異世界一瘤駱駝

・顔


やたらと長いまつ毛に前に突き出た鼻、大きな鼻の穴は鼻毛が飛び出ている。

この上なく間抜けな顔をしている。オス。


・体格


体長302cm  548kg

明るい茶色の毛並みに足は長く、足首は自在に曲がる。

名前通り一つのコブを背中に持つラクダ。異世界にて捕らえられた種ながらこちらと遜色ない外見をしており、DNAを用いても判別不可能。免疫検査でやっと差異が見られる。


・経歴


異世界の探検時に砂漠での汎用性の高い移動手段として抜擢され、細かな飼育環境を調べるために選びだされた中の一個体。

しかし過程で能力が発見され、その究明のため、追加研究が行われている。

野生で大量発生した時の駆除方法とコストの測定が実験の目的


・性格


基本はのんびりとマイペース、ゆっくりと歩き、急ぐのは身の危険を感じた時だけ。

それも、砂漠地帯で天敵は人間だけなので、その人間になれているこの個体は攻撃されるまで触られても逃げ出さない。

だが一度敵対すればその能力を全力で発動し、無差別に攻撃する。


・能力


高熱乾燥にとにかく強く、飲まず食わずで一か月の移動が可能。

走る速度も速く、時速50km前後で逃げ回る。不安定だったり凸凹だったりの悪路にも強いが足の裏は厚くないので棘などのある森は苦手。

砂漠、この個体に限らず、この種のラクダがいる環境は高温乾燥、砂漠状態となる。一匹が平時での変化は季節の変化レベルながら、身の危険を感じたり、一定以上の数がそろっている場合はかなりの広範囲を砂漠地帯と同じ高温の乾燥状態に跳ね上げる。砂漠に適応したのではなく、適応しやすくするため砂漠を作る。

能力は意識して行っているらしく、眠っている夜間は気温が下がり湿度も戻っては来る。


興味深い。

ただし数が多ければ、産まれるべきではなかった。

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