鈴鳴り姫と銀の騎士

大人向きの童話

「カクヨム」に初めて公開した作品だ。


 たまたまサイト時代の馴染みさんに「銀のムテ人」をまた読んで見たいと言われ、じゃあ、どこかに公開しようか? と思い、カクヨムに登録した。

 だから、まず公開するのは「銀のムテ人」にするはずだった。が!

 なんせ、長すぎるのである。

 うまく公開できるかどうか、試しに何か短いところで……と考えた。

 それが「鈴鳴り姫と銀の騎士」だった。


 この作品は、子供の頃に読んだ「鉢かつぎ姫」のお話が元になっている。といっても、子供向けの絵本で読んでいて、正しく内容まで把握しておらず、ただ、大きな被り物をされて、それでいじめられた姫が気の毒で、印象に残っていた。それに、「眠れる森の美女」のお話が組み合わさって……。

 当初、鈴鳴り姫を助けるのは隣国の王子様だった。だが、私も年齢を重ねるにつれ、どんどん、邪でねじれた性格になってしまったのか、子供が喜ぶような快い話が苦手になってきてしまった。

 勇者が強くて当たり前、勇者にふさわしくない人が、頑張って姫を助けようとするから、夢があるんじゃないのかな? と考えた。

 そして、どんどん書き進み……推敲していて、思わず吹き出してしまった!

 

「ロード・オブ・ザ・リング」じゃないかっ!


 いえ、ストーリーは全然違うけれどね、場面場面で、その影響が。

「死者の沼」そのシーン。

「くねくね階段」バラバラと落ちるレンバス。

 ギャーギャーうるさい翼竜。

 大好きな映画とか作品とか、知らない間に影響受けちゃうもんなのねーって、本当に驚いた。

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