異世界浣熊

・顔


灰色毛に目の周りは黒く、前に突き出た鼻の先も黒い。とがった耳に愛嬌のある顔をしているが、牙は鋭く、凶悪な表情を見せる。オス。


・体格


頭胴長50cm  20kg

黒い手足と、黒と灰色の縞模様のある長い尻尾を持つ。かなり太っている。


・経歴


異世界へ、表向きはペットとして、真の目的は外来種としての環境破壊を狙って、アライグマを提供することとなり、そのコマーシャルとしてそこの王族貴族へ数頭、プレゼントした。

食べ物を洗う可愛らしい姿とは反して、人間になれないアライグマなのだが、魔術による支配という予想外の方法によりコントロールされ、無害化されてしまった。

規格倒れかと諦めていたところ、その貴族の一つが全滅したとの知らせを受け、急遽調査、この個体が発見された。


・性格


凶暴で拘束されることを嫌い、だがどうにもならないことを知り、耐え忍ぶことを学び、そして虐殺の喜びを体得した。


・能力


生物としての能力はあくまでアライグマであり、人の指を食いちぎる牙を持っていても、鉄を食い破れるわけではない。

洗脳のリズム、長い間拘束され、そこから逃げ出したい一心で洗脳の魔術を体得したと推測される。またリズムは毎回異なり、何故だかわからないがリアルタイムで産み出されてから5分以内でその効力を失う。

アライグマ特有の手を洗う動作から発せられる音により、人間を催眠状態に落とす。

これは音によるものではなく、リズムによるもので、同じリズムならば聴覚でなくても振動や視覚からも落ちる。

催眠状態に落ちた人間は金縛り状態となり、息苦しい呼吸以外は瞬きもできなくなる。一度でも催眠状態に落ちればリズムがなくなっても10分ほどの間持続し、例えその間に手足を食いちぎられても痛みだけ感じて何もできない。


産まれるべきではなかった

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