第39話 盲目


恋も愛も盲目上等‼︎ 特に自分のように

滅多に恋愛しない類は…


相沢誠はメールもラインも

なにもチェックしていない。


今やこの世の文明ツールは

桜島麗華との連絡手段にのみ適用。


ある時、ガラガラ声の花園サクラに

「 このアホンダラ‼︎」と罵倒された。

あー多分、上野のバレエフェス見に行く

約束すっぽかした? まぁいい。


今の僕は誰を敵に回しても怖くない。

自惚れ酒場は何処だ、何処にある。

骨の髄まで自惚れたい…

あのドラマみたいに

「Hey Hey Hey Hey‼︎ 」のオンパレード

やってみたい。

『世の自惚れたち、ここに集結しようぜ」

ツイートやってなかった…



僕はお詫びにカラオケ第2弾を提案する。

「ふざけるな!」サクラに一括されると

思ったら意外にもあっさりオッケーした。


和葉は呆れて未読スルー。

僕だって馬鹿じゃない、物事ロジカルに

分析する要素も持ち合わせている。


確かに麗華には、堅気とは思えない

なにかを感じる。でもそれが一体なんだって

言う…彼女が夜の女でも、シングルマザー

でも、何者でも受け止めてやる‼︎


カラオケに向かう。

今日のテーマは柴咲コウ又は中島美嘉。

白夜行のテーマソング歌ってたから…

中島美嘉のオリオン好きだから…

いや、正確には流星の絆をあんな風に

明るくしたクドカンが好きなのがも…


負けん気との強い2人が火花散らして

いる。マンガプライドでいうところの

麻見シオと緑川萌の世界…

となると僕は蘭丸ではなく、神野隆役。

マンガでも美味しい役かっさらっていった

あの隆役、さらに自惚れ指数上がる。


自惚れる僕を前にカラオケバトル

2段が始まった。

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