第9話疑惑
「あいつら…逃げた!?」
目標の2人はその場から消え残るは大量の
その証拠に影人達は俺を目標にする。
「けっ!俺にはよぉ…数なんて関係ないんだっ!」
ぞろぞろと俺に向かって集まってくる影人達にそう言って
俺はその場で高くジャンプする
「ウェポンブラスト!!!」
キュイィィィン…ズボオォォォォン
左足のウェポンギア…ウェポンブラストからビームが発射される。
ドオォォォォォォォン
そのビームは真下に着地し波状のように周りに拡散する。
シュタッ
俺が空中から地面に着地した頃には影人達の姿は一切無かった。
「せっかくスターギア保有者を見つけたってのによぉ…」
シュウゥゥ
俺は警戒を解きスターギアを解除する。
「に、しても情報通り保有者が2人もいた。戦いたかったなぁ…」
そうボヤきつつ俺はその場を離れるのだった。
*
「ここまで来れば良いかっ!?」
僕はアヤカを連れ人気のない路地裏に辿り着いた。
「一体なんだって言うのよ?!アンタの仲間じゃないの??」
「だから知らないって!アヤカの方こそ仲間じゃないのかよ!?」
「私も知らないわよ!あんなスターギア保有者!!!」
そー言えばアヤカと話して気になった事がチラホラあった。
「アヤカはスターギアを盗んだ悪魔の側の人間じゃないのかよ!?」
「はっ??クロトが悪魔側の人間じゃないの?!」
やはりお互い情報が錯綜しているみたいだ。
「僕は天使のシフォンからスターギアを取り返してほしいって!」
「えっ?それ私もだけど?シフォンからそう言われて動いてたんだけど…」
そう言われてみればアヤカはスターギアを返してもらうと言っていた。
その意味がやっと繋がった気がする。
「僕等シフォンに騙されたみたいだ」
「そのようね」
「でもシフォンは何で僕等を……いや、スターギア保有者同士を戦わせたんだ?」
「知らないわよそんなの!羽にでも聞いてみたら?」
羽…とはシフォンから貰った天使の羽の事だろう。
確かにアレは通信機の役割を果たすのだが…
「こちら側からじゃ通じないの知ってるだろ?」
「そうね…」
お互い落ち着いたのかその場に座り込み口数が減っていく。
多分アヤカも色々考えているんだろう。
でもシフォンは間違いなく天使だと思う。
僕は一度天使を見てるから天使の羽を見間違う訳がない。
だったら何故天使が……??
考えても分からない。
「とりあえずアヤカ…お互い連絡交換した方が良いと思うんだけど」
「何?ナンパ?」
「違うって!とりあえずお互い味方だろ?なら連絡取れるよう――」
「――ごめんけど、さっきはたまたま共闘しただけで味方になったつもりはないわ」
「はっ!?何でだよ?お互いシフォンに騙されたんだぜ?なら――」
「――嘘かもしれない。」
「えっ?」
「もしかするとクロトが嘘ついてる可能性だってあるでしょ?」
「はぁ?何言ってんだよ!?僕が嘘を付くメリットは?」
「私に不意打ちかましてスターギアを奪うメリットでしょ?」
「分かったよ!そこまで言うならもう良い!僕は帰る!」
そう言って僕は立ち上がり家へと歩き出すのだった。
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