第5話 帰還そして訓練

 俺はロッカーを開け居酒屋冒険者ギルドのロッカールームに戻って来た、


「ミウラさん只今戻りました、」


「やあどうでした?向こうは、」


「面白かったです、あと渡辺さんと合いましたよ、ちょっと無茶してたみたいですけど」


「渡辺さん又無茶してたんですか?」


「はい、片腕飛ばされてましたよ、」


「今度は腕ですか~あの人も懲りない人ですね~」


「過去にも何かやってるんですか渡辺さんは、」


「これで飛ばされてないのは首位のもんですよ、あ、いやこっちの会社で首は飛ばされたようですがw」


「そうですか...」




 俺は帰って来た、一週間ぶりの武蔵浦和だ、しかし出発したのは日付で行くと今日の8時くらいだったはず、向こうで一週間みっちり濃い時間を生きてきたから、俺はなんだか徳をした気分になってる。


 駅前ロータリーを抜け高架線のガードを潜りチョコレートの香りのする工場を過ぎて市民プールも超えると俺の住むアパートがある、途中コンビニに寄ってから俺の部屋に入って風呂を沸かす。


そしてぬるめの湯船に所縁ながらこの1週間の事を思い返してみる、俺あそこまで出血したのって初めてだよな、とか色んな獣人さんにカッパの人、変な世界だったな、っで一週間向こうに行って戻ってきたら同じ日ってどういう事よ、本当にこっちの世界じゃ魔法って使えないのか? ちょいと試してみよう、


「爪の先に炎...」 うん本当だ、何も起こらないや、


俺は風呂から上がってビールを冷蔵庫から出し、パシュッと開けて一気に飲む、 俺はPCを起動させてちょっと検索してみたんだ、あれだけロッカーが有るんだし、誰かブログでもやってるんじゃないかってね。


 それっぽいのがあったよ、冒険者ギルドの妄想日記とかっていう感じのブログだった、流石にぼかして書いてるけど、一度でも行ったことが有ればこれって理解出来る事ばかりが書いてあったんだ、


「これって、ひょっとしたら、ミウラさんかな?」


何時も店内にてノートPCを弄ってる人を思い浮かべる、


ブログを見ていくと先人たちの貴重な情報が満載で有った、俺はその情報をメモに取り情報を仕入れていく。


俺は明日の準備をしているんだ、明日は日曜日、ちょっと買い物してから向こうに出かけようと思うんだ、



俺は目が覚めると何時もの時間7:30分だ今日は日曜、ちょっと朝のジョギングでも行ってみようかと思う、


「うっひょ~はえ~~~~」


思わず声が出てしまう、中級クラスで走り込んだからな、基礎体力がけっこう上がってるんじゃないのか?これって。


最高速自体は変らないんだけど、持久力が全然違うんだよ、別所沼を2周してからアパートまで戻って来た、シャワーを浴びてスクーターを駐輪場から愛車のマジェ125を引っ張り出す。


ちょいと買い物に行く、近所のディスカウントショップまでだ。


こっちのアパートの食料が尽きたんだよな、取り敢えず俺は一週間分の食料をまとめ買い、米もなくなって来たのでそれも購入。


5kg1600円の無洗米を買い、冷凍鶏肉2kgを690円と卵10個で98円の特売品を買うあとは玉ねぎ一袋だ、これが有れば簡単親子丼が作れるんだよな、会計を済まそうかとレジに向かうとチョコレートが山積みで売っていた。


食品って向こうに持って行けるのかな?おやつは500円までとか言われたらどうしようかと考えつつも箱買いしてた俺。


チョコレートを2箱と業務用ホイップクリーム1kgを2本とりあえずこれを宿屋のご主人一家にお土産で持って行こうかと思うんだ、アパートに戻ると商品たちを冷蔵庫に入れた、丁度お昼だ、アパートの一階にある個人経営のレストランに移動する、


俺の住むアパートの一階がこのアパートのオーナーでありこのレストランのシェフであるマスターの店だ、


「こんちゃ~す、今日のおすすめでお願いしますね~」


「コウさんいらっさい、今日は朝から買い物かい?」


「ええ、米を切らしたんで買ってきたんですよ」そう言って俺はスマホを検索し始める、


ミウラさんのブログのチェックをする、渡辺さんの事が書いてあったんだ、


【渡辺さん無茶しすぎるのは良くないですよ、命って奴は大事に使うと一生使えるんですからね】


と、どこかの武器商人が言いそうなセリフが書き込まれていた。


食後のまったり感に包まれながら俺は部屋に戻る、そして荷物を準備しているんだ、日も暮れてきたしそろそろ移動しようかと思うと、なんだかワクワクが止まらない。


こんな気分で行動できるなんて子供のころ以来だよ、今回の荷物は衣料品が殆どだ、ジーンズ3本とTシャツ10枚パンツも10枚とシルバーキャンプシートその他食料品とお土産を持って居酒屋【冒険者ギルド】へ向かう。


「こんちゃ~」


「やあ、コウさんこれから出立かい?」


「ええ、ミウラさんこれからなんですが、向こうに持って行ってはいけない物ってあるんですか?」


「そうですね~こちらの武器は持って行けませんね、」


「コンパウンドボウもダメなんですか?」


「いや既存の武器の変化した物なら大丈夫ですけれど、鉛の玉が出る銃は持ち込み禁止ですね、」


「そうですか、では食料品はどうでしょうか?」


「個人で楽しむ分には問題は無いですが、商材としての持ち込みは制限が有りますよ」


「では大量でなければある程度は持ち込みOKって事なんですね?」


「はい、そうなんですが、パッケージは剥がして出所が解らない様にすれば大丈夫ですよ」


「わかりました、では今回モーリヤさんにお世話になったのでこれを持って行きたいんですがよろしいですかね?」


そう言って荷物を見せる、


「これならば問題ないですね、但しこのパッケージはここで外して行って下さい、」


「はい、わかりました、」


俺はさっきからパッケージを解いて中身だけにしている、1パックけっこう入ってるんだよね板チョコの箱買いってさ、 しかも2ケース有るんだ、


「あとこのクリームもパッケージ取らなきゃダメですか?」


「これもモーリヤさんちのお土産かな?」


「はい、そうです、」


「うん、モーリヤさんちならこのままでいいですよ、」


「有難う御座います、これパッケージから外してと言われたらどうしようかと思ってたんですよ、」


「そうですよね、ちょっと大変な事になりますからね」


「ではそろそろ出かけるとします、ミウラさん有難う御座います」


「気をつけて行ってらっしゃい、あまり無茶しないでくださいね、」


「はい、行ってきます」


俺はそう言って自分のロッカーに向かい鍵を開けた、ロッカーの中で着替えをして荷物を抱えて異世界のロッカーの扉を開けた。


「ただいま~リンちゃん、これお土産」


俺はそう言ってカウンターに付いて居た熊獣人の少女にチョコレートを渡した、


「うわ~コウさんありがとう~」


偉く喜んでくれた、持ってきたかいがあったってもんだ、


「また今日から一か月間宜しくお願いしますね、」


「はい、こちらこそお願いします」


「では宿に戻りますね」


俺はそう言ってギルドを後にして宿に入る


「ダイさん、只今戻りました、これお土産なんですがどうぞ、」


と言ってチョコレートとホイップクリームの業務用を渡す。


「やあこれはこれは、有難う皆で頂かせてもらうよ」


「はい、では201号室に戻りますね」


「ではこの鍵を、」そう言ってダイさんが部屋の鍵を渡してくれる


礼を言い部屋に入り俺は思う、相変わらずここのベッドはでかい、きっとダイさんを基準に考えてあるんだろうなと思ってしまう。


明日から一か月間はこっちの世界で暮らすんだけど、渡辺さんの家に途中で引っ越すことになるのを見越してあまり荷物は置かない様にしないとね。


明日は中級の講習会がまた続くんだよな、早く上級に上がって卒業出来るようにしないと、いつになっても稼げないから頑張っていこか。


って事で今日は寝ます。


明けて翌日 俺は7:30に起床する、1階に降りて朝食をビュッフェにて済ませた後ギルドへ向かう。


いつもの待合場所にはグスタフ君とベクター君がいたのでお土産のチョコレートを渡す。


「これは何ですか?」


「甘い いい匂いがしますね~」


「チョコレートって言うお菓子なんだけど、これは初めてかい?」


「「はい」」


どうやらあまりチョコレートは広まっていない様だ、


「今日も採石場での訓練かな?」俺が問う


「はい、今日は走って行って現地集合になりますとの事ですって」


「そうなのか~」


「中級はとにかく素早く強化出来る様にするのが目的の訓練ですから」と、ベクターが言う


「何かコツってのは有るのかな?ベクター君」


「そうですね、身体強化を何度も繰り返していくと強化のタイミングが解ってきますよ」


「そうなんだ、有難う、試してみるよ」


「そろそろ移動しようかと思うんだけど君ら二人は誰かを待っているのかな?」


「はい、昨日初級を終えた幼馴染のハンスが来るんですよ、」


俺も初級の授業で一緒に講習を受けていた彼だとすぐに解った。


「じゃあ揃ったらお邪魔してもいいかな?」


「「勿論」」


良い返事が聞けたので俺も一緒に移動する事にした、




ここには鬼がいる、


「おらおら~ハンス~走れ~~~~」


「まだハンスはゲロ吐いて無いんだからもっと頑張れよ~」


息を切らせたハンス少年がその場にへたっていた。


幼馴染の愛の鞭がビシビシとハンス少年を削っていくようだ、


「ハンス~とりあえずゲロ吐く所まででいいから走ろうよ~」


「そうだ、ゲロ吐くまででいいからさ~」


いやそれ結構キツイ事いってないか?と俺は思った。


「ハンス、これができねえとお前死んじゃうんだぞ、だから頑張ってゲロ吐くまで走れよ」


「そうだよ、3人で冒険に出る約束を破らないで、一緒に行こうよ」


「うん、ぼく立派にゲロ吐いてみせるよ」


あれ?趣旨が変わってきてないか?と俺は思ったけど本人がやる気になってくれるのなら良しとしよう。


「おえええええ~~~~~」


「「やった~ゲロ出た~~~」」


いや、やはりこの二人趣旨が変わってたよ。


「すっきりしただろ?」


「これで大丈夫だよ」


「よ~し、それじゃ身体強化使ってみようか」


「胸を張って足を上げて、それ!」


「うんわかった、足を上げて、胸を張って走り出せばいいんだね?」


「そうだ、頑張れハンス」


ハンスは走り出した、しかしちっともスピードは上がらない、何だかハンス表情がおかしくなってきたんだ、笑ってる、


「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」


変な声を出したかと思ったら急激なスピードアップでいきなり加速していった、


「ハンス身体強化出来るようになったみたいだね」 俺が呟く


「いや、どうなんでしょうか?」


「どうだろな~?」


「ハンスって昔からそうなんだけどあの奇声を発した後って偉く身体能力が上がってたんだよね」


「うん、そうそう っでさ一休みすると元に戻っちゃうんだよね」


「ダメじゃんそれってw」


「取り敢えず採石場まで行ってから考える事にしよう」 と俺が提案してハンスの後を追う


ハンスかなり早かった、採石場に倒れていたハンスを起してタイガーマスク教官に状態の説明と対応策を考える事にした。


「ではハンスは奇声を発すると昔から身体能力が上がっていたと言う事なんだね?」


「「はい」」


「では奇声を発する事が体力強化の鍵になるのかも知れないね、」


「そんな事ってあるんですか?」


「過去にも似たようなケースが有ったからね、目が覚めたら教えてくれ」


「「はい」」


俺も興味が有るので見学する事にした。


30分後ハンスが目を覚ました、


「マレー教官、ハンスが目を覚ましました」 グスタフ君が教官を呼んできた。


「う う~ん.ここは...」


「ハンスしっかりしろよ~採石場だよここは」ベクターが教える


「俺は中級クラス教官のマレーだ、ハンスお前は身体強化が使える様だが発動条件が有るようだな」


「え?発動条件?」


「そうだ、お前の友人たちから聞いたが、奇声を発した後お前は身体強化がかかるとの事だ、」


「え?そうなんですか?」


「やはり無意識でやっていたのか、ならば簡単だ、身体強化の実績は有るんだから発動のきっかけを人為的に作ってやればいいんだよ」


「これから俺がハンスに暗示を掛ける、何時も叫ぶ奇声は何と言っているのだ?」


「「あひゃひゃひゃです」」


「そうか、では【あひゃ】という言葉により発動するようにしよう」


「君たちちょっと下がってくれ、感情の起伏がかなり大きくなるからな、この技は」


「ではいくぞハンス、これは自己防衛本能に根差したものを呼び起こす為の魔法だ、今から言う言葉によりお前の身体機能と防衛力が急激に上昇する、そのキーワードが【あひゃ】という言葉だ、俺が魔法を発動させる、その時に【あひゃ】と唱えろ」


「はい、頑張ります」


「俺は魔力を高める、合図したら【あひゃ】と唱えろ、いいな」


「はい!」


「行くぞ」 マレーは凶悪な殺気を振りまき近くに居た者たちを凍り付かせる勢いでプレッシャーをかける


ハンスが少しちびった所で肩を叩いて合図する


「あひゃ!!!!!!」


一気にマレーの殺気が消え去り何事も無かったかのようになった、


「うむ、お前の魔力により俺の魔力が中和されたな、良い魔力だったぞ」


「僕の魔力で中和出来たんですか?」


「そうだ、これでお前は【あひゃ】と唱える事によりどんな魔法でも使える様になる、あとは精神を鍛えろ!」


吠える様にハンスを誉め称えた。


「ぼ、ぼくがあんなに凄い魔力を打ち消した...」


「そうだ、お前が打ち消したんだ」


「凄いぞハンス、」「やはり君はやればできる子なんだよ」グスタフ君とベクター君が声をかける


「さあハンス、今のタイミングを忘れないうちに何度でも練習するんだ!」


「はい、マレー教官」


あひゃ!と叫びハンスは凄まじい勢いで駆け出して行った。


「マレー教官凄い魔法が有るんですね」


「んあ、俺はさっき威圧してただけだぜ、あとはハンスの気持ち次第だったからそれを後押ししただけだよ、まあ、自己暗示ってやつかな、」


「そうだったんですか、でも流石教官ですねそれを見抜いて魔法が使える様に指導できるなんて」


「いや、出来て当然、教官ってのはそんなもんだよ」マレー教官は笑って答えた


昼食も済み午後の訓練も終了し。


「よし、今日の昇級試験を始める、臆さぬものはかかって来い!」


「はい!」


「ハンスか!いい度胸だ、」


マレー教官の前に仁王立ちするハンス


「ハンス俺の拳を身体強化して受け止めろ、最初からの身体強化は認められないからそれをよく覚えて置けよ」


サリーさんが開始の合図を送る、


「ふん!」


「あ...」バキン


何だか変な音がした、


「ぐあああああ」


のたうち回るハンス


サリーさんが治療に当たる


「今日は両腕の骨折ね、はいはいちょっとおちついてね~~」


「はい右手完治で終了」


「次左手ね...ハイ終了おつかれさまでした~」


いつもながら早いな~と思いながら


「次!臆せぬものはかかって来い」


「はい!お願いします」


「グスタフか、うむ行くぞ!」


「お願いします!」


「ふん!」


「ぐがっ」


グスタフ君が吹き飛んだ、


「はいはい~手を見せてね~今日は折れてないけどひびが入ってるね、すぐ治しますからね~」


と言ってる間に治ってた、


「グスタフ、あと少しだな」


「はい、精進します」


「コウ、お前はやらんのか?」


「え?自分っすか?」


「うむ」


「じゃあ、お言葉に甘えて、宜しくお願いします」


「むん!」


「ぐおおお」 って折れたかなこれ


「はいはい~なかなか優秀ね、今日は逃げずに当たりに行ってたけどちょっとだけ遅かったみたいね、でもひびだけなのは大したものよ」


そう言ってる間にもう治療は終わっていた。


「俺なんだか明日は行けそうな気がする」と妙な事を思いながらその場から下がる。


「次 誰かいないか?居なければ本日の中級講座は終了する」


俺達は上級の試験の見学に向かう、


狼男が丁度試験を見ている最中だった、


いつものカッパさん達だ、


「フェルディナンド行きます」 ファンネルと言うのを使って岩を切り裂いていた、


「見事だぞフェル、では次の者」


「メルセデス行きます」同じ様に綺麗に岩を切り裂いた。


「さあこれが本番の卒業検定、いざ参る!」


狼男がフェルディナンドが天に向けた腕を切り飛ばす、飛んだと思った腕が元合った位置に戻って来て接合された。


「お見事!」


「次!」


メルセデスも手を天に翳す、その腕を切り飛ばし、飛んでいった手が元の位置に戻り接合されていた、念動力で元の位置まで戻している様だった。


「本日の合格者フェルディナンド及びメルセデス!本日両名とも合格である、終了書はギルドマスターが発行するのでギルドマスターの執務室まで来るように、以上だ解散!」


今日も自主的に居残りして練習している人達がいた、今日はマレー教官が居残り練習の人達の面倒を見ていた。


俺達4人は身体強化させて街まで駆ける、ギルドに到着して受付で本日の講習を終了したことを虎獣人のお姉さんに告げて解散した、


俺はレストランに行く、本日の夕飯を注文だ、


「ムムさん今日のお勧めお願いしますね」


「はい今日のおすすめね」


しばらくするとパンとサラダと焼肉が山盛りで運ばれて来た、最後にコーヒーゼリーが運ばれたっぷりホイップクリームが上に乗っていた。


「お土産で貰った業務用ホイップ使わせてもらったわよ、便利ねこれ、それとコヒーゼリーはサービスね」


とムムさんが置いていったコーヒーゼリーをクリームと混ぜて食べる、この業務用クリーム何気に美味しかった、またお土産で持って来よう。


俺は今日の出来事を思い返しながら風呂に入り魔力を使い切る為爪に火を多めに灯す、小一時間風呂につかりながらやっていると段々眠くなってくる、丁度魔力切れを起こしかけた所で就寝する事にした、明日こそ中級の卒業検定合格を目指してみる。





続く

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