第6話作戦会議

ガラララ


「もう授業は始まってるぞ雀蜂!」


「すいません。色々と手伝ってたら遅れました」


「まあ、良い!ほら席に着け〜」




普段の行い?パシリ?の効果なのか授業に10分以上遅れたのにお咎めなしだ。

狙ったわけじゃないけど普段から正しい生活を送るのは悪くないな。


僕は席に着き勉強道具を机に出し考え事を始める。


あの女性の事。

連絡したのに居なかったシフォンの事。

…パンツの事。


ハッ!?

馬鹿馬鹿違うだろ!白の可愛いパンティーの事なんか考えてる余裕……



「可愛かったなぁ…」


誰にも聞こえないようにポツリと独り言を言う。

一見遊び慣れてる風の女の子だったけど、パンツを…おパンティーを見られた時のあの反応…

間違いない!遊び慣れてないぞ!!



って!!違うだろ!そんな事じゃない!!

僕の中の男を押し込め本題に取り掛かる。


まずはシフォンの言葉を思い出そう。

シフォンが言うには僕の持ってるスターギアは全部で5つあるらしい。

その内の1つを僕は神様から預かった。

…で、残りの4つを悪魔達が奪い取ったって話だったよな?

しかもスターギアは人間にしか扱う事が出来ないので、悪魔達は奪い取ったスターギアを適正のある人間に渡した。


その1人が先程の女性だ。名前は分からない。でも白金高校の制服を着ていたから白金高校生なのは間違いない。

白金高校は、ここ彩月高校から約1km離れた場所にある。

まあ、隣の高校と言ってもいいだろう。


って事は、会おうと思えばすぐに会える。

そしてスターギアを


相手のウェポンはランチャーパックから放射される小型のミサイル。全部で6発だと思う。

性能は追尾機能がありちょっと厄介だ。

攻撃力は激しい爆破音に比べてそこまでない。

パッションを纏っていたとは言え傷1つ付かなかった。あれは……普通の男子高校生のパンチ並みの威力だろう。

なので傷こそ付かないが当たれば痛い。それが6発だから全部当たると……まあまあ痛い。泣く程ではないが。


だが問題はそれだけじゃない。

スターギア発動中はパッションが開放され身体能力が上がる。

彼女の蹴りを受けてみて思ったが、かなり運動も出来る方だと思った。

あのスピード…あの瞬発力…あの大胆さ…結構…いや、かなり厄介だぞ!?


でも逆に言えばパッションを――ウェポンギアを沈黙させれば勝機はあるって事だ。

パッションは心のエネルギーだ。

なのでエネルギーが切れればウェポンギアは止まるし警戒を解いてもギアは止まる。

それと、多分ウェポンを壊す事も出来るはずだ。


僕のウェポンは刃渡り1m程の剣。

懐に入りさえすれば勝機はありそうだな…。

問題は懐に入れるか…だがね。



キーンコーンカーンコーン


気付けば授業が終わっていた。



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