第41話 平成という時代
来年の五月一日、平成という年号は終わる。
自分が生まれる間に平成の年号は終わるであろうとは思ってはいたが、こんなに唐突に終わるとは思っても見なかった。
平成とは『史記』の「内平外成」或いは『書経』の「地平天成」を引用して作られたと当時の小渕恵三総理大臣は答えた。
前者は「内平らかにして外成る」、後者は「地平らかに天成る」という意味である。
昭和という激動の時代を経て新しい時代は平和な世の中であってほしいという意味なのだろうか。
だが、現実はそうはいかなかった。
テロ、震災、戦争と言ったものによって人々は悲しみに包まれ、平和な世の中とは程遠いものとなって言った。
さらに技術の発達によってたった三十年で世界の様子と言うのは大きく変容してしまった。
インターネットの普及により世界中の人々と繋がる事が出来るようになった。その一方で近くに住む人との付き合いが減り、ネットの世界で全てが解決するという事態も生じさせている。今後技術が発達すれば更なる問題が生じてくる可能性もある。人の生き方と言うものがますます複雑になることは間違いないだろう。次の年号というものが発表されるのは今年中とのこと。どんな年号になるのか今から楽しみである。
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