて、」
「グスタフ君はベクター君達と向こうの練習場所で搭乗型ゴーレムの練習させて来てくれるかな、この子達とラビタロウは俺が受け持つよ」
「はい、じゃあお願いします、僕も搭乗型ゴーレムに凄く興味があったんですよ、じゃあ行ってきます」
「グスタフ君あっという間にいなくなりました、余程搭乗型ゴーレムが気になってたんだろうな」
「じゃあラビタロウはゴーレム作りの練習からだね、判らない事が有ったら聞いてね、あとロニーとウイルムはこっちで小さいゴーレムから始めようか、不得手な魔法使うと魔力を無駄に使うから注意してね」
「「はい解りました」」
早速作ってる、かわいいお人形さんのようなゴーレムを作ったのはロニーでこけしに手足が付いたのを作ったのがウイルムだった、
「二人とも出来上がったらゴーレム同士で模擬戦やっていこうか」
「「はい」」
結果はウイルムの圧勝だったんだよ、ロニーの敗因はかわいく作りすぎて強度不足だね、ウイルムのは手足がとても太くて丈夫まさに実践的なゴーレムだったからだねここは強度が重要なんだね。
「ロニーはもう少し頑丈に作るといいよ、サンプルでこんな感じのはどうかな?」
俺は某装甲騎兵の敵国であるバラOント軍のファッOィーを作って見せた、
「丈夫そうで良さそうですね、」
やはりロニーにはこのゴーレムがよく似合うw
「あと作る時は何か愛着のある物を入れるともっと動きが良くなるから、ちょっとやってみて」
なんだかさっきから視線を感じるんだ、その主はラビタロウだった、
「どうした?ラビタロウ」
「ぼぼ、ぼくもいっしょに、お人形さんであそびたいんだな」
「そうかラビタロウはこれで対戦したことがなかったんだね」
「は はいまだぼ ぼくはたいせんしたことが ないんだな」
「じゃあ俺と対戦しよう」
「ほ ほんとにやってくれるのかな ううれしいんだな」
俺は某装甲騎兵のベルOルガタイプを作った、勿論左手には盾を装備してその中には槍を仕込んである、
装備は揃った、模擬戦の開始だ。
続く
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