第9話 ピリオド…帰省

離婚してから一日が経った。


早めに朝食を食べ終え

部屋の窓からの景色を眺めて…

高層ビルや車や人々の多さ…

今日からたくみと一緒に住もうとしてる東京だけど こわくなってきた。


たくみにメールした。


(おはよう。今日から一緒に住めない鍵はポストに入れておくよ。

ごめんなさい。しばらく実家に帰るから)


送信した。


ホテルをチェックアウトして 

車に乗り鍵を封筒に入れのり付けして たくみの家に向かい 

ポストに鍵を入れた。


高速に乗り2時間後に 

地元に着いた。


車を停車させて 自宅に電話する。


プルル…プルル… かちゃ


「おはよう、かすみ、昨日、はやてから聞いたよ。よく我慢したな。今 地元でしょう。帰ってきなさい。みんな待ってるから。」


「お母さん 何故 分かったの?」


「25年間 あなたの母親 

やってるからね。」


「お母さん ありがとう。

今から帰るね。」


自宅に到着…車のエンジンをきり

車から降りたら 


「ワンワン♪ キュ~ン クゥ~ン」


愛犬のきなこが ちぎれるくらいに

尾っぽをブンブンふって 

かけよってきた♪


「きなこ~♪ただいま~♪」


私に飛びかかり顔をペロペロなめてお腹をみせる。


「おかえり かすみ~♪」


かえでお姉ちゃんが 

走ってきた。


「きなこが走っていったから 

かすみかなと思ってたんだ。」

「よく耐えた♪さすが我が妹♪」


「お姉ちゃん ただいま…

疲れたよ。やっぱり地元はいいな~。」


「うん♪ 家に入ろうか。

きなこ~おいで♪」


玄関をあけ…


「かすみが 帰ってたきたよ~♪」


お姉ちゃんが言うと


両親ややまとお兄ちゃん、やまとお兄ちゃんのお嫁さんのすずちゃん、甥っ子のすばるくんと姪っ子のはなちゃん、はやてお兄ちゃん、はやてお兄ちゃんのお嫁さん、りんちゃん、が出迎えてくれた。


まさか

全員で出迎えてくれるとは

思ってなかったから 

泣いてしまった。


「かっちゃん おかえりなさい♪」


甥っ子のすばるが笑顔で 手を繋つないできた。


それをみてためいっ子のはな


「すばる!ずるい~。はなも

かっちゃんとてをつなぐ~♪」


と私と手を繋いできた。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る