異世界競走馬

・顔


黒毛で立派な鬣を持つ。長い馬ずらで、目はルビーのように真っ赤、口からは舌をだらりとだし、鼻からは常に煙を吐いている。

オス。


・体格


240cm  797kg

長い四の足に蹄には蹄鉄がはめられており、それも真っ赤に熱せられている。全身が真っ黒で高温を放っていること以外は立派な駿馬、走る姿を見ずとも足が速いのがわかる。

焼かれた鉄板のごとく高温の体温をもち、少しでも走れば汗が蒸発して水蒸気が発生する。


・経歴


とあるダンジョンに潜っていた探索隊が全滅、唯一の生き残りが現地で足として購入したこの個体だけだった。

有識者曰く、そこには邪な何かを封じていた遺跡であり、それが生命に取り付き、悪さをしているとのこと。

本来は危険なため、再度封印を試みるべきだが、このことを知ったスポンサーの一人が無類の競馬好きであり、この個体を競走馬に欲しいと、しかもジョッキーもついでにと言ってきた。

カンパニーがこまねいていると先方より実験投入せよとのお達しが入った。

「ジョッキーは馬に選ばせればいい。殺されるならそれまでだし、気に入れば馬も背に乗せるだろう。対戦相手はただその姿を見ればそれだけで虜になる」とのことで、カンパニーには拒否権がなかった。

この実験の参加者は例え勝利してもスポンサーの逆鱗に触れることになり、生き残れるとは到底思えない。


・性格


とにかく凶暴、常に歩き回り、壊せるものは怖し、燃やせるものは燃やす。肉食で、牙もないのに肉を食いちぎり、同時に焼く。


・能力


最高時速120kmを10分間持続できる脚力、ジャンプ力もあり、1.2mの策を助走無しで飛び越えた記録もある。

高熱と炎、まるで体内が燃えているかのように常に高熱を放っており、実際口から2mを超える火炎を吐き出すこともある。

内なる邪悪、体内に何かしら魔術的な存在が潜んでおり、この個体の精神を乗っ取っている。探検隊が残した記録を信じるのなら、この個体を殺すとそいつが現れて更なる破壊をもたらすらしいが、今のところ確認は取れていない。


大変危険

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