第4話 中級は...
「俺は中級クラス教官のマレーだ!」
虎獣人のタイガーマスクの人が吠える。
「全員整列!」
「ほらそこ!もたもたするな!」
「ここでは基礎的な身体強化を学んでもらう!」
「早速開始だ、俺に続け!先ずはこの道をまっすぐいけ!採石場跡地が有るからそこまで行くんだ!それを往復するんだ!」
「お前ら、苦しくなるまで走れ!苦しくなっても更に走れ!もうダメだと言う所まで走れ!」
「もうダメだと言う所で休憩でしょうか?」 俺が挙手をして質問する、
「何を言ってるんだ貴様!そこから更に走り込むんだよ、もう動けなくなって何もできなくなった所が出発点だ!」
うわあ~タイガーマスクやべえ、気合いと根性で全てなんとかしようとする昭和の人みたいだよ、
俺達は走る、わき腹が痛くなっても走る、気持ちが悪くなっても走る、ゲロ吐きながらも走る、そして倒れる、
俺達は道端に倒れ込んでいると頭から水を掛けられる、体力をすべて使い果たしもう動けないって所まで来てるんだよ、
「よ~しここからが本番だ!立て!そして走れ!」
俺達は動かない足を引きずって前に進む、
「足を上げて胸を張れ!それをイメージしろ!」
あれ?足を上げて胸を張って、ってできるじゃん、
「大きく一歩前に、そして次の足を更に前に!そして走れ!」
走れる、体が軽くなっていく、スピードも上がっていく、これが身体強化か!うん、この感覚はいくら言葉で説明されても理解できないよ、あのタイガーマスク教官何気に優秀なんじゃないのか?
そんな事を考えてるうちにあっという間に10km先の採石場跡地まで来た、
身体強化が使える様になれば上級へ行くのもすぐらしい、っで身体強化が未だ使えない者は暫く走り込むことになる、出来るまで走らさられるんだよね、
タイガーマスク曰く「本気で走って本気で動けなくなった時に身体強化って奴は発動するんだ、手を抜いて走ってたら何時まで経っても身体強化は出来ない」と言い切っていた。
っで、中級の卒業検定は毎日授業の後に行われる、卒業条件は、即座に身体強化が出来る事、これがなかなか出来なかったんだ、タイガーマスクが目の前に来てから身体強化を発動させて正拳付きを受け止めると言う物だからだ、
これはあくまでも実践向きだよな、ってか実践で使えないと意味無いからね、
瞬間的な身体強化、確かにこれが出来ればたいていの事は対処できそうだ、
ガラガラガラと荷車に倒れたままの生徒が乗せられて到着してきた、
「マレー教官、本日の落伍者は5名、回収してきました」
「うむ、サリー有難う、水でもかけておいてくれ」 ギルド職員の羊獣人のねえさんに指示を出す、
本日の落伍者5名に水魔法で頭から水が掛けられる、
「うおっぷ、」「きっついっすよ」「うあ~~」「ゲホンゲホン」「くっそ~」
本日の落伍者たちが呻いていた、
「お前たちはまだ本当の全力を出し切れていないんだ、まだ体に甘えが残っているから限界まで達する事が出来ないでいる、お前たち、限界を超えて見せろ、その先にある物を掴み取れ!」
タイガーマスクの有難いお言葉が本日の落伍者に投げかけられたw やはり昭和の人なんじゃないのか?
「よし、今日の昇級試験を始める、臆さぬものはかかって来い!」
おいおい、なんか言い回しが違うような気がするんだが、
「はい、グスタフ行きます!」
タイガーマスクの前に仁王立ちしているのはあのグスタフ君だった、
「よし!いい度胸だ、俺は強化しない普通のパンチを出す、それを受け止められれば合格だ」
「教官 お願いします!」
「ハッ!」
短い気合いと共に高速で拳がグスタフ君に迫る。
「バキョッ」 と何か嫌な音がしたんだ、
サリーと呼ばれたさっきの羊獣人のおねえさんがグスタフ君を診察、
「右腕と肋骨が2本折れましたね、」
そんな事をサラッと言ってたんだよ、ってグスタフ君の腕 それ骨出ちゃってるよね?開放骨折だよねそれってw
「早速治療魔法かけますねぇ~」
サリーさんが手をグスタフ君の解放骨折部に近づけて集中していくとまるでビデオを逆回しで見ているかのような錯覚に陥る、
「はい、右手は完治で次ね、」
そう言いながらグスタフ君の肋骨に手をかざすこと1分
「はい、完治しましたよ~グスタフ君、次がんばろうね~」
うわっ ノリ軽いよw
「いや~発動がまだ遅かったようです、次回こそは行けるよう頑張ります、有難う御座いました」
「そうだな、予め来るのが解っているんだからそこを考えた方が良いぞ、だが最初から強化しておくのは却下だからな、これは瞬間的に発動させるのが目的だからな、」
「はい、判りましたマレー教官」
「次!臆さぬ者はかかって来い」
次は人族の少年だった、
「おっ、ベクターやっとやる気になったか?」
「はい、マレー教官、グスタフが根性見せたんだから次は俺が根性見せる番だ」
そう言ってマレー教官の前に仁王立ちするベクター
「いい度胸だ!」そう言って拳を構えて
「ハッ!」気合い一閃
マレーの拳が防御のために出したベクターの腕により止められる、
「うむ、良く止めた、合格だ!」
「ベクターおめでとう」グスタフ君が語り掛けていく。
「ありがとう、グスタフ、お前俺のために昨日、今日と教官に挑んでくれたんだろ、」
「いや~僕は行けると思ったからやっただけだよ」
グスタフの幼馴染のベクターは中級で20日も止まっていたんだ、ビビりでこの試験を受ける事が出来なかったらしいんだね、それを昨日今日と開放骨折をしてまで試験を受けたグスタフの心意気に感化されたようだったんだ。
ううっ、グスタフ確かに漢見せてもらったぜ、っとそんな事考えていると、
「はい、次いないのか?」
「おねがいします!」
あれ?俺なんだか立ち上がってお願いしますとか言ってるよw やべえ感化されて自然にやらかしちまったみたいだ、まあ開放骨折してもすぐに治してもらえるんだし、ちょっとやってみよう。
「お前今日が中級の初日だったよな」
「はい、今日が初日です」
「まあ、心意気だけは誉めてやろう、」 そう言って構えると
「ハッ!」
俺は吹き飛んだ、腕の骨折はない様だ、体は大丈夫って事は? 俺はマレー教官に目を向け判定を待つ
「不合格!理由は判るよな、」
「はあ、何となく...」
「お前は当たる瞬間に後ろへ飛んで力を逃がしただけだ、」
「この試験は身体強化で攻撃を止めると言うのが課題だ、それをいなすように受け流してしまったから不合格、意義はないな?」
「はい」
「よし、次誰かいないか?いなければまた次回、臆さぬならばかかって来い!」
「は~い今日の中級の授業は終了だけど、いつも通り質疑応答をやってますからねぇ~気軽に相談にのるよ~」
そう言って羊獣人のサリーさんは上級クラスの狼男教官の所へ移動していった、
「はい、あなたお昼ご飯持って来たから一緒にたべましょう?」
「もうそんな時間だったか、」
「よ~し、昼にするぞ」狼男教官が言った、
そういってサリーが落伍者を乗せてきた荷車から荷物を降ろすように生徒に告げる、中級、上級プラス職員分のお弁当が支給される、
仕出し弁当なんだが量も多いし凄く美味い弁当だったんだ、
中級で時間の有るものはその場に残り、時間の無いものは街に戻り仕事をこなして行くようだった、
ちょっと上級の魔法に興味が有ったので俺は見学する事にした、
「どっこ~~~~ん」 「ばっこ~~~ん」 「ピキピキピキン」 「ビカッ ゴロゴロゴロ」
演習場に向かって様々な魔法が放たれる、
その中に見覚えのある人達がいた、カッパさん達だった、俺はその二人を観察する事にした。
二人の使う魔法は他の人達とは一線を画す魔法だったんだ、レーザーっぽい魔法だったんだよ、但しそれを水でやってるっぽいんだ、水たまりが出来るからね、なんでもウオーターカッタ―って技の改良版らしいんだ、
ファンネル(じょうご)って奴を飛ばしてそのノズルから水を超高圧で噴射しているらしかったんだよ、
その姿を見て俺は思ったんだ、子供の時に見ていたアニメの【希望戦士ガソダム】って奴を、
そんなカッパの人達の練習を見ていたら、隣にグスタフ君とベクター君が来ていた、
「コウさんはあのカッパさんを見ていたんですか?」
「うん、そうなんだ、あの技が他の人達と一線を画す技だからね、気になってみていたんだよ、」
「ああ、カワタさんちの子分さんですからね、ちょっと違う攻撃技なんですよね、」
「川田さんって人のうちの子分さんですか、」
「主に水とか氷の魔法が得意な所なんですよね」
「魔法の初級コースで教わった通り精神力が魔法を左右しますから、慣れ親しんだ物の方が魔法の発動を楽にしてくれますからね、だから水に関する魔法は彼らが一番上手ですよ、」
「へ~そうなんだ、」
「グスタフ君は何系統が得意なのかな?」
「ぼくの家は木こりだから、樹木と土は凄く親しみやすいですね、」そう言って足元の土を盛り上げて見せる
「へ~そんな魔法があるんだ、」
「俺はこれが得意だな、」そう言ってベクター君は火を操る
「俺んち鍛冶屋だから火と金属は得意なんだ」
「そうなんだ、色んな種類があるんだね」
そう言えば俺って何が得意なんだろ、しばし黙考する、
「やべえ俺特に得意な事って無いんだよ、そうした場合どうすりゃいいんだい?」
「え?それって何でも出来るって事ですよ?」グスタフ君が言う、
「そうそう、得意な物が無いって事は均等に他の魔法を使えるって事なんですよ、」とベクター君が言う
「魔法って精神力を魔導蟲が魔力に変換するじゃないですか、得意な物が有るとそれが枷になって他の魔法に影響しちゃうんですよね、」
「だから得意な物が無いって事はその枷になる物が無いって事なんですよ」
「そうだったのか、それは良い事を教えてもらったな~有難う」
更にカッパさん達をみていると、
「分子振動波!」そう言ったかと思ったら5m位先の岩が溶けていく、
「カワタさんちの魔法は岩を溶かしちゃうんですよ、凄いですよね」
おいおい、この世界で分子振動による加熱なんて概念何処からでてきたんだよ、川田さんってやはり俺達と同じ日本人なのか?
「その川田さんって何処に住んでいるんだい?」
「北のダンジョンからちょっと行ったところらしいですよ、あの辺一帯はカワタさんの私有地だから詳しくは判らないけど、」
「そうなんだ、今度お逢いしてお話が聞きたいな、」
「いや、それは中々難しいと思いますよ、カワタさんは救世主のメンバーですから,中々この街に戻ってこれないようなんですよね」
「え?救世主?胸に7つの傷があるとか?」
「へ?傷ですか?いや聞いたこと無いですけど」
「じゃあ大きな肩パットの付いたプロテクタジャケットを着てるとか?」
「いえ普通にミスリルのフルプレートアーマーですけど、」
ミスリルのフルプレートアーマーがこの世界では普通なんかい!
「そうですか、中々興味深いお方ですね」
「そうですね、謎の多い救世主様ですからね」
俺達は二人のカッパの人の練習を一通り見学してから他の受講生を見る、
そこにはひたすら剣を振り続ける男がいたんだ、単に剣を振ってるだけなのかと思っていたら遠くの崖が削られていくのが確認できた、この人、斬撃を飛ばしてたんだ、どうやっているんだろう?衝撃波か何かを発生させているんだろうか?
その向こうでは一心不乱に正拳突きを繰り返す男が、やはり遠くの崖が削れていくんだよ、きっとさっきの剣士の人と原理は同じなんだろうなと思い見学していた、
俺は疑問に思った事が有ったからタイガーマスク教官に質問をしにいった、
「教官質問が有ります」
「何だ、言ってみろ」
「はい、治癒魔法ですが、あれは誰でも使えるのでしょうか?」
俺はさっきのサリー教官の治癒魔法を見てこの魔法は是非とも学びたいと思ったんだ、
「うむ、治癒魔法の重要さに気が付いての質問だな?それは上級のカリキュラムの中に入っているのだが、俺は中級で習うべきだと提案している所だ、」
「希望が有ればこのような時間を利用して覚えていくのも良いだろう」
そう言って俺の手を切りつけてきた、何気に深い傷である、ってかめっちゃ痛いよ、何してくれちゃってるのこのタイガーマスクは、
「このように切られたとしよう」
「いや切られたとしよう、じゃなくて既に切れているんですけど」
「うむ、このままだと通常は出血死してしまう所だな、」
「って何落ち着いて説明してるんですか!コレヤバいですよ、すんげー痛えし早く血を止めないとヤバい事に」
おれの血けっこう流れてるんだよ、地面に、寒く感じる様になってきて実際かなり冷たいんだよ、
「さあ、このままではコウ、お前は死ぬ、」
「いや、だから治癒魔法を...」
「うん、そうだな、ではお前は向こうの世界から来たんだよな、なのである程度人体の事を知っていると思う、」
「先ずは止血してみろ、切断面の血流をゆっくりとさせていくんだ、そうして切断された細胞の癒着を考えて行くんだ、この時痛みと死への恐怖の為パニクって治る物も治らなくなる場合が有る、そんな時は精神を落ち着かせ現状を把握するために呪文を唱えるのも良いだろう、」
「そ、その呪文 とは...」やべえ俺血流れすぎてうまくまとまらないかなり眩暈がするんだ、
「うむ、その時に唱える呪文はこれだ、【オンタタギャトウトハンパヤソワカ】これを唱え続けるんだ」
「オンタタギャトウトハンパヤソワカ オンタタギャトウトハンパヤソワカ オンタタギャトウトハンパヤソワカ」
出血が収まって来ている、
「細胞、神経、腱を繋げるイメージを明確に持て」
「傷口が塞がっていきます...」
「うむ、そうやって大きな傷を負った場合呪文による精神統一が大切だ、これで心を落ち着かせてやれば切り落とされた腕や足ならその場でくっ付けられるぞ、」
現状治った、が 血が足りねえ状態だ、現状は、ヤバい
「コウ、今日は帰ったらレバーたんと食えよ、血は魔法じゃ増やせないからな」
「はい、」
俺の傷はすっかり塞がった、が貧血が酷い、目が回る
これを中級でやるって、出来なかったらかなりヤバくね?
俺は上級の時で良いと思ったよ、
しばしこの場で休むことにした、そして眠りに落ちていく、
目が覚めたのは4時ころだった、まだ練習している上級クラス、中級クラスは発動練習をしていた、
「よ~し全員手を止めろ~そして注目」 狼男のカイ教官が言う
「これより上級クラスの試験を行う臆さぬ者は前に出ろ!」
「今日は2名か、剣士の男と拳闘士の男が出てきた、攻撃技はここからあの壁を崩す事そして治癒魔法だ、治癒魔法に関しては俺が切って貴様らが治す、ただそれだけだ」
「「はい教官」」
「刀祢行きます!」50m以上は離れている場所の崖に剣戟の跡がくっきりと入る、
「よし、良い剣戟だ!」
「拳志、いざ!」構えて集中させ一撃、正拳を崖に向かって放つと崖が陥没したように抉れる、
「うむ、素晴らしい!」
「さあ、次だ、どちらから行くか?」
刀祢が前に出てきた、
「お願いします、」そう言って左腕を出す、
「むんっ!」腕を切り飛ばす、
それを拾い用意してあった消毒用の酒で洗い繋ぎ合わせて呪文を唱える、
血はすぐに止まり繋がっていく、そして
「良し、手を動かしてみろ」
にぎにぎして見せる、
「良し合格だ!次」
次は拳志の番だ、さっきと同じように手を出すと
「お願いします」
「むんっ!」
綺麗に切れて地面に落ちる前に拳志が自分の手を拾う、と同時に呪文を唱えて接合させる、
「拳志は相変わらず早いな」
「は、有難う御座います」
「本日両名とも合格である、終了書はギルドマスターが発行するのでギルドマスターの執務室まで来るように、以上だ」
「では本日はこれで解散!」タイガーマスクが吠えた、
しかし残って練習している受講生もいる、そのため狼男の教官のカイが居残りで付き合っている、
俺とグスタフ君とベクター君はギルドに戻っていった、
「コウさんまさか卒業試験で手を切り飛ばすとは思わなかったですね、」
「グスタフ君、俺達とんでもない学校に入っちまったんだな」
「......」
「どうしたんだ?ベクター君さっきから一言もはっしてないけど」
「まさか本当に手を切り飛ばすなんて、」
「ベクター君、このテンシンのギルドの学校は卒業すれば何処に行ってもすぐに使えるって有名だからね、有名になるのもちゃんと理由が有るんだね、」 グスタフ君が言う
「まあ治すことが出来るんだからいいじゃないの」今日手を切られたばかりの俺が言う、
「俺も切られてかなり焦ったけど、切り飛ばされなかったから俺は良かったよ、」
タイガーマスクはあの狼男と比べればすごく優しいって事が判ったよ、だってちゃんと繋がっていたんだよ、切り飛ばされたんじゃないんだ、
と考えていたんだけどさ、俺感覚がかなり一般人と比べてズレてる事に気が付く、
どんどんこっちの世界に染まっていくのか~と思いながらもギルドに到着、ギルドの受付に3名戻りましたと連絡を入れて解散した、
俺はレストラン・セキでカウンター席につき食事を注文する、
「すいませ~ん今日はかなり出血したからレバー定食大盛でお願いしますね~」っとオーダーする、
「は~いコウさん、承りました、それで今日は何やったの?」
「治癒魔法の練習やったんですよ、」
「手を飛ばすアレですか~?」
「いや~今日は初めてだったので半分くらい切って繋ぐ練習だけですよ」
なんだか皆がこっちを見るんだよ、特に旅人さんらしき人達がさ、
すると隣に座って酒飲んでた冒険者風の男が問いかけてきた、
「兄さん、このテンシンの魔法学院の生徒さんなのかい?」
「はい、やっと中級クラスになった駆け出しの冒険者です」
「いやいやテンシンで中級と言えば他の土地行ったら上級って言っても誰も文句言わねえ位の実力があるって事なんだぜ」
「そうなんですか?この街しか知らないからこれが当たり前かと思ってました」
「やっぱこの街はおかしいわ、普通のやつは治癒魔法何て使えないからな、それが使えるだけで引く手あまた、食っていくには困らねえって代もんなんだよ」
「そうなんですか、出来て当然なのかと思ってました」
「やっぱ救世主の街ってのはスゲエ所だったんだな」
そんな世間話をし、レバー定食大盛を完食してから俺は201号室に戻ることにした、
そして翌日
朝目が覚める、いつものように7:30分だ、
一階に行き朝食をとっているとムムさんがやってきた、
「おはようございます」
「ムムさんおはようございます」
「今日で一週間ですが次どうしますか?」
「また一週間、継続でお願いします、それと今日は一度向こうに戻ってきますので、」
そう言いながら21000ギルダンを渡す
「はい判りました201号室はそのままで7日ですね」
確認をしつつ宿帳にサインをして行く
食事も済んだのでギルドへ、
「リンちゃんおはよう」
「おはようございます、今日は帰る日でしたよね、」
「うん、またすぐ戻って来るので宜しくね」そう言って俺はロッカールームへ行き自分のロッカーに入っていく
そこで着替えてロッカーを出るとミウラさんがいた、
続く
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