第47話 アレスの笑い
前回、無双シリーズの司馬懿について書いたが、その中で僕の耳に残る強烈なものがあの、高笑いである。
6から登場した二人の息子にもこの笑い声は受け継がれていて、特に司馬師がよく使う。
今は中の人が一緒になったのでややこしいけれども司馬懿の高笑いはどちらかというと高めで、息子の司馬師はやや低いような印象を受ける。
だが、無双シリーズの最新作である、『無双OROCHI3』にも司馬懿の笑いに勝るとも劣らないインパクトを残すキャラが登場した
新キャラクターのアレスである。
オリュンポス神話のアレスその人で人間を駒としか見ていない驕り高ぶった軍神である。原点のギリシャ神話で彼は頭が悪い。
そもそも、ギリシャ人からも好かれているわけでもなかったので人間に負ける、さらにはアフロディーテとの不倫現場を晒す醜態まで晒している。こんなキャラが強いわけがないのだが、仮にも軍神、圧倒的な力を見せるのかと思いきや、英傑達に何度も負けてしまっている。
戦う前は
「逆らう相手を間違えたな。その浅はかさ、後悔させてやろう」
と強がっているのにいざ負けると
「俺に膝をつかせただと?この屈辱、永遠に忘れんぞ!」
聞いても虚しいだけの捨て台詞を吐き、退場する。
こんなところで原典の再現は要らないって。
さらに言えば、負け続ける理由を「父上の与えた腕輪のせいだ(意訳)」と負け惜しみを言う、なお、ゼウスは「腕輪の力か。それだけではあるまいよ」とアレスの言葉をバッサリ切り捨ている。
まぁ、遠呂智やら破壊神やら倒してる連中なんで神なんて目じゃないんだと思うが。
しかし、いざプレイヤーとして使ってみるとかなり強い、そして笑い方が面白い。
彼の場合は高笑いではないが、笑い声がかなり目立つ。
笑い声が聞こえるのは司馬懿と同じで無双奥義中に聞こえる。文字に起こすと、
「フハハハ・・・消し飛ぶがいい!」
となるか。
司馬懿とはまた違う笑い方をするアレスは残念なことに終始敵として登場するのでプレイヤーとして使うことが出来るのは終盤になってからになってしまう。
が、正直後から使うことの出来るゼウスより使いやすい。技がとにかく強力なのでレベリングも楽になる。
さらに言えばストーリーでも一番成長している。ネタバレになるのであまり多くは言えないが、確実にアレスは成長している。アテナも成長しているが、アレスの方が成長したなぁと僕は感じた。そもそも、彼はゼウスとヘラの正嫡の子なのに扱いが酷いのは納得がいかなかったので、このぐらい成長してもいいと思う。
次回作があるなら、成長したアレスの活躍も見てみたい。
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