第145話 飛び込む

 王都は今、軍も冒険者も僕らを探しているはずで、そんな中で『果て』へ繋がる『門』を探すのは無理だろう。

 人の注意を逸らすには、もっと大きな騒動を起こせばいい。これまで、僕らが敵にさんざん使われてきた手だけれど、僕らが同じことをやってはいけないという道理もない。

 勿論、無関係の人々を傷付けることは絶対に避けるけれど。


「そういうことですか。……一瞬、メロウムがロージャに化けているのかと不安になってしまいました」


 ルシャは息を深く吐いて、明らかにホッとしていた。誰よりも人々の安寧を願う優しい彼女だから当然か。


「私はわかってた。ロージャは知らない人でも犠牲になんかしない」


「えっ、あ、もちろん私も信じてましたよ! 驚いただけです、もちろん」


「いや、完全に疑ってたけどな。あの顔色は」


「そ、そんなことはっ」


 シエスとガエウスに追い詰められて、ルシャが涙目になっていた。

 最近はルシャもころころと表情が変わる。意外と抜けているところが可愛らしくて、それをシエスにすらからかわれているのが可笑しい。

 顔に出ていたのか、僕を見てルシャもようやく皆の冗談だと分かったらしく、今度はまた少し違った意味で溜め息をついた。


「ええと、確かに、魔物らしきものが街へ溢れれば、冒険者の捜索どころではないかもしれません。その隙に忍び込む。撹乱は戦の常道ですが、常道と分かっていても防ぐのは難しい」


 ルシャが話を戻す。いつになく早口で、耳も赤いままだった。


「まあ肝心の、『門』の場所がわからないと、雪崩込んでも意味ないんだけどね」


「それはまあ、そうですが。けれど、王都の中心と言っていたのは、何か見立てがあるのでは?」


「いや、実を言うと特にないんだ。あの慎重で周到な宰相が、モノを隠すなら、王都のいちばん深いところかなと思ってるだけで、確信がある訳じゃない」


 なので、この案はほとんど破綻している。少なくとも、皆と出会う前の僕なら絶対に考えつきもしなかったと思う。


「結局考え無しじゃねえか。面白えっ。おいシエス、やろうぜ、今」


 案の定、ガエウスは乗り気も乗り気だった。後先を考えず行動する。その結果を楽しんで、自身の力で乗り越える。ガエウスはいつもそう生きてきた。


「突っ込みゃわかる! ロージャの運で、ぶち当たる! 俺の鼻がそう言ってんだ!」


 いつもなら呆れるだけの、ガエウスの冒険狂い。でも今回ばかりは、僕もそれに頼りたいと思ってしまっている。

 自棄というよりは、なんとかなるという根拠のない思い。動き出せば行く先も見えるだろうという楽観。

 目的地が分からないという致命的な欠陥。はっきり言って僕にはお手上げだ。だからここはシエスを頼るしかない。

 見ると、流石のシエスも僅かに不安げな無表情をしていた。


「……まだ、分からない。『門』が何処にあるのか。『鍵』をどうやって使うのか」


 それはそうだ。まだ王都について二日しか経っていない。すぐに分かってしまうなら、世界が千年も『果て』を隠せるはずもない。

 そんな難題をシエスに押しつけている。申し訳ないと思いつつ、シエスならなんとか突破口を見つけると、無責任に信じている自分もいる。

 それに、解が見つからないならその間、僕が守り続ければ良いだけの話だ。


「んだァ? シエスてめえ、まだそのウジウジ、治ってねえのか。できねえこと考えて立ち止まるような女だったか?」


 笑いを溶かして煽る声。

 弱気なシエスに、食ってかかるのはいつもガエウスだった。シエスの眉がむっとする。


「場所が分かんねえなら、視界を遮るもん全部吹っ飛ばしゃあいい。鍵なんて知らねえよ、ぶち破りゃあいいンだ」


「そんなに単純でいいのは、ガエウスだけ」


「ンな訳ねえさ。俺たちゃ冒険者よ、いやその資格もねえんだっけか、どっちでもいいが、俺もお前も外れ者だ。ならそれらしく、全部、俺たちの好きなようにやりゃあいい!」


 ガエウスが吠える。身を隠していることもすっかり忘れて、でもきっと半分くらいはシエスのために、熱くなっている。

 ガエウスなりの発破だと、シエスも気付いているだろう。むっとしたまま、シエスの眼に芯が通る。二人は本当に仲が良い。



 さて、とはいえどうするか。

 捜索と監視の目を躱しながら王都へ飛び込む算段はついた。けれどまだ一手足りない。この状況のまま飛び込むか、今少し『門』を探るか。

 ただ、探ろうにも、ナシトが此処にいないことが大きな痛手だった。シエスひとりでは、魔導の深淵を覗き込むには経験が浅すぎるか。


 考え込みかけて、視線が知らず地に落ちていた。足元の黒山羊と目が合う。四角い黒目が僕を見ている。

 ……待てよ。このヤギ、いつの間にこんな近くに? 僕が見逃すのはまだしも、ガエウスもルシャも、近寄る魔物に気付かないなんてこと、あるはずがない。

 違和感が悪寒になって背筋を駆け抜ける。手を背に回して、盾の持ち手を握った、その瞬間。


「相変わらず、騒がしいのう」


 気の抜けた声が、山羊の魔物から発せられた。聞き覚えのある、愉快そうに躍る嗄れ声。


「え、分からんか? 忘れられることは、滅多にないんじゃが。わし個性強いし」


「……知り合いに、しゃべるヤギなんていない」


 シエスの目はじっとりとしていた。恐らくもう勘付いている。

 僕も緊張を解いて、つい苦笑いしてしまう。こんな時まで茶目っ気を出さなくてもとは思うけど、出会った時から、ガエウスに似た奔放さのある人だったな。


「ヤギはちょっとした冗談なんじゃが……。まあよい。わしじゃよわし。校長。ちょいと待てい」


 ぽん、と音がして、前触れもなく山羊が消え、代わりに僕の目の前へ現れたのは、ヴィドゥヌス校長だった。

 魔導学校の大魔導師。ナシトの師であり、僕らの恩人でもある。


「校長先生。どうして此処が――」


 聞こうとして、校長はすっと手を上げて僕を制止した。身に纏うローブがゆったりと波打つ。何だろうと思って、見ると校長は口元の髭に絡んだ草を煩わしげに払っていた。


「獣に化けると、どうも本性に引き摺られる。お主らを待っとる間に思わず草を食んでしもうた。味はなかなかどうして悪くないが、うむ、酒のつまみにはちと青臭すぎるの」


 ……そういうものなのか。シエスを見ると、彼女も首を傾げていた。そういえばシエスが魔導で姿を変えるところは見たことがない。


「さて。久々じゃの。みな無事で何より」


「ええ。お久しぶりです。先生も、王都にいらっしゃったのですか?」


「いや、昨日まではいつも通り、魔導都市の塔の上におったよ。突然、ナシトが伝えてきおった。世界の真理に近付いとるとな。ほんで自分は離れるから代わりに手助けしろと、ほとんど命令口調じゃったわ。わし一応親代わりなんじゃが」


 そういうことか。ナシトの言伝と、王都での指名手配。それだけあれば、ヴィドゥヌス校長には僕らの居場所などすぐに分かっても不思議ではない。


 校長は半ば愚痴っぽく茶化しながら、一瞬だけ遠くを見るように視線を外した。以前、ナシトとの別れ際にも見せた柔らかい眼。


「ナシトが僕らを此処、王都大陸へ飛ばしました。今、王都に『果て』の入口があります。……ナシトは無事です。後で追うと、約束しましたから」


 思わずまとめて伝えてしまう。僕らの状況を手早く話したい気持ちと、ナシトを信じる想いが入り混じって、上手く言えない。

 校長はそんな僕ににっかりと笑った。


「うむ、心配しとらんよ。あやつは大丈夫じゃろ。お主かシエスのところに、直にぬるりと出てくるわ」


 校長の声は揺るぎなく聞こえた。僕まで安心してしまうような、絶対の信頼。何かを信じることに慣れている、僕にはまだ無い強さを感じる。


「そういう訳で、大急ぎで来たんじゃが。何か手伝えることはあるかのう?」


「おう、今から王都に突っ込むところよ。景気づけに良い酒とか持ってねえか?」


 馬鹿なことを言っているガエウスは無視する。ヴィドゥヌス校長が喜色満面でローブから何か取り出そうとしていたこともあえて無視した。

 僕から状況を簡単に説明する。『果て』の門が王都の何処かにあること、その鍵をシエスが持っていること。門の場所と鍵の使い方が分からないこと。そんな状況で、黒山羊の幻影を王都へ雪崩込ませようとしていること。


「なるほどなるほど。となると、儂にできるのは、その『王都しっちゃかめっちゃか大作戦』を、より壮大にすることくらいかの」


 僕からの話の後で、校長はすぐに動き出した。そういえばこの人もガエウスと同じ、即断即決の人だった。嫌な予感がする。

 ヴィドゥヌス校長の手には、いつの間にか細く短い杖が握られていた。シエスの長杖とは異なる、ローブの裾に収まる小型の杖。いかにも魔導の杖らしく、節くれ立って少しだけ禍々しい。


「『門』について、何か手がかりになりそうなことは、ないでしょうか」


 一番頼りたいところを率直に聞いてみる。『果て』への至り方さえ分かれば、あとは何とでもなる。そんな気がしている。


「ふむ。残念じゃが、儂にはさっぱり分からんよ。むしろシエスでなければ、誰にも見つけ出せんじゃろうて」


 校長は飄々とそう答えるだけだった。

 そして、杖が軽やかに振られた。

 風が吹いていく。黒山羊丘の端から端までを包むように生える芝生が、一斉に西へ揺れて、ざわめく。

 その芝が、みるみるうちに黒く染まった。僕らの足元から広がって、視界の先、見えるだけの端まで黒く変わっていく。より正確には、黒い毛が地から生えて、盛り上がっていく。

 数回の瞬きの後には、黒い毛々には脚が生えて、山羊の形を成していた。見渡す限りの黒い群れ。


「まあこんなもんじゃろ。あとは駆けていくときに、土煙と、小粋な演出を少々というところかの」


「……すごい。本物にしか見えない」


 僕の隣でシエスが感嘆の吐息を漏らしていた。膝を折って、目の前の黒山羊の幻影をまじまじと見る。魔導で生み出されたカズョルのようなものは、一頭一頭がそれぞれ息をして、あちこちを向き、草を食もうとしている。どこから見ても本物の魔物にしか見えない。


 確かに、すごい。でも、今此処で雪崩込みを始めるとは、まだ決めていなかったはずなのだけれど。

 広い黒山羊丘といえど、この数の群れを此処、ダンジョンの中腹あたりから始めてしまえば、どうしたって冒険者や軍関係者の目に触れるだろう。本音を言えば、もう少し入口近くから、奇襲に近い形で始めたいところだけれど――


「すごい、というのはこちらの台詞じゃよ、シエス。また上達したもんじゃ。見事な『隠蔽』じゃった。わしが主らを見つけられたのは、そりゃわしは特別じゃから」


 ヴィドゥヌス校長の声は、黒山羊の群れの中から聞こえた。

 またいつの間にか姿を消している。いや、消したのではなく、単に群れの中に飛び込んで、黒い毛の中に埋もれているだけのようだった。

 ……幻影なのに、のしかかることができるんだろうか?


「そうじゃな、何かきっかけになるとすれば。知っての通り、世界には魔素が満ちておる。人はその魔素を吸い込んで、意思を載せる。思いと魔が混じり合い、世界の『法則』を歪めて、魔導を為す。それが魔導じゃ。今さら言うまでもないことじゃが」


 校長に相槌を打つかのように、魔導の黒山羊がめえと啼いた。もう僕には、本物と幻影の違いも分からなくなっている。

 シエスは目の前の、もこもことした黒毛など見えていないかのように、校長の声のする方を見据えていた。


「つまるところ、魔導というのは混じり物なんじゃ。完全な魔ではなく、かといってロジオンの『力』のように、貫く意志でもない。人の外にあるものと内なるもの、その両方が混じり、形を成す」


 啼き声が連鎖して、喧しくなる。

 見ると、群れの奥の方に、ガエウスが見える。黒山羊の群れに揉みくちゃにされて、怒っているのかはしゃいでいるのか、微妙なところの罵声が遠く聞こえた。


「そう見ると、魔素の魔と、魔導の魔、その二つには違いがある。その差は普通の魔導師にはわからんがの。正直、儂にもほとんどわからん。じゃがシエス、儂が知る中でもこの世界で唯一人、魔素と芯まで溶け合えるお主なら。混じり物の匂いや残滓が、分かるのかもしれん。儂はなんとなく、そう思っとる」


「……よくわからない」


「儂もじゃよ。魔とは分からんもんじゃ。儂らは、得体の知れぬものに頼りすぎてしもうた。関わり方を正す時間も、もう尽きておる」


 魔素と魔導。その権威たるヴィドゥヌス校長にも分からない、世界と魔の関係性。

 逆に気が楽になった。魔素すら見えない僕があれこれ考えれば糸口が掴めるような、簡単な話じゃあない。

 シエスの頭をくしゃりと撫でた。まあ、僕がついてる。いざとなれば僕が全部吹き飛ばして切り抜けて、また考え直せばいい。そう伝わるように撫で揺らす。

 手の下からは、見上げる瞳。


「別に、世界なんてどうでもいい。『果て』も知らない。でも、頼られて、できないのはいや」


 少し不安げでも、その奥の奥はいつも通り、ふてぶてしいほど揺らがず、綺麗だった。


「私がなんとかする。仲間だから、当然」


 僕よりずっと小さいのに、シエスはいつも頼もしい。

 遠くから指笛が聴こえた。シエスの宣言を聞いたのだろう、ガエウスが囃し立てるように吹いて、がははと笑う声まで響く。シエスはそれを、じとりと睨んだ。


 シエスは大丈夫。そう感じて手を離す。

 瞬間、黒いかたまりからローブが、校長が浮き上がり、くるりと回って、僕の前で止まった。にんまりと笑っている。


「ますます良い眼になった。世界を変えるのは、いつだってそういう真っ直ぐな眼じゃよ」


 シエスに言ったのか、僕へ笑ったのか。判別がつく前に、ガエウスの叫びが聞こえた。


「おおい、ロージャ、行こうぜっ! このまま王都、ぶっ潰しによっ」


 物騒な言葉。何もかも狙いが違うけれど、冒険への昂りに、無理矢理火をつけられる、愉しげな叫び。


「王都は潰しませんけど……でも、その意気ですよね。少なくとも、王国に喧嘩を売るのは、確かな訳ですから」


 ルシャも同じようだった。僕の隣で、真っ直ぐに前を見ている。

 右手でこっそりと、脇をもこもこと歩く黒山羊の毛並みを確かめているのは見ないふりをしておく。


「そうだな。ここまで来たら、もう進むしかない。行こう」


 呟くと、なぜか大地が揺れた気がした。

 錯覚ではない。見渡す限りの黒山羊が、一斉に動き始めた。一頭残らず同じ方角――王都の方へ、ゆっくりと歩き出す。


「まさにまさに。なんも分からぬ。出てきたジジイも役に立たん。ならばもう、飛び込むだけじゃのっ」


 ヴィドゥヌス校長の声に、大地の揺れが増した。山羊の大群が、徐々に駆け足を速めている。土埃が巻き上がる。


「よしきたっ! 乗り込めっ」


 ガエウスの号令。ほとんど同時に、僕の身体もふわりと浮いて、問答無用で黒山羊の群れへ乗せられた。もこりと柔らかく、羊毛が背中全てを包む。

 実体があるのか。どんな魔導なんだ。


「そういえば、何匹か本物のカズョルも混ぜておいた。そっちの方が軍も騙しやすいじゃろうて」


「ええっ」


 大魔導師のとんでもない発言に、僕とルシャが同時に変な声を上げてしまった。

 街へ魔物を引き込むのは大罪では、と怯むルシャを、気にした風もなくガエウスは酒を器用に注ぎ始めた。どこに隠していたのか、取り出した杯へ並々と、校長秘蔵の酒を満たす。


「黒山羊なんかじゃ、ティティだってビビんねえだろ! ヤギに踏まれて死ぬようなら、その程度の人生だったってこった!」


「そ、そういう問題では……」


「腹くくれルシャ! 幻影だって魔物は魔物だろうが! 騒ぎ起こしに行ってんだ、ハナから俺らは大罪人なんだよ!」


「う、うぅ」


 ガエウスの身も蓋も無い突き放しに、ルシャはまたみるみる青くなった。ルシャは優しいから、複雑なところだろう。


 僕だって、街の人々を巻き込むのは本意じゃない。だいぶ前に、王都へ魔物が攻め入ったときは、街の人々は恐れ震えあがっていた。

 だからこそ、王都が最も動揺するのは魔物の群れの接近で、それを利用するこの案を考えたのは僕だけれど、実際に魔物に襲われる人が出る事態は、絶対に避けたかった。

 その思いはヴィドゥヌス校長も同じはずだ。王都へ入った後の処理は、校長へ改めて念入りにお願いしておくしかない。


 不安は拭えないけれど、とにかく、群れは轟音を立てて進み始めている。もう進むしかない。悩むのも後悔するのも、あとは全てが終わった後だ。


「ほら、お前も」


 ガエウスが獰猛に笑って、杯を突き出した。受け取ると、自分は高々と掲げて、止まった。僕を待っている。

 校長は威厳も何もない崩れたにやけ顔で、ルシャも観念したのか心細げに、杯を掲げて待っている。

 めえめえと喧しい大波の中で、僕らの間にだけ広がる静寂。

 酒は別に要らないけれど、まあこれが、僕ららしい冒険か。一息吐いて、声を張った。


「行こう。 僕らの、武運にっ!」


 乾杯、と叫んで、杯をぶつけ合う。

 零れた酒が、土煙に溶けていく。

 妙な冒険が始まろうとしていた。



 ひとりだけ、ルシャから酒を奪い取られたシエスは、代わりに黒山羊の背に顔を埋めて、自分の機嫌を取っているようだった。

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