異世界龍

・顔


若干天パーの入った黒髪に黒目、髭剃り跡が青く,口臭は臭い。取り留めて男前ではないが不細工でもない。

一見すればごく普通の中年男に見えるが、龍である。


・体格


169cm  97kg

中年太りで手足も太く、腹回りにはぜい肉が無視できない量へばりついている。

すね毛が濃く、足も臭く、水虫もある。

ただしこれらは人間に擬態している状態であって、龍に戻った場合はより強大になっていると予測される。


・服装


現在は捕獲時と同じ、紺のスーツに赤のネクタイ姿。


・職業


人間男性としてブレーキペダルの営業についていた。


・経歴


異世界転送実験の過程で手に入れた検査キットにより発見された、人間に擬態した龍の一匹。

その擬態能力はすさまじく、長年の間人間社会に紛れ、幼少期の記録から仮の両親、さらに現在では各種身分証から、果ては人間女性の協力者を得て子供を二人も作り、紛れていた。危うく取り逃がすところであった。

妻とされる女性の拷問を見せたときには一瞬とはいえ、自分が龍だと証言したが、その後、女性が死亡したと認められると一転、否認し、擬態を解くこともなかった。

この点から、身内に対する拷問は有効であることと、さらに命の危機に陥らせることで追い詰めることの両面から子供を人質にして、戦闘実験への参加を強制した。

ちなみに、子供たちも通常の人間と区別できないが、これが擬態の影響かあるいは他からDNAを持ってきたのかは不明。


・性格


徹底した演技派、本性を絶対に悟らせず、いかなる拷問にも甘言にも屈せず、人間の擬態を解こうとしない。それどころか、みっともなく泣き叫び、下から漏らし、さらには龍でありながら土下座までして命乞いするなど、自尊心を捨て去りながらも擬態を崩さないほど高い精神力を持っている。

ゆえに吐き出される情報は自分を人間だと仮定してのものばかりで、今のところ龍としての本性を現していない。


・能力


完全擬態、人間に化け切っている。それは外見を含めた体の構造にとどまらず、魔力やDNAも完璧に人間に擬態しており、通常の検査では人間にしか見えない。それを発見できたのは研究者が優秀だったからとしか言いようがない。

身体能力も中年男性にふさわしい程度に落としており、そこからの向上はいかなる拷問によっても見せようとしなかった。

洗脳、一時的に龍の能力を解放したのか、あるいはもっと原始的なものなのかは不明だが、一部の研究員に精神汚染の兆候が見られる。その程度はまちまちだが、一律、この個体が人間であるという方向への誘導が確認された。その結果、処理された研究員の数を考えると、仲間同士の殺し合いを狙った高度な攻撃ともとれるため、研究員の接触は最小限に、そして人間ではなく龍であるという教育を徹底する必要がある。


・装備


竹刀、本人が武器無しでは参加したくないと表明したため提供した。一般の竹刀。学生時代に剣道部だったことが確認されている。またその時周囲から『下痢ドラゴン』と呼ばれていたことも追記しておく。


・口癖


俺はただの人間だ!

狂ってるのはお前らの方だ!


未知数

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