14話 招待からの状態

僕は勇気を出して楼愛ろあを次の日曜日に遊園地に誘うことにした。べつに意識をしなければただの友達なのに最近心臓の調子があまりよくないみたいだ。⒋限が終わり昼休みが訪れる、僕の席にはみんなが集まってきた。メンバーは明石楼愛あかいしろあ月代温大さかやきおんだい月代時雨さかやきしぐれの3人だ。丁度良く楼愛もいて仲のいい人たちが集まっているから二人でデートなんてまだ早い気がするしみんなも誘ってみるか。


「みんな今度の日曜日よかったら遊園地でもいかない?」

僕は何気なく友達に遊園地に行くことを誘った。すると楼愛と温大の二人は「OK行こう!」と言ってくれたが時雨ちゃんだけはちょっと場が悪そうだった。


「ごめんなさい。私日曜日は撮影が入っちゃっていて行けないのです。」

と、言ってペコリと頭を下げた。すると楼愛が口を開く。

「そっか、残念だなぁ。時雨ちゃん!撮影頑張ってね^^あ、そうだ。藤崎ふじさき先輩誘ったらいいんじゃないかな。」

と、言ったので僕はそれに賛同した。温大は少し気まずそうに下を向いていた。楼愛も自分の発言をもう一度確認したらしく顔をそらした。


「僕もそれに賛成だよ。」

続けて温大も言った。





 放課後を告げるチャイムが鳴り、僕たちは外へ出る。するとそこには楼愛と藤崎雅ふじさきみやびの姿がうかがえた。なにを話しているのか気になって僕も近づいてみると、みやび先輩の方から話しかけてきた。

「お疲れ様。空祐くん。遊園地に行こうって明石さんに誘われたから今度の日曜日よろしくね。」

藤崎先輩の久しぶりの登場に僕は戸惑いながらも僕は返事をして。少し話した後に下校することにした。僕は楼愛と同じ帰り道で家も近いので、一緒に変えることになった。下校中はいろいろなことを考えてしまった。まずは楼愛と一緒に遊園地に行けるという優越感ゆうえつかん、それと藤崎先輩と温大の関係の後押し。僕たちはよく知っているけど温大は藤崎先輩のことが好きみたいだしどんな風にしたらいいのかな、とかを考えて考えまくった。





そうして待ちに待った日曜日が来た。僕と楼愛は一緒に朝、待ち合わせの駅に向かった。




こんにちは、十六夜狐音です。

前回のお話ではこうしてあいさつすることができなかったので、お久しぶりになるかと思います。いつも読んでくれているおふた方には感謝しています。ほかの人にも読んでもらいたいけどなかなかそうもいきませんね。初見さんを集めるのは難しい...

ところでひさしぶりに雅先輩が登場したのですが、久々すぎてどんなキャラだったとか話し方とか人称代名詞の使い方を忘れていて、前のお話を振り返ったりして大変でしたw

今回もここまで読んでいただきありがとうございます。次もお待ちしております。

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