大切なこと

気が付けば

自分ではない誰かみたいに笑っていた

空っぽの容器のように

瞳を閉じて

大切なことを

思い出す

視界の景色には

自分を惑わす

不必要な成分が多すぎて

大切なことを

いつも見失ってしまう

真っ暗な

闇の中で

忘れていた気持ちを思い出す

いつかまた

忘れてしまうだろうけど

今この瞬間だけは

覚えていたい

そう思った

あの頃の自分の欠片が

まだほんの少し残っている

この胸の奥に

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