異世界赤唐辛子

・体格


50cm 推定4kg

鉢植えに植わった植物。

枝分かれした細い枝の先に青々とした葉と赤々とした細い果実が実っている。


・経歴


多くの異世界ではスパイスが高値で取引されるため、輸出用のスパイス開発はカンパニーの研究の中心にあった。

その中で品種改良を加えて作り出された一株、魔術や呪術の類は用いていないため変異の原因は土壌か空気かにあると思われる。


・能力


共感覚、トウガラシの赤を見ると、その赤のイメージに重なってとんでもなく辛い感覚も感じてしまう。その効果は見ただけで発動し、その赤を思い浮かべるたびに更に発動する。

一目見ただけで最初は舌に、痛みとしか表現できない辛さを感じ、それが唇、食道と広がっていって、同時に赤く腫れ上がり、発汗、体温の上昇を伴い、終いには眼球や内臓にも悪影響を与えるが、その前に大半は安楽死、自殺を選ぶ。

トウガラシの赤を思い出すたびに辛さは強まり、それがまた赤を思い浮かべさせる。悪循環。

実は実そのものは辛くない。なので一口かじって正しい味を学習すれば、赤を思い浮かべても正しい味が広がるだけで害はなく、それも自ずと薄れて行く。

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