第5話 ピリオド…見つけた

車を走らせ目的地の公園が

見えてきて

公園の駐車場に車を停めた。


かすみに電話するたくみ


(プルル…プルル…プルル…)


「はい…」


「かすみ 今、公園の駐車場についたとこだから…そこにいてな?」


「ほんとうに迎えにきてくれたの?」


「当たり前やん。待っててな♪」


車を降り…かすみがいる場所へと

歩きだした。


「この公園…かすみと別れた後も

時々 来てたんだ♪ 」


「そうなんや♪ この公園 、

静かだし 曲作りにいいかもな♪」


「かすみがいる場所は この坂を

登った所にあるんだ♪」


「じやあ 向かうか…たくみ支えてあげるんやで♪」


「うん♪しん、けっこう登るから足にくるで~(笑)」


上り坂を登り 頂上に到着した。


「はあ~ けっこう足にくるな(笑 )」


「明日 筋肉痛確定きんにくつうかくていだな(笑)」


しんが目の前をみて


「うわ~♪ 景色が最高♪♪」


「今日も 綺麗やな♪かすみも

この景色が大好きなんだ♪」


「かすみさんは どこにおるの?」


「こっちだよ♪」


花のトンネルを 歩いてゆくと

ウッドで出来たテーブルと椅子があり展望台になっていた。


展望台の椅子に

かすみがいて帽子を深くかぶり 

ずっと景色を みていた。


かすみに近づくたくみしん


(コツコツコツコツ…)


「かすみ…」


たくみが 優しく声をかけるとかすみが振り向いた。

目を真っ赤にさせてた。


「話…聞いたよ。

心配でたまらなかった。」


「かすみさん 

無事でよかったわ。」


たくみしんちゃん、迎えにこなくても

私は…大丈夫だったのに…

何でいつも優しいの?優しさが

辛いって時もあるんだよ…」


「かすみは強がっていても  

心は傷つくからだと前から分かってるから心配になった。」


「寒くなってきたな。冷えるから

車に戻ろう。」


「そうやね。かすみ…戻ろう…」


「うん…たくみしんちゃん…心配かけて ごめんなさい。」


駐車場近くまで 戻ったら


「俺…温かい飲み物、買ってくるから先に車に戻っててな。

車の鍵 渡しておくから。」


車の鍵を預かった。

駐車場に着き 車の鍵を開けた。


(ガチャ)


「寒いから かすみが 

先に乗り…」


「ありがとう…」


しんが 車に戻ってきた。


「これ飲み…あったまるからな♪」


ホットココアを差し出した…


ココアを一口 飲むと…かすみが


「浮気をしてるって知った時 

気持ちがサーと冷めたけど

自分から離婚してとは言わなかったんだ。」


「そうやったんや…」


「気持ちも離れていったと同時に

たくみの事を考える日も多くなってたけど、私のわがままで別れてしまったから 心の中の思い出としてしまっておこうと思ってたのに…」


たくみと付き合ってた頃の

思い出のこの場所に何回も来てたんだよ。」


たくみといると 安心できて元気をもらえるの…何かあると 自分のように心配してくれる。日々…想いが つのるばかりでたくみのところにいきたいって何度も思ってた。」


「別れずに ずっとたくみと いればよかった。

そうすればたくみも悲しむことなかったのに…」


涙があふれてきた かすみ


「俺はまだ 好きだったけど…

好きだから 相手が望むようにしてやりたかった。でもな…かすみのことをあきらめきれずに何度もしん

相談してたんだ。」


「そうだよな。その時にかすみさんは幸せだなと 俺は感じたよ。」


たくみしんちゃん ありがとう。」


「かすみ これからはずっと

一緒だからな♪」



しんの運転で

車をだし 公園を後にした。

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