異世界天牛幼虫
・体格
5cm 0.02kg
半透明な白で、ブニブニした幼虫。口には立派な顎がある。
・服装
杉の大木の中に寄生しており、少しずづかじりながら成長している。
現在、大木は能力によりこねくり回されていて、今は一辺が70cmほどの角の尖った立方体の中におり、同様の立方体合わせて24個と共に空中で整列している。それぞれ木目が出ているため区別は可能。
・経歴
異世界より持ち込まれた神木に潜んでいた一匹。どの段階で変異したのか、あるいは生来のものなのかは不明ながら強力な能力を有し、カンパニーの肝いりで建設されたつまようじ工場を一匹でせん滅した。
その戦闘能力の高さに加え、全国割り箸愛好会からのつるし上げ、工場せん滅に巻き込まれた人間国宝のお見舞金、つまようじ不足から虫歯になったという集団訴訟を受け、駆除速やかな駆除が決定された。
だが純粋に戦闘能力が強すぎ、捕獲で止まっている。更にその過程で、相手が幼虫だと判明、つまりはさらなる成長が考えられるため、とりあえずの手段として実験に投入することとなった。
・性格
基本はただたたずんでいるだけだが、周囲に炎や鳥など、天敵になりえるものが近くにあると判断した場合、自動で攻撃に移る。
立方体の中にいて周囲をどのように近くしているのかは不明。
・能力
浮遊、立方体を浮かべている。動力は不明、上下左右変わらず最大速度時速60㎞ほどで、正確な数値は不明ながら人間をぺしゃんこにできる程度の力はある。
立方体、中に本体のあるなしにかかわらず、立方体には自己再生能力があり、栄養や太陽光なしで物理的に増量してゆく。また一定サイズ以上の破片からならば約一日をかけて新たな立方体を作る。最初、立方体は八個しかなかった。
ハズレ黄色、本隊のいない立方体で、中に花粉が詰まっている。外壁が破壊されると中身が噴き出す。この花粉は花粉症になりやすい。またこれは高速で移動するものにまとわりついて空気抵抗を上げる性質があり、熱などで破壊しない限りあらゆる攻撃を弱体化させてくる。
ハズレ緑、本体のいない立方体で、中に葉っぱが詰まっている。外壁が傷つき葉が露出すると裏返り、緑色の立方体へと変化する。この状態だと周囲の光を吸収し、レーザーとして発射してくる。威力は光の量に比例し、電灯ぐらいでは三秒で人体を輪切りにする程度。敵がいなくなるとまた裏返り、元に戻る。
産まれるべきではなかった。
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