15話 応答
僕は待ち合わせの駅で待っているとそこにあとから来たのは幼馴染の
僕たちは
遊園地に着きみんなと合流する。メンツはとても
「何からいこうか~」
と楼愛が問いかける。僕たちは「どうしようね」とだけ言って話が進まなかった。そこに温大が入って「ジェットコースターとかどうかな」と尋ねると皆は「賛成」と声を合わせた。
「組み合わせはどうするの?」
先輩が問うと楼愛が答えた。
「先輩&空祐君、私&温大君とかどうかな。」
僕は楼愛と隣になれなかったのは残念だが、先輩がジェットコースターでどんな顔をするのかを見られるのがたのしみだ。
ジェットコースターイベントは無事終わった。感想を言うのであれば雅先輩は終始顔が引きつっていたことくらいだ。次のイベントはお化け屋敷らしい。ペアリングは同性同士だから僕は温大と入ることになっている。お化け屋敷の中では暗く、温大と僕は怖いものとかは平気なので何不自由なく出てきたが問題はあの2人。
「おそいね、大丈夫かな。外からでも二人の悲鳴が聞こえるけれど…」
温大が心配をするが僕は「大丈夫じゃないかな」と応えた。
20分後
「「あーやっと戻ってこられたのね、私たちの世界に。」」
楼愛と雅先輩は腕を組みながら密着して出口から出てきた。中でどうなっていたかは察しが付く。それにしても意外だな、二人がホラー苦手なんて。いつも見ている二人とは違った一面が見られていい日だな。
なんやかんやしているうちに辺りは真っ暗で遊園地のイルミネーションが夜の園内を綺麗にライトアップしている。デートで来ていたら最高の時間帯であろう。そこで口を開いたのは先輩だった。
「最後に景色を一望しましょうか。観覧車でも乗りましょう。」
にやにやとしながら言っている先輩を見て僕はいやな予感がした。
「ペアリングはどうするんですか?」
温大が尋ねると、先輩は「ん~ルーレットのアプリで決めましょう。」と言って4人で入ればいいものをペアごとに分けることになった。
結果は僕と楼愛、先輩と温大となった。少しは予想していたけれどこうなるとは。とにかく観覧車に乗りカゴは動き出した。緊張して仕方がない、どうしよう何も話せない。すると楼愛の方から質問をしてくる。
「空祐君ってさ好きな人とかいるの?」
僕は心臓が飛び出るかと思った。
「い、るかな」
と応えたが、すると楼愛の表情が真剣な表情から微笑みの顔に変わっていくのが分かった。これがなぜだか僕にはわからなかった。
「その好きな人って、もしかして私だったりする?」
え、待って何この状況。夢ですか?そうならば早く起こしてくださいよ神様。ねぇ今すぐに。
「楼愛、急にどうしたんだよ。」
そういうと「からかっただけだよん。ニヒヒ」なんて言われるものだから気まずくなって観覧車の頂点からお互い顔を真っ赤に染めて一言も会話がなく降りた。
向こうとも合流したがあっちのペアはこっちを見ながらにやにやしている。
「じゃあ夜も遅くなっちゃうしこのまま帰ろうか。」
温大が言うと「そうね」と先輩が返事して解散になった。
帰りの電車でも僕と楼愛は下を向きながら顔を合せなかった。何も知らない周りの人は明石楼愛がいることに興奮をしていたが僕たちはそんな状況じゃなかった。
夜も遅く楼愛が危ないので僕は楼愛の家まで送った。玄関前まで来た。
「空祐君、今日はありがとう。楽しかったよ。」
ニコニコした表情で言われたら僕もたまったもんじゃないよ。
「こちらこそありがとう。観覧車での話だけど、僕は楼愛の事が好きだよ。いっしょに居たいって思うし大切にしたいと思っているよ。楼愛がよければ僕と付き合ってください。」
言ってしまった。
「こちらこそお願いします。」
楼愛は泣きながら応えてくれた。楼愛とハグをして僕は楼愛の家をあとにした。
こんにちは十六夜狐音です。
コロナウイルスの自粛期間暇してますよね。僕もです。
今回はいつもと違ってお話に刺激を入れてみました。観覧車の部分よかったですね。しかし今の時期観覧車の中で密接&密閉空間や遊園地などに外出するなど密集するのは避けましょうね。「密です。」ので(笑)
僕も楼愛みたいな女の子と濃厚接触したいな。
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