第4話 ピリオド…必死

(かすみ…どこにいる)


元彼のたくみはかすみのことが 心配でたまらなくなり必死で探していた時、しんから電話がかかってきた。


「今どこにいるねん?

俺、新宿にいるわ!」


「俺は アルタ前にいるわ!」


「俺…その近くやから 

行くから待っててや!」


電話を切った5分後…しんが走ってきた。


「近くでよかったわ。いたか?」


「いろいろ探したけど、どこにもいない…」


「あっ!前に話してたろ?

何かあると近場か遠くの海か公園に行くって。」


「そうだ。思い出した!」


「この近くに俺の車が停めてあるから探しに行ってみよう。」


しんが車を出してくれ

出発した。


たくみ。かすみさんのメルアド分かるよな?メールしてみ?」


「メルアド変わってへんよな…

大丈夫だった。よかった♪」


「返事きたか?」


「まだだよ。かすみ……」


心配のあまり 泣いてしまうたくみ


「きっと大丈夫やから

泣くことないで。」


しん。いつもありがとうな。」


「大丈夫やで。」


メールがきた。


(チャリラ~♪)


「かすみさん?」


「うん…」


「どうしたの?」


「いやな…今いる場所が 

かすみと付き合ってた頃に 

よく行った公園なんだよ。」


「そうなんだ…遠いのか?」


「うん…高速を使っても遠くて

しんに悪いよなと思って。」


「俺は何にも用事ないし 運転するのは平気だから 大丈夫だよ♪」


しん。ありがとう。」


「じゃあ ナビに名称いれてと…

そういえばさ~ たくみ

俺と同じ車だったよな?

疲れたら 運転変わってや(笑)」


「同じやけど…人の車やからな。

前にしんの車を

こすりそうになったし。」


「そうだっけ?…あ~思い出したわ。じゃあ、やめておくわ。

そのかわり、ご飯おごってや(笑)」


「好きなもん おごるわ(笑)」


「いつものたくみに戻ったな♪かすみさんが見たときに

いつものたくみが安心すると

思うからな!」


しんは さすがやね。

ありがとう。」


「腹減ったけど 食べてる時間ないから高速にはいる前に コンビニがあるからそこに寄ってや♪おごるよ♪」


「はいよ!」


車を走らせ コンビニに着き

おにぎりとパンとお菓子と飲み物を多量に購入し コンビニを後にした。


しんは 

おにぎりを食べながら


「やっぱり コンビニのおにぎりはさけだよな♪海苔のりもパリパリがたまらん♪」


「そうそう やっぱりさけ

うまいよな♪

買ってきたおにぎり…さけばっかや(笑)


「どうりで 店員が え?って顔してたわけだわ♪」


「かすみさんにメールしてみ。

電話は近くになったらかけた方が

いいかも。」


「そうだな…メールしてみるわ。」


(今、しんと一緒にそっちに向かってるから公園にいてな…)


送信した。


まだまだ 目的地まではつかない。


(チャリラ~♪)


かすみからメールが…


たくみが読みあげて しんに聞かす。


(まだ いるよ。なんで こっちに向かってるの? 迎えにこなくてもいいのに…)


「これは 強がっているんや。」


「そうなんやね…。あっ!次、

高速下りるからな。」


しん…ETCだよな。

後で 今日の分は支払うからな。」


「それは あかんわ。その変わりにガソリン満タンにしてや♪」


「分かったわ。高速下りたら近くにスタンドがあるからそこで給油しな♪」


高速を下りて ガソリン満タンにいれて目的地に向けて 出発した。


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