第28話 インフィニティウォー 考察
注意。
ここから先は『アベンジャーズ インフィニティウォー』の重大なネタバレが含まれています。
できれば鑑賞後にお楽しみください。
『インフィニティウォー』について前回述べたわけだが、今回はその考察と次回作の予想をして見たいと思う。
1 生き残ったヒーローたち
インフィニティストーンを六つ揃えたサノスは全宇宙の半分の命を消滅させた。その結果、ヒーローの中にも消滅してしまったヒーローもいれば、運良く生き残ったヒーローもいる。
アベンジャーズでは、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ブルース・バナー、ブラック・ウィドー、ウォーマシンがからくも生き延びたが、ガーディアンズオブギャラクシーはロケットとガモーラの義姉、ネビュラを残し全滅してしまった。
これでは、アベンジャーズ、全滅、ではなくガーディアンズ、全滅のキャッチコピーが似合うような気がしてならない。
しかし、生き残ったアベンジャーズの面々を見る限り、フェイズ1(インクレディブル・ハルク〜アベンジャーズ)に登場したキャラクターが生存している。次回作はこの元祖アベンジャーズの面々を中心としてサノスとの決着をつけるような気がする。
ホークアイとアントマンについては後述するが、生き残っている可能性は大いにある。
2 何故、ストレンジはストーンを渡したのか
逆に消滅してしまったのはスター・ロード、ドラックス、ガモーラ、グルート、マンティス、ブラックパンサー、バッキー、ファルコン、ドクターストレンジ、スパイダーマン。また、エンドロール後ではマリア・ヒルだけでなく、ニック・フューリーも消滅してしまった。
これで『アベンジャーズ』公開以降、フェイズ2と呼ばれる時期に登場したヒーローの多くが消滅してしまったことになる。
衝撃的だったのはストレンジの消滅。
彼の持つアガモッドの目はタイム・ストーンなのだが、彼は作中でこのストーンをあっさりとサノスに渡してしまった。
それ以前に「ストーンを守る為ならお前達を見捨てる」と言っていたのに何故、こうもあっさりと渡してしまった。
そもそも、ストレンジが意味もなく死ぬのだろうか、という疑問が残る。
『ドクターストレンジ』では、ドルマムゥ相手に何でも復活すると言うチート行為で退けたと言うのに。
作中で彼はサノスと戦う以前に「約1400万通り」の未来を既に体験した、と語った。
その中で勝つ道はたった一つとも言った。
このたった一つの道こそ、ストーンをサノスに明け渡す事だったのだろう。
もし、あの場でストーンを渡さなければ、アイアンマンはあの場で死んでいた。
そもそも、スター・ロードがサノスに激怒する場面でストレンジは止めに入っていなった。もし、あの時に止めに入っていればサノスを倒せたのに何故なのだろう。
サノスにインフィニティストーンを使わせることすらも計算に入れていた上で勝つ道なのかもしれない。
この辺りは至高の魔術師の面目躍如といったところだろう。
3 ホークアイとアントマンはどこへ?
インフィニティウォーのポスターを見た時、ホークアイとアントマンが出ていないのに少し驚いた。
劇中で出るとばっかり思っていたが結局出てこなかった。ただし、言及はされていて、二人共に司法取引をして自宅謹慎の身である事が語られている。MCUの次回作は『アントマン&ワスプ』である。
おそらくその内容は謹慎中に起こった出来事でありインフィニティウォーの少し前かほぼ同時期の内容になってくる。
しかし、ホークアイの身は謎のままである。噂ではローニンとして登場するのではないか?とされている。
ローニンとは文字通り浪人のことだが、元々はデアデビルの相棒である、全聾の女性、エコーがかつて名乗っていたヒロイン名であるが、ホークアイは一時期、二代目ローニンを名乗り活動していた時期がある。
『インフィニティウォー』公開以前に「ホークアイはローニンとして現れるのではないか?」と散々噂されていたが、その登場は次回作と言うことになるのだろうか。
4 スタン・リーは何処にいる?
マーベル作品に登場する多くのキャラクターを創作したスタン・リー。彼は作中の何処かにカメオ出演することで知られている。
初めこそセリフはなかったが、だんだんとセリフ付きの出演が増えてきている。
本作もピーターの乗るバスの運転手として「君達はエイリアンを見たことがないのか」と言うセリフ付きでカメオ出演を果たした。
エイリアンを見たことがないのかというセリフはアベンジャーズ』のカメオ出演を踏まえたセリフなのか、とは思うが、『ガーディアンオブギャラクシー』では地球を飛び出し出演しているのでかなり意味深な発言とも取れる。是非、次回のカメオ出演である、デッドプール2も期待が高まる。
5 エンドロール後の謎のマーク
エンドロール後に現れたフューリーのポケベルに登場した謎のマーク。これは来年に公開予定の映画、『キャプテン・マーベル』を表すシンボルマークである。
実はこの『キャプテン・マーベル』、マーベル映画としては史上初の女性が主人公の作品となる。
キャプテンなのに女性?と思うかも知れないので少しだけ説明をしておきたい。
元々キャプテン・マーベルの正体はマー・ベルと言う宇宙人だった。
しかし、作品の展開で死亡した為に彼の恋人でミス・マーベルを名乗って活動していたキャロル・ダンバースがキャプテン・マーベルを名乗っているのである。
その為女性だが、キャプテンを名乗っているのである。
最新の情報によると物語の舞台は1990年代で若き日のアイパッチではないフューリーが登場し、ヴィランはスクラル人、との事。
スーパーマン系のヒロインで何でも出来るのが取り柄である。
なら、ニューヨークで被害が出たところで初めから出せよ、と言いたいところだが、あまりに強すぎるのでパワーインフレを覆しかねないとこれまで表だって戦いに出なかった、と公式で発表されている。
しかし、サノスが全宇宙の半分を消滅したとあっては、登場せざるを得ない状況に追い込まれる。なので、次回作で満を持して登場となったわけである。スーパーパワーのお披露目は近い。
6 次回作に向けての期待
エンドロール後にサノスは戻ってくるという文字が現れた。全宇宙の半分を消滅させておいて、また来るのか、と思ったがどうやって倒すのかはまだわかっていない。
また、次回作でこのMCUは一つの区切りを迎えると言う。
インフィニティストーンがある限り、指パッチン一つで全宇宙を破滅に導ける能力を得ているわけだからそう簡単に倒せそうにない。
かなり絶望的な状況である。
とは言え、ヒーロー達が力を合わせれば、何とかなりそうな気がしてならない。チタウリやウルトロンと言ったかつてない危機をヒーロー達はこれまで退けてきた。たとえ、無敵の力を誇るサノスであっても倒せそうなる気がする。
人口の半分が消滅した中でも初期メンバーが残ったアベンジャーズ、チームがほぼ全滅したガーディアンズオブギャラクシー、今作で出番のなかったアントマン、ワスプ、ホークアイ。それに未知の力を持つニューヒロインのキャプテンマーベル。彼等が力を合わせれば、サノスもきっと倒せるだろう。
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