第41話 修羅場


相沢を囲みながら

失恋ソングを歌い、なぜか

『贈る言葉 』を肩組んで歌い締め括ろう

とした時、桜島麗華現る。


「待って、誤解しないで!」開口一番

そう言った。和葉さんは黙って立ち去ろう

としている。サクラもそのあと続こうと

したが相沢さんはフリーズしてる。


「 誠さん、わたしはあなたしか見てないわ」

頬が緩む相沢。

『この極悪非道の悪女め!』と罵る

訳にもいかない。


「相沢さんは失恋ソングで立ち直った

ばかりなので…」この大うつけを引っ張って

立ち去ろうとする。

「 待ちなさいよ」麗華がサクラに絡む。

「あなたには関係ないでしょ、毎回出てきて

何者よ? 」

「元カノみたいなもん…いやいや」

「それに勝負はどうしたのよ、逃げる気⁈」

ハッとするサクラ。

勝負、逃げる、この2ワードに反応。

ドンキにダッシュ、のど飴しこたま

買ってくる。

「別にぃ…逃げてませんけど」

影とオリオン対決…


相沢さんは麗華のオリオンに涙で感動。

「こんな影だらけの女に勝てませんけど

なにか…⁈」


「キミの言い分を聞こう」相沢さん。

「確かに複数お付き合いしていました。

でも今からあなた一人です。

天下の相沢誠さんの表の女になれるとは

鼻から思っていません、

わたしは日陰の身でいい…」

そしてテレサテン、熱唱。


相沢さんは真面目な顔して言った。

「和葉、サクラさん悪い

2人にして欲しい」


夜の部繁華街を和葉さんと歩く。

「どうなるのかな?」

「あいつが決めて、出す結論さ」

和葉さんは声の枯れたわたしにのど飴

差し出して頭をクシュッとした。




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